トップページ知って得する講座高品質オリーブオイル、認知症の原因物質抑制か

高品質オリーブオイル、
認知症の原因物質抑制か

106歳でお亡くなりになった、聖路加国際病院名誉院長日野原重明さんは、高コレステロールを改善することを目的に、野菜や果物ジュースに茶さじ1杯、約4グラム(2.5t) のオリーブ油を入れて飲む習慣を続けておられたことが著名です。

それを真似て、私どもも毎朝、起き抜けに野菜ジュースにアマニオイルを加えて飲んでいます。起き抜けに飲むことは、丸元淑生さんの教えです。

8日(水)のNHKあさイチをご覧になりましたか。

「美と健康! アブラの新常識」という特集で、 オメガ3」と「オメガ6」の比率が「1:2」を超えてオメガ6が多くなると、動脈硬化を招き、「脳梗塞」や「心筋梗塞」などを引き起こすリスクが高まり、「花粉症」や「うつ病」などにも、このバランスが関係しているという。“理想のアブラ”を摂取するヒントを紹介していました。
<http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/200108/1.html>

「高品質オリーブオイル、認知症の原因物質抑制か」を転載しました。
だから、日野原先生は終生、仕事をすることができたのでしょう。

Forbes JAPAN ライフスタイル 2019/12/04 17:00 編集=江戸伸禎
David DiSalvo , CONTRIBUTOR
I write about science, technology and the cultural ripples of both.

オリーブオイルの中でも最も品質が高いエキストラヴァージン・オリーブオイル(EVOO)について、脳の健康を改善させ、認知機能の低下リスクを軽減する可能性があることを示す新たな理由が、マウスを使った最新の研究で示唆された。アルツハイマー病などの患者の脳にみられる異常なタンパク質の蓄積を抑制する可能性があるという。

地中海式ダイエットに欠かせないEVOOは、これまでも健康効果に関して高い評価を得てきた。地中海式ダイエットの効能を示したさまざまな研究では、EVOOは血管の弾力性の改善、加齢に伴う記憶力低下の予防に役立つ可能性があるとして、脳や心臓の健康増進効果が見込まれる食材の一つに挙げられている。また、過去の動物実験では、アルツハイマー病の発症リスクを抑える可能性も指摘されていた。

米テンプル大学の研究者らが行った今回の研究はさらに一歩進み、EVOOをたっぷり使った食事には、アルツハイマー病や前頭側頭型認知症の患者の脳にみられる異常なタウタンパク質の蓄積を防ぐ効果があるのかどうかを、マウスを用いた実験で調べた。主に大脳の前頭葉と側頭葉が萎縮するこのタイプの認知症は、早ければ40歳くらいから発症し、言語障害や記憶力の低下といった症状が表れる。

研究チームは、遺伝子を操作してタウオパチー(脳内でのタオタンパク質の蓄積)を発症させたマウスのグループに、多量のEVOOを加えた餌を与えた。どのマウスも比較的若く、人間では30?40歳相当。同じ年齢層のもう一方のグループには、EVOO抜きの通常の餌を与えた。

半年後、これらのマウスの評価を行うと、EVOO入りの餌を与えたマウスは通常の餌を与えたマウスと比べて、タウタンパク質の蓄積が60%少なかった。また、前者は学習テストや記憶テストの成績でも後者を上回った。

チームによれば、EVOO入りの餌を与えたマウスの脳組織では特に、シナプスの健康の維持に関わっていると考えられている「コンプレキシン1」と呼ばれるタンパク質の量が多かった。その増加がタウタンパク質の蓄積を減殺する形になっている可能性があるが、正確な関係は不明だという。

論文の責任著者であるテンプル大アルツハイマー病研究所の所長、ドメニコ・プラティコは、報道発表の中で「人間の食事に採り入れられて久しいEVOOには、私たちもまだ完全には理解していない理由から、健康に多くのメリットがある」と言及。その上で「EVOOにはさまざまなタイプの認知症から脳を守る力があると分かれば、EVOOが脳の健康をサポートする仕組みについて理解を深められるようになる」と述べている。

チームは今後、脳内で既にタウタンパク質の蓄積が進んでいる、より高齢のマウスでEVOOの効果を確かめることを計画している。プラティコによると、EVOOについて「高齢のマウスでタウタンパク質による損傷を修復し、最終的にタオパチーを治癒する力があるのかを突き止める」ことに特に関心を持っているという。

こうした研究には期待が持てる半面、制約もいくつかある。例えば、マウスでの研究はヒトでの研究に重要な方向性を与えるものだとはいえ、やはりヒトでの研究とは同じではなく、EVOOと人間の脳の健康への効能との因果関係を証明するものではない。また、今回の研究や関連する研究で良好な結果が得られても、それは効果の可能性を示唆するものにすぎず、何かの「証拠」ではない。

人間の脳の場合は通常、タウタンパク質の蓄積は何年もかけて起こる(理由はようやく少しずつ分かり始めた段階だ)という点にも注意する必要があるだろう。

今回の研究や関連する研究で使われているマウスでは、遺伝子操作によって同様の症状を数か月で発現させている。こうした急速な発現は、確かに研究には役立つモデルではあるものの、数十年かけて起こる人間での発現の仕方とはかなり異なっている。

とはいえ、今回の研究成果は、EVOOに脳や心臓の健康を改善する可能性があることを改めて示唆するものとなった。いろいろな効能がうたわれる地中海式ダイエットとも関連して、この古くからあるオイルはますます注目を集めることになりそうだ。

論文は専門誌『エイジング・セル(Aging Cell)』に発表された。



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