トップページ知って得する講座充実した給食制度と評される日本で、なぜファーストフード全盛なのか?

充実した給食制度と評される日本で、
なぜファーストフード全盛なのか?

Forbes JAPANの「外国人を憧れさせる日本の学校給食とShokuiku(食育)」と
MAG2NEWSの「子供のとき何食べた?ファストフードが奪う国民の命と日本の農業」を
転載いたしました。この不連続をどう考えたらいいのでしょうか。

▼外国人を憧れさせる「日本の学校給食とShokuiku(食育)」
Forbes JAPAN/キャリア・教育 2019/11/02 翻訳=鹿田昌美 編集=石井節子

海外からの旅行者や、日本長期滞在外国人向けのメディア「Japan Inside」の外国人記者が、日本の学校給食の優秀さと日本特有の文化、食育について紹介している。翻訳転載許諾を得たので以下掲載する。

日本を「充実した学校給食制度」を持つ国、というポイントから論じた米国発のある記事がある。「日本の学校給食に他国が赤恥をかく」と題した“The Atlantic City Lab(アトランティック・シティラボ)” のブログ記事だ。

実はこの記事の公開と同時期、米国は「低所得家庭の子どもを対象とした学校給食提供」予算の削減を検討しており、これは、児童に健康的な食事を与えることを重要視する日本と大きな対照をなしている。米国が「子どもに食事を提供することが学業成績の向上につながる十分な証拠がない」と主張する国である反面、日本は、子どもに手作りの食事を与えることの大切さを一貫して信じている国なのだ。

日本の学校の94%で、1000万人以上の小中学生が給食を提供されている。日本の給食は温めなおしたカフェテリアのランチとは真逆を行く内容だ。毎日、学校の調理スタッフがいちから料理をつくり、学校の敷地内で栽培され生徒たちが世話をした野菜が、日々のメニューの材料になっている。このメソッドにより、子どもたちは幼い頃から「望ましい食事のとり方」を学習することができる。

食育、そして栄養教諭という「特別な先生」

日本の学校給食がとくにすぐれているところは、ランチタイムを「休憩の時間」ではなく「教育の時間」と見なしていることだ。昼休みは子どもたちに食事の配膳、テーブルマナー、掃除といった重要なスキルを教えるための時間だ。日本政府は、子どもに望ましい食習慣を教える責任を真剣に受け止めている。先の「アトランティック・シティラボ」の筆者ミミ・カークは次のように書いている。

「日本では『Shokuiku(食育)』という、食と栄養の教育を示す用語がある。摂食障害の子どもが増えたため、日本政府は2005年、食育に関する法律を制定し、学校が児童に望ましい食事選びの教育をほどこすことを奨励した。さらに2005年、政府は栄養の指導と管理をつかさどる『栄養教諭』を学校に配置する方針を定めた。こういった教員が在籍する小中学校はごく一部にすぎないが、調査によると、登校率の向上から残飯の減少まで、プラスの効果が示されている」

児童は全員、「給食」という授業に、しっかりと準備を整えてのぞむ──繰り返し使える箸、布製のランチョンマットと口をふくナプキン、カップと歯ブラシを用意して。

教師もまた、わかりやすい手本を示し、子どもが質問した場合にそなえるために、教室で一緒に座って食べる。食事がすむと、全員が歯を磨き、今度は掃除タイムだ。教室、廊下、玄関、トイレなどを清掃する。

この学校給食の成功は、給食から安直に手を引こうとする米国など、他国にとっても良い手本となるはずだ。うまく実行できれば、子どもたちにエネルギーが充電されて、午後からの授業の反応がよくなり、生産性が上がるだろう。記事によると、学校給食には次のような影響力もある。

「次世代を担う子どもたちに健康的な食習慣と味覚を持たせ、食べ物の大切さを理解させる。また、キッチンでの作業、効率的な配膳、掃除の徹底といったスキルを育むこともできる」


▼子供のとき何食べた?ファストフードが奪う国民の命と日本の農業
MAG2NEWS ライフ 2019.10.23 by『安曇野(あづみの)通信』

わが国では古くから多様な食文化が育まれてきました。しかし昨今はファーストフード店の台頭などもあり、その豊かな「食」が失われつつあるのが現状です。今回の無料メルマガ『安曇野(あづみの)通信』では著者のUNCLE TELLさんが、ファーストフードのもたらす食の均一化に警鐘をならし、その対立概念であるスローフードの考え方を紹介しています。

ファーストフードとスローフード

今の世は相変わらずファーストフードの時代が続いている。特に若者などファーストフードがなければ一日も暮れないといったありさまではなかろうか。このファーストフード全盛に対して、スローフードなのである。

「なぜ信州のスローフード「おやき」が、全国区の味になったのか?」でも登場した長野県立短期大学教授だった三田コトさんが、インターネットなどで調べた結果によると、「そもそもスローフードという言葉は、美食の国、家族や友と食卓を囲むことを至上の悦びとする人々の国、イタリアで生まれた。1986年、ローマのファーストフードの最大手が第一号店を開いたのをきっかけに、誰かの口をついて出た言葉がスローフードだ。スローフード協会というNPOが正式に生まれ、パリのル・モンド紙に『スローフード宣言』を発表したのは、その3年後のことだった」という。このことは島村菜津という人の著書『スローフードな人生!』や雑誌記事などに掲載されているとか。

そして「スローフードを一口でいうならば、土地に固有の味、多様な味の世界を守ろうという運動である。具体的には、まず、郷土料理や質のよい小生産者を守る、子どもを含めた消費者の味の教育、そして放っておけば消えてなくなりそうな味を守る、この3つである。スローフード協会は、出版活動、味見の出来る見本市、美味しいものツアー、学校教育を通じて、盛んに生産者と消費者、農村と都市をつなぐ試みを続けている」という。私はこのことを以下のことなどを含めて、三田先生の講義で知ったわけである。

幼時からファーストフードの味を知り、成長し親になってもごく当然にファーストフード世代、むろん子どもにも躊躇なくファーストフードを与える。こんな循環がここ何十年繰り返されている。大量生産、大量販売による食のグローバル化で、世界中の食べ物や食べ方が均質化、簡便化が急速に進んでいる。というわけでファーストフード店は、アジアであれアフリカであれ、世界中のどこの地域へも進出してチェーン網を広げる。

ファーストフード、ついつい便利ではあるので手を出してしまうが、どんな肉や小麦粉を食べさせられているかわかったものじゃないと、感じている。

NHKで『スロフードでおいしく』再発見地域の食材という番組を放映していたことがある。そこでは、スローフードの定義として、絶滅の危機にある食材や伝統料理を守る、質の良い食材を提供する小規模農家を守る、次世代の子どもたちに食教育を推進する、の3つが上げられていたと三田先生。

食べる基本は、幼児期・学童期に形成される。子どもの時に日常何を食べたかは、一生の問題である。ファーストフード漬けの食生活には、必ずやツケが回って来る。成人病・生活習慣病が忍び寄っている。

食は農の産物。農は大地の恵み。自然環境破壊に繋がる「食」は違法とも三田先生は力説する。そしてまたファーストフード全盛が、日本農業の破壊にも繋がっていることは疑いもないとも。



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