トップページ知って得する講座マスクでしょうか?それともオーガニックでしょうか?

マスクでしょうか?
それともオーガニックでしょうか?

『感染症も減らす、今こそ知るべき「オーガニック」の真価』の結語、、。

地球規模での大問題を前に無力感を感じることは多い。
だが、数週間から数カ月間に及ぶステイホームを経て、世界の人々の意識や暮らし方は確実に変わろうとしている。この危機を抜本的な社会変革の契機とすることも今なら可能なのではないだろうか。

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☆感染症も減らす、今こそ知るべき「オーガニック」の真価━━━━━━★
Forbes JAPAN 2020/06/20 レムケなつこ , OFFICIAL COLUMNIST
社会課題を解決するオーガニックの秘密

感染症疫学専門家らによると、人が初めて感染症にかかったのは、人類が野生動物を家畜化した約1万年前のこと。野生動物が持っていたウイルスが人類に遭遇すると、進化して人間社会に広まった。天然痘は牛、百日咳はブタ、麻疹は犬、インフルエンザはアヒルやカモ、風邪は馬が起源だという。

1975年を前後に、何が変わったのか

20世紀になるとワクチンの開発などにより、感染症による死亡数が世界的に激減。天然痘が撲滅すると、「感染症はもはや人類の脅威ではない」と世界保健機構(WHO)や各国政府は豪語した。

ところが、1975年頃を境に感染症の死亡数は年々増加。1976年にはエボラ出血熱、1981年にエイズ(後天性免疫不全症候群)、1997年に鳥インフルエンザ、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)、2012年にMERS(中東呼吸器症候群)が出現。これら30以上の感染症が新たに世界規模で猛威を振るうようになり、新興感染症と名付けられた。

「ここ10年で発生している新興感染症の75%は動物由来および家畜由来である」と、欧州食品安全機関(EFSA)の疫病専門家ヴァレンティーナ・リッツィ氏は指摘する。国連環境計画(UNEP)事務局長インガー・アンダーセン氏は、「中でも豚や家禽由来の感染が増加している」という。

しかし、動物の家畜化は1万年前に既に行われていたはずだ。1975年を前後に、何が変わったのか。

近代農業が動物の暮らし方を変えた

今から約45年前、畜産業の経済効率化が始まった。飼育場は大規模化し、複数の飼育場が隣接して一箇所に集約されるようになっていった。飼育場内では人が歩くスペースもないほど大量の家畜が高密度の中で飼育されている。牛や豚であれば数千頭、家禽であれば数万から数十万羽にもなる。

動物たちは、屠殺または処分されるまで屋内に閉じ込められて生涯を過ごす。短期間で成長を促され出荷させられるため、大規模な集約畜産を工場に見立ててファクトリー・ファーミング(Factory Farming 工場式畜産)と呼ぶことがある。

今日私たちが口にする肉、卵、乳製品といった動物性タンパク質のほとんどは、その方式で生産されている。その割合は欧州全体では家禽の9割にものぼる。鶏だけではなく、豚や牛も同様の条件で集団飼育されるケースが全世界的に増えているという。

集約畜産の現場は病気の繁殖地と化した。英バース大学の微生物学研究者らは、牛や鶏といった家畜の調査結果をもとに、ファクトリー・ファーミングが病原体が蔓延する温床になっていると警告する。

かつては、屋外で放し飼いされた家畜が主な感染ルートだと考えられてきた。しかし、米ジョンズホプキンズ大学が行なった調査では、屋外での平飼い方式よりも、ファクトリー・ファーミングの方が感染症発生のリスクが4倍以上高くなった。

平飼いの方が感染リスクが低いのは、屋外で紫外線に当たることで一定のウイルスが死滅するからではないか、と狂牛病に精通するマイケル・グレガー医学博士は推測する。

さらに恐ろしいのは、ファクトリー・ファーミングは、ウイルスを強毒化する培養器であるということだ。英ロンドン大学や米ジョンズホプキンズ大学などの共同研究によると、遺伝的に同一の動物が大量に密集した環境下では、ウイルスが適応進化しやすく突然変異が起こりやすいという。つまり、飼育場内で高い感染力や高い致死性が培養されていく可能性があるということだ。

このような状況から、国連環境計画(UNEP)や国際連合食糧農業機関(FAO)は、ファクトリー・ファーミングは地球規模で人類に健康リスクをもたらす可能性があると警鐘を鳴らしてきた。

ファクトリー・ファーミングが社会にもたらす代償

今日、動物性タンパク質の世界需要はかつてないほどに大きくなっている。今後、世界人口の増加や、途上国や新興国などの所得増加に伴って、その需要はますます増えると考えられている。

しかし、この世界需要を満たす手段としてこのまま近代畜産を押し広めていくのは、人類全体にとって得策ではない。「家畜の数の増加は、人獣共通感染症の出現と関連している」と、英シェフィールド大学教授で微生物学者のデイヴ・ケリー氏は指摘する。

経済合理性を優先したファクトリー・ファーミングが人類にもたらしたのは健康リスクだけではない。近代畜産は、地球温暖化、生物多様性の損失、資源枯渇、環境汚染といった緊急課題の主要原因の一つであることが世界の研究から明らかになっている。

ファクトリー・ファーミングの代替となるサステナブル生産手段として欧州連合が注目し促進支援してきたのが「オーガニック」だ。

欧州では、BSE危機(狂牛病)を契機にオーガニックへの社会的関心が高まり、有機食品市場が急成長した歴史がある。現在、コロナ大流行を背景に、有機畜産の利点に対する意識が人々の間でさらに高まっているのもうなずける。

有機畜産は、一頭・一羽あたりの最低飼育面積が定められていることから飼育密度が抑えられる。また、有機家畜には通風や採光を伴う住環境が確保され、屋外へ自由に行き来できることから、感染リスクが低くなると考えられている。

そもそも、オーガニックの家畜や家禽は、ストレスを極力受けない暮らしをしているので、病気への抵抗力が高い。ファクトリー・ファーミングで育つ動物と違って、病気予防を目的とした抗生物質を日常的に摂取する必要がない理由もここにある。

オーガニックは「公共財」

日本で有機食品の消費が進まない最大の理由は、その価格の高さゆえだろう。しかし、ファクトリー・ファーミングなどの工場から出荷された食の値札は真の価格ではない。そこには、上述してきた健康コストや環境コストといった地球全体に負の影響を及ぼす無数の「コスト」が隠されている。

オーガニックは、人や動物の健康を高め、気候変動の緩和や生物多様性の保全に貢献する。後者は「生態系サービス」と呼ばれ、値札に反映されることがない。だからこそ、欧州連合はオーガニックを「公共財」として捉え、有機食品を消費者が買いやすいよう、生産者が作りやすいよう支援してきた。

本来、食は人を豊かにするものであった。しかし、生業としての「農」から産業としての「農業」へと形態が変わり、際限なく経済性が追求されるようになると、状況は一変した。今日私たちが直面するパンデミックや気候変動などはその代償である。

地球規模での大問題を前に無力感を感じることは多い。だが、数週間から数カ月間に及ぶステイホームを経て、世界の人々の意識や暮らし方は確実に変わろうとしている。この危機を抜本的な社会変革の契機とすることも今なら可能なのではないだろうか。



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