トップページ知って得する講座「新型コロナってなに?」 NYタイムズが子供たちの質問に答えた

「新型コロナってなに?」
NYタイムズが子供たちの質問に答えた

風と光の有機ベーキングパウダーの内容量は40gで、10g×4小包です。 

その小包はドイツAgrano社が印刷製作したものでした。
その小包に原材料を詰めるのは日本国内の加工所で行われていましたが、小包が新型コロナの影響で輸入が遅延しているために、製品化できず、品切れになっていました。現在、無地の小包に切り替えて生産中ですが、この時期の所為で大幅な需要増になり、品不足が続いています。

こんなところにも、新型コロナの影響が起こっています。

NYタイムズが子供たちの質問に答えた「新型コロナってなに?」を転載しました。正しく敵を知るために、私たちも学びませんか。前編、後編と2回にわたった内容です。ですから長文です。
--------------------------------------------------------------

「新型コロナってなに?」NYタイムズが子供たちの質問に答えた
Forbes JAPAN 2020.04.25〜26. 編集部が選ぶ本日のおすすめ記事

ウイルスはどうやって地球にやってきたの? 犬にはうつるの? 大好きないつものファミレスに行けるようになるのはいつ? 

──米紙ニューヨーク・タイムズの人気ラジオ・ポッドキャスト番組「ザ・デイリー」で、科学ジャーナリストのカール・ジンマーが、全米の子供たちから寄せられた質問に回答した。

ジンマーはニューヨーク・タイムズ紙をはじめ、「ディスカバー」誌、「ナショナル・ジオグラフィック」誌など多数の有名メディアに寄稿、著書は『カラー図解 進化の教科書(講談社ブルーバックス刊)』など日本にも紹介されている。ホストは子供たちにも人気のニューヨーク・タイムズ、マイケル・バーバロだ。

----------前編----------

マイケル・バーバロ(以下、マイケル):この1週間で、国じゅうの子供たちから新型コロナウイルスについての質問が大量に寄せられました。

今日は、科学ジャーナリストのカール・ジンマー氏と一緒にこの質問に答えていきましょう。カール、ウイルスのことを調べるようになってどのくらい経ちますか?

カール・ジンマー(以下、カール):もう30年になります。ウイルスの記事をずっと書いてきましたし、本も書きました。とにかくウイルスのことを考えずにいられないんです。なぜそうなのかって? それは、ウイルスは自分たちウイルスをたくさん作ることがものすごく上手だからです。

マイケル:それが今日あなたをお呼びした理由なんです。このパンデミックのことを知りたがっている子供たちからの質問が、それこそごまんと殺到しているんです。質問の音声を今から流しますから、ありとあらゆるウイルスの専門家であるあなたに、時間が許すかぎり多く答えていただきたいと思います。準備はいいですか。

カール:はい、いつでもどうぞ。

マイケル:じゃあ、最初の質問です。

──こんにちは、マイケル。ぼくはマルロ。アラバマ州に住んでいて、7歳です。教えてください。新型コロナウイルスって、どうやって地球に現れたんですか?

カール:お答えしましょう。この地球には何百万種類ものウイルスが存在します。ひょっとしたら何兆種類かもしれません。今わたしたちがもっとも怖れている新型コロナウイルスは、ものすごくたくさんいるウイルスの一種にすぎません。人間はウイルスに感染しますが、実はありとあらゆる生き物がウイルスに感染するんです。

セコイアの木も感染します。クラゲだって、キノコだって感染します。ウイルスに感染するウイルスだっています。

マイケル:えっ? ウイルスもウイルスに感染するんですか?

カール:ええ、そうなんですよ。だからウイルスは、ものすごく効率よく繁殖できるんです。

カール:4億年前に地球に生命が誕生した頃から、ウイルスはすでに繁殖していたと考えられています。なので、地球で最初に誕生した細胞はすぐにウイルスに感染しました。

マイケル:それでは、わたしたち人類はいつウイルスを「発見」したんですか?

カール:人類は大昔からウイルスに感染して病気になっていました。ウイルスが引き起こす天然痘などの病気は、おびただしい数の人間の命を奪ってきました。しかし、その元凶が「ウイルス」というものだとわかったのは19世紀の終わり頃です。

マルティヌス・ベイエリンクというオランダの科学者が大発見をしたのです。ベイエリンクは、「タバコモザイク病」というタバコの葉の病気の研究をしていました。何が原因でタバコの葉はこの病気になるのか知ろうとしたベイエリンクは、病気にかかったタバコの葉をすりつぶして水に溶かし、その水をフィルターで漉して健康なタバコの葉に注射してみました。使ったフィルターは、細菌などは通さないほどものすごく目が細かいものでした。すると、健康な葉はタバコモザイク病にかかったのです。

カール:つまりその水のなかに、タバコモザイク病の元が入っていたということです。ベイエリンクはこの病気の元を、ラテン語で「毒」を意味する「ウイルス」と名づけました。

ベイエリンクが考えていた「ウイルス」は、今のわたしたちが知っているウイルスとは少し違うのですが、でもベイエリンクはそれが「タバコの葉を病気にするもの」であることを突き止めたのです。

マイケル:それでは次の質問に移りましょう。次は、「みんなわかっているつもりでいるけど、本当はちゃんとわかっていないこと」についての質問です。

──ミシガン州のグランド・ラピッズに住んでるエリオットです。歳は4歳半です。ウイルスって何ですか?

カール:はい、これはいい質問ですね。科学者にとっても、ウイルスの正体は長いあいだ謎でした。それでは、ウイルスはこんなものだとイメージしてみましょう。そうすれば一番よくわかると思います。では、いいですか? 

カール:まずウイルスを、とても小さな泡だと考えてみてください。どれほど小さいのかといえば、ほんとうに小さいのです。小さなひと粒の塩の上にウイルスを一列に並べようと思ったら、100の100倍の100倍個も必要です。もちろん知ってると思うけれど、生き物は細胞という小さな小さな組織でできています。

カール:いってみれば、細胞はレゴブロックのようなものです。そのレゴブロックをパチパチと組み立てて、心臓や脳ができているのです。人間の体は37兆個もの細胞でできていますが、その小さな細胞も、ウイルスと比べたらとてつもなく大きいんです。どれほど大きいかというと、ウイルスをサッカーボールだとしたら細胞は40階建てのビルになります。

ウイルスという泡はとても小さいので、その中には遺伝子ぐらいしか入っていません。遺伝子のことは設計図か料理のレシピのようなものだと考えてみてください。そう、遺伝子はウイルスを作るレシピなんです。でも、ウイルスはウイルスを作るために必要な道具を持っていません。なので、道具をセコイアの木やクラゲやキノコといった宿主に借ります。宿主の細胞の中に入って、もっとたくさんウイルスを作らせるんです。

マイケル:では、次の質問を聞いてみましょう。

──こんにちは、ヴィヴィアナです。カリフォルニアのサン・マテオに住んでます。コロナウイルスって色がついてるんですか? 顕微鏡で見たらわかるんですか? 顕微鏡で見たら、どんな色ですか?

カール:コロナウイルスは顕微鏡で見ることはできますが、色はついていません。色というものは光の当たり具合で決まりますし、光も届くまでに変化してしまいます。ウイルスは小さすぎて色がつかないんです。

みなさんがよく見ているウイルスの写真には色がついていますが、色があったほうがいろんな部分がはっきりと見えるので、科学者が色をつけているんです。

コロナウイルスの見た目の一番の特徴は、王冠のようにトゲがあちこちから突き出ているところです。つまりトゲだらけの泡なんです。コロナウイルスという名前はこの外見からつけられました。王冠のラテン語は“コロナ”なんですよ。

マイケル:なるほど。では次に、そんなトゲだらけのちっぽけな泡が、どうやってわたしたちの体内に入ってくるのかを知りたがっている子供からの質問です。

──こんにちは、マイケル。あたしはハナで、4歳で、ヴァージニアから電話してます。どうして人間の体の中でパンデミックが起きちゃうの?

カール:それはですね、ウイルスがいくつかの方法で人間の体内に入るからです。たとえばこんな感じです。ウイルスで病気になった人が握ったばかりのドアノブを、あなたも握りました。ドアノブにはウイルスがついていて、握ったあなたの手にウイルスがついてしまいました。そして鼻がむずむずしてきてかいたら、今度は手についたウイルスが鼻の中に入りました。

マイケル:そのあとはどうなるんですか?

カール:鼻の中は湿っていて、鼻水でぬるぬるしています。健康な人でも鼻の中は鼻水でいっぱいなんです。その鼻水の中をウイルスは漂いますが、この時点では何も起こりません。たいていの場合、ウイルスはしばらく鼻水の中にいたあとに分解してしまいます。ウイルスは鼻水の中からどこにも行きませんし、病気も引き起こしません。

それでも、場合によってはあなたを病気にしてしまいます。

マイケル:どんなふうにして病気を引き起こすんですか?

カール:ウイルスは鼻の中や、その先の気道の粘膜層を漂います。ここで思い出してください。気道は細胞でできています。気道の内側には100万の100万倍個の細胞があります。ウイルスの仕事は、その細胞の中に入ることです。

コロナウイルスには王冠のようにトゲがたくさん生えていると言いましたね。そのトゲが鍵の代わりになります。鍵でできた王冠を想像してみてください。そして細胞の表面には鍵穴がひとつあって、そこに鍵が差し込まれると細胞は開きます。ようするに、ウイルスはトゲのひとつを使って細胞にくっついて、その中に押し入ることができるんです。

さあ、こうやってウイルスは気道の細胞の中に入り込みました。そして中に入ったとたん、ウイルスは細胞を乗っ取ります。細胞に、ああしろこうしろと命令するんです。するとその細胞は気道の細胞としての役割を果たさなくなります。代わりに、ウイルスを生み出す小さな工場になります。つまり“ウイルスに感染する”ということは、ウイルスに細胞を乗っ取られるということなんです。

カール:ウイルスに乗っ取られて工場にされた細胞は、何百万個ものウイルスを作っていきます。新たに生み出されたウイルスは泡に包み込まれ、細胞の皮膚、つまり科学者が〈細胞膜〉と呼んでいるところまで上がっていきます。そして細胞膜にくっついたとたん、泡は中身の新しいウイルスを放出します。その何百万のもの新しいウイルスは気道内を漂います。

そしてあなたが息を吸ったり吐いたりしているうちに、気道内のウイルスは徐々に下へどんどん降りていきます。そしてとうとう肺の細胞を感染させます。

マイケル:なるほど。そうやって感染したら、どんな感じがするものなんですか? 多くの子供たちがその点を知りたがっています。

──子供1、子供2、子供3(口ぐちに):ウイルスにかかっちゃったらどんな感じなの? ……体はどうなっちゃうの? ……ウイルスにかかったらどんな気分?

カール:ウイルスに感染すると、ものすごく具合が悪くなります。どうして具合が悪くなるのかといえば、ウイルスは気道の細胞にやったことを肺の細胞にもするからです。

つまり、鍵を使って肺の細胞の中に入り込んで乗っ取って、細胞全体をウイルス製造工場に変えてしまうんです。乗っ取られた細胞はウイルスを何百万個も作り出しますが、そのぶんどんどん疲れていきます。そんなこと、長く続けることはできません。感染した細胞はやがて死んでしまいます。細胞が死んだら、肺に痛みを感じます。でも具合が悪くなるのには、別の意外な理由もあるのです。

わたしたちの体は「免疫系」というものを持っています。免疫系は、ウイルスとかばい菌とか、体によくないものと戦って体を守ってくれる仕組みです。実際には免疫細胞というものが体じゅうをパトロールして、問題がないか調べてまわっています。そしてウイルスや感染した細胞を見つけると、免疫細胞は仲間の免疫細胞を呼び寄せて、みんなで攻撃を開始します。

免疫系は、ウイルスと戦ってやっつけることができる「抗体」という武器を作ることができます。

カール:ウイルスに感染すると、わたしたちの体の中で大きな戦いが始まります。コロナウイルスに感染したらほとんどの人が熱を出しますが、これは免疫系が戦っている証拠なんです。体温が上がるのは、免疫系が大量の熱を発生させてウイルスをやっつけようとしているからです。

マイケル:なるほど。熱が出るのは、ウイルスがやっていることではなく、わたしたちの体の免疫系がウイルスと戦っているからだ、ということなんですね?

カール:そのとおりです。気分が悪くなったり、体のあちこちに痛みを感じるのは、免疫系が大量に吐き出している分子のせいでもあります。しかしこれは戦いの一部にすぎません。

感染者の20%ほどは、この戦いで免疫系が負けてしまったせいで症状が重くなります。むしろ、免疫系そのものが体に悪い影響をおよぼすようになるんです。

カール:ウイルスとの戦いでは、ウイルスだけをピンポイントで攻撃してほかは一切傷つけない正確さが求められます。免疫系はたいていの場合はうまくやっています。それでもときどき、免疫系がうまく機能しないことがあります。

うまく機能しない理由は、混乱しているからかもしれませんし、感染した細胞を体外から侵入してきた巨大な細胞と見なして大げさな反応を起こすからかもしれません。この大げさな反応は、まわりの細胞にダメージを与えます。言ってみれば、スナイパーのように1発の銃弾で仕留めなければならないところを、大砲でドカンと吹き飛ばしてしまうようなものです。

マイケル:つまり、コロナウイルスに感染して重篤な状態になるのは、たいていは「わたしたちの体そのもの」がウイルスに反応するから、ということなんですね。

----------後編----------

マイケル・バーバロ:さて、次の質問は子供たちではなくわたしがさせていただきます。コロナウイルスに感染すると咳をするようになるのはどうしてですか?

カール・ジンマー:感染のある段階で、肺の中に粘液が溜まり始めます。これはインフルエンザや肺に感染するほかのウイルスでも同じことです。その粘液の成分の一部はウイルスに酷使されて死んでしまった細胞たちです。咳とは、肺にどんどん溜まっていく粘液を少しずつ吐き出す、とてもいい方法なんです。ですが残念なことに、咳はほかの人たちをウイルスに感染させてしまいます。

マイケル:最初にあなたは「ウイルスは自分たちウイルスを作ることがものすごく上手だ」とおっしゃっていました(「前編」参照)。この咳もその手段のひとつみたいですね。

カール:ええ。ウイルスはわたしたちの生態を利用しているんです。咳をしたらすっきりしますよね。でもウイルスにとっては、咳は次の獲物まで運んでくれるタクシーなんです。

マイケル:なるほど、楽になろうと咳をすると、ウイルスは咳に乗って次の宿主に乗り移るんですね。では次の質問です。

──こんにちは、チャーリー・レムケっていいます。家はメリーランド州のオデントンで、6歳です。コロナウイルスはどうやって生まれたのか知りたいです。

カール:コロナウイルスはコウモリから生まれました。実を言うと、人間に感染するウイルスの多くが動物から生まれたものなんです。

たとえばAIDSを引き起こすHIVウイルスはチンパンジー、インフルエンザは鳥です。でもコウモリはいろんなウイルスを運んできました。SARSもMERSもコウモリが原因です。たぶんエボラ熱ウイルスもそうでしょう。

コウモリがどうやって人間にコロナウイルスを移したのかは想像するしかありません。コウモリの糞や唾液の中にいたウイルスのせいかもしれません。食用の家畜が感染して、そこから人間にうつったのかもしれません。本当のところはわかりませんが、はっきりしているのは、「コウモリには近づいてはいけない」ということです。

マイケル:わかりました。動物からの感染ということについては、こんな質問が繰り返し寄せられています。

──子供1、子供2、子供3(口ぐちに):ネコや犬のようなペットもコロナウイルスにかかっちゃうの?……ペットがコロナウイルスを移されないように気をつけなきゃダメですか?……人間が動物にコロナウイルスを移しちゃうってこともあるの?

カール:犬やネコがコロナウイルスに感染して病気になったという報告はまだありません。犬やネコが人間にコロナウイルスをうつしたという報告もありません。それでもわずかな件数ですが、コロナウイルスに感染して発症した人間が飼い犬にうつってしてしまった例は報告されています。

つまりコロナウイルスは犬の体内に入って、その細胞の中にも入ってウイルスをどんどん生み出そうとしたんですが、犬そのものは発症しませんでした。おかしいと思われるかもしれませんが、これには理由があります。

ウイルスは、種類ごとにひとつ、もしくはほんの数種の動物だけを感染させて、それ以外の動物にはまったく無害なんです。コロナウイルスは犬に侵入できるかもしれませんが、それだけだったら犬にとっても飼い主にとっても脅威にはならないみたいです。

マイケル:ところで、カール、コロナウイルスに感染してとても具合が悪くなる人もいれば、全然平気な人もいます。その点について質問が来ています。


──こんにちは、あたしはエルザ・クシュナーです。ニューヨーク州のニューロシェルに住んでます。どうして子供はコロナウイルスにかからないの?

カール:はい、これもいい質問ですね。それとエルザ、本当は子供もコロナウイルスに感染するんです。でもおかしなことに、子供はそんなに具合が悪くならないんです。なぜでしょう?

科学者たちはその理由を頑張って突き止めようとしています。考えられる理由のひとつに、子供はよく風邪をひくからということが挙げられます。風邪のなかにはコロナウイルスが引き起こしているものがあります。そうした風邪に少し前にかかった場合、免疫系が抗体を作っていて、それがコロナウイルスから体を守っているのかもしれません。

子供は大人たちに比べたら健康で、肺も丈夫できれいだからという説もあります。人間は老化しますし、大人ならタバコを吸う人もいますし、汚い空気も子供よりも多く吸っています。もしかすると、免疫系はコロナウイルスのような新しいウイルスには正確な攻撃ができないのかもしれません。まだまだわからないことだらけです。

マイケル:そうですか……では次に、サン・マテオのヴィヴィアンからまた質問が来ています。

──こんにちは、ヴィヴィアンです。サン・マテオにいます。ワクチンや、コロナウイルスにかかった人を治すお薬のようなものを作れないの? もうひとつ訊きたいんだけど、ワクチンってどうやって作るの?

カール:ワクチンの役割は、敵であるウイルスの姿かたちと、そのウイルスとの戦い方を免疫系に教えることです。ウイルスの中には、その役割を果たすために、ほんの少しのウイルスがあればすむものもあります。このほんの少しのウイルスは完全なウイルスではなく毒性を弱めたものなので、体の中に入れても発症しません。

それでも免疫系は「よし、次にこいつが来たら、こいつをやっつける武器を作って戦うぞ」と準備を整えます。だから本当のウイルスが襲ってきても、そのときはもう免疫系は敵の姿と戦い方をわかっています。

しかしワクチンのレシピ作りはかなり難しいのです。なぜなら、免疫系に戦い方をしっかりと教えることができるウイルスの正確な量を突き止めなければならないからです。なので、テストをしなければなりません。最初は動物に使ってみて、うまく効くかどうか試します。コロナウイルスの場合はフェレットで試すのが一番いいかもしれません。

マイケル:どうしてフェレットなんですか?

カール:それがものすごく不思議な話なんですよ。フェレットの気道には、わたしたちの細胞とよく似た細胞があるんです。ウイルスが細胞の内部に侵入するために使うタンパク質まで似ているんです。科学者はこのタンパク質を作り出して動物実験をする必要があります。動物で試して大丈夫だったら、次は人間でテストします。でもそこまで達するにはかなり時間がかかります。

マイケル:カール、大変助かりました。お時間を割いていただき、本当にありがとうございます。最後に、今この時点で誰もが答えを知りたがっている質問にお答えください。

──オリヴァーです。ウィスコンシン州のマディソンにいる6歳です。どうしてコロナウイルスがはやっているとファミレスに行っちゃだめなんですか?

カール:ごめんね、オリヴァー、ファミレスはお預けだ。みんなが行きたいところに行けるようになることを願っているけど、今は行かないようにしなければだめだよ。ファミレスや公園や遊び場にみんなが集まったら、ウイルスを持っている人間に会ってしまうかもしれないから。そして気づかないうちにウイルスをもらってしまうかもしれないし、反対に誰かにウイルスを移してしまうことだってあるかもしれない。だからレストランに行かないことで、きみはほかの人たちの命を救う手助けをしていることになるんだよ。

マイケル:ではカール、オリヴァーがファミレスに行って友だちと一緒にピザを食べることができるのはいつ頃なんでしょうか?

カール:しばらくかかるでしょうね。すぐに行くべきではありません。1週間ぐらい待てばいいだろうなんて甘い考えは捨てましょう。コロナウイルスを研究している科学者は、口をそろえて時間がかかると言っています。

こんな状態は早く終わればいいと思ってはいますが、無理でしょう。この国にはコロナウイルスで病気になった人が大勢います。わたしたちがこのまま普段通りの生活を続ければ、その数はもっともっと増えるでしょう。

忘れないでほしいのは、わたしたち人類はもう何世紀もウイルスと戦ってきて、そして勝ってきたということです。わたしたちは多くのウイルスに打ち勝ち、何百万もの人の命を救ってきました。天然痘だって、昔は死の病とされていましたが、今ではこのウイルスによる死者はゼロです。

そうはいっても、この戦いは厳しいものです。今わたしたちは、子供を含めた人類全員の協力が必要な戦いを、繰り広げているんです。
--------------------------------------------------------------------

以下は、4月26日の読売新聞「あすへの考」
【感染被害最悪の米国】対コロナ 小さな政府の限界…
経済学者ジョセフ・スティグリッツ氏 77 より結びを抜粋転載しました。

米国の発展の根幹にあったのは科学を重視する精神です。科学によって、私たちは周りの世界を理解し、私たち自身を理解し、社会を進歩させてきたのです。

政府は科学技術に投資し、創造と刷新を後押ししてきました。重要な発見や発明のほとんどは政府の支援の成果といえます。20世紀の大発見である、遺伝子の本体・DNAの発見もそうです。

冒頭に言及したように、トランプ氏は科学に信を置かず、コロナ禍への対処を誤りました。ただ、これは同氏が特殊なのではなく、科学を軽視し、科学費の削減を主張する右翼思想が台頭してきていることの反映です。

眼前の危機で人々は科学の重要性に目を開きました。
克服の要はウイルスを特定し、治療薬とワクチンを開発する科学の力です。

私たちは科学を重視し、政府を重視し、市場のあり方を根本的に見直した、新たな秩序作りに向かうと私は考えます。それは、一握りの国や人ではなく皆が富を共有できるような、新たなグローバル化の模索であるはずです。

米コロンビア大学教授。30代で気鋭の経済学者と注目され、1990年代にはクリントン民主党政権の大統領経済諮問委員長を経て世界銀行上級副総裁に。2001年、市場現象の分析でノーベル経済学賞を受賞。著書に「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」など。



                         トップページに戻る               ▲ページの先頭に戻る

サイトマップ商品一覧
ふんわりシフォン日記お客様のご感想集Mrs.KURIの簡単レシピ集ふれあい写真館

FLOURひろ:〒678-0172 兵庫県赤穂市坂越1331-1:tel 0791(56)5377