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ベルリン発「都市農業」スタートアップとは

読売新聞、3月19日のスキャナー「ゲノム編集食品 夏にも食卓へ」という記事で、毒成分を作らないジャガイモ、肉厚なマダイ、血圧上昇を抑える成分の多いトマトなどが販売されることを知りました。
<https://www.yomiuri.co.jp/member/scrap/20190318-OYT1T50282>

ForbesJAPAN は『進化する「食」』を連載しています。

肉や魚が研究室で培養され、無農薬野菜が都心で栽培される。こんなSF映画のような世界が、実はもう現実になりつつある。世界で活気付くミートテック、アグテックなどの「食」ビジネスは、今ある私たちの食事を、今後どう変えるのか?

今回、転載しました「都市農業」は正に、農業革命です。ご一読ください。
ForbesJAPAN 連載 進化する「食」VOL.11 2019.02.27

なぜ、国土の狭い日本がやりだすことができなかったのか、残念です。

「インファーム」のヴァーティカル・ファーミング
<http://www.chiffonya.com/photo/2019.04.01_1_Forbes.jpg>

サブスクリプション型の垂直農法で栽培を効率化─。ベルリンから世界の食を変える、農業スタートアップとは。

ベルリンやパリのスーパーマーケットでは、今、急速に「農地化」が進んでいる。消費者がそこで手にする野菜は、遠く離れた土地で栽培されたものではなく、大都市のど真ん中で芽吹かせ、育てられたものだ。この「農地革命」をヨーロッパで推進しているのが、2013年にベルリンで創業された「インファーム」だ。

「私たちのビジョンは、今ある食のサプライチェーンを再定義すること。つまり、野菜が消費者の元に届くまでのシステムを根本から変えることです。新鮮で安全な野菜を消費者のすぐそばで生産することができれば、今ある食の在り方は大きく変わります。レストランや家庭のキッチンのすぐそばに農地があれば、誰でも摘みたての野菜を料理に使うことができるようにもなります」

こう話すのは、共同創業者のオスナット・ミカエリだ。

ドイツで消費される食糧の70%以上は、国外から輸入したもの。生産地から消費地までの距離が長くなればなるほど、食糧を運ぶための燃料や労働力が必要となり、鮮度を保つために使用される化学薬品が土壌を汚染する。多くの弊害を生みながら、消費者の手に届くまでに50%以上の食糧が廃棄物となっている。

ヨーロッパでは、スーパーの野菜コーナーにインファームのキャビネットが並ぶ
<http://www.chiffonya.com/photo/2019.04.01_2_Forbes.jpg>

インファームは、人口が集中するヨーロッパの各都市で野菜を栽培し、その場で販売する。栽培に使用するのは土壌ではなく、栄養を含んだ水だ。葉を照らすのは、太陽ではなく淡い紫色のLEDライト。そして、栽培スペースを垂直に積み上げることで、物理的な接地面積を最小限に抑え、従来の農業に比べて水を95%、肥料を75%削減することに成功した。

都市における農地の最適化を進め、2平方メートル分のインファームは、無農薬でありながら、土壌農業の250平方メートル分の生産能力を持つ。このヴァーティカル・ファーミング(垂直農法)を手がける企業は他にもあるが、インファームが他と異なるのは、そのビジネスモデルだ。

「都市に多くの農場を設置するために、私たちはサブスクリプション型でサービスを提供しています」(前出、オスナット・ミカエリ)

つまり、ただ農地を売るのではなく、農地の「システムと管理」を月額で提供している。そのうえで、顧客とともに「何をどれくらい育て、いつ収穫するのか」を計画し、すべての農地をクラウド上でつなげ、味や風味、栄養価が最大限引き出されるよう、専属のスタッフたちが、24時間遠隔で管理する。すべての野菜を室内で栽培するインファームは、コントロールの効かない気候の変化や土壌の状態に影響を受けることがないため、農地ごとに最適化が可能になる。

「私たちはテクノロジーパートナーではなく、フルサービスのプロバイダーです。都市に住む顧客が、地球にやさしい野菜を手軽に楽しめる未来を目指しています。すでに、どこにいても世界中の野菜を新鮮な状態で楽しむことができるサービスを提供していますが、難しいのは、その土地好みの味に調整すること。例えば同じ紫蘇でも、東京とベルリンでは、顧客の好みや、料理で使用するレシピは異なりますから」(前出、オスナット・ミカエリ)

現在、インファームは300の農場を持ち、そのうち約半分はドイツにある。2019年半ばまでに700の新たな農場を、ドイツに限定せず、フランス、スイス、イギリス、オランダへも展開することを予定している。

そして、20年までに東京へ進出すべく、日本の大手小売店や百貨店とも昨年末から話し合いを進めているという。

東京にいながら、外国の野菜を新鮮な状態で、かつ「日本人好み」の味で楽しむことができるようになる日は、そう遠くない。

インファーム◎2013年、ベルリンで創業したスタートアップ。
家庭向けの水耕栽培から始まり、翌年には倉庫での栽培へと規模を拡大させた。現在のヴァーティカル・ファーミングの農地が完成したのは2016年のこと。急速に事業を拡大させ、昨年は約28億円の資金調達にも成功。また、次世代の農業従事者を育てる活動も積極的に行っている。ベルリンでは昨年、初めて小学校でもインファームの農地が導入された。

▼ベンチャー企業とスタートアップの違い
<https://blog.btrax.com/jp/startup-2/>



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