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食事に全く気を遣わない人に教えたい新常識

11月5日東洋経済オンラインの昨日よく読まれた記事ランキング8位のタイトルが「医学的に見て健康に良い食べ物はこの5つだ」、サブタイトルが「食事に全く気を遣わない人に教えたい新常識」でした。そして、リードは以下の通りでした。

書評家という仕事柄、「健康」や「食事」に関する本に目を通す機会も少なくない。しかし、それらを確認するたび、違和感がまとわりつくのも事実だ。いうまでもなく、「これ、信憑性あるの?」と思わずにはいられな…

5月11日のメルマガでご紹介した『医学的に「健康に良い食べ物」はこの5つしかない?』の書評ですが、作家、書評家の印南敦史さんが仰ること、納得しましたので転載しました。
ぜひ、信頼できる健康情報を入手する方法を知ってください。

書評家という仕事柄、「健康」や「食事」に関する本に目を通す機会も少なくない。しかし、それらを確認するたび、違和感がまとわりつくのも事実だ。いうまでもなく、「これ、信憑性あるの?」と思わずにはいられない情報も多いからである。

だから『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(津川友介著、東洋経済新報社)を手にしたときにも、さほど期待していたわけではなかった。

ところが読んでみると、意外なくらいに腑に落ちた。理由はいたってシンプルだ。つまり、「エビデンス」の有無に神経質なくらい重点が置かれているからである(本来それは当然のことなのだが、その点をないがしろにしているメディアが多いということ)。

健康情報における「エビデンス」の重要性

なお、著者はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)内科学助教授。東北大学医学部卒業後、ハーバード大学で修士号(MPH)および博士号(PhD)を取得。そののち聖路加国際病院、世界銀行、ハーバード大学勤務を経て、2017年から現職に就いている。

昔は情報そのものが貴重で、健康に関する情報を入手することが難しい時代もあった。しかし、インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなると同時に、多くの間違った情報があふれかえってしまい、今度は逆に正しい健康情報を取捨選択するのが難しくなってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?(7ページ「本書の読み方」より)

こういう意見を目にすると、「医者や栄養士が言っていたのだから」と感じる人もいるかもしれない。が、そうではないのだと著者は強調する。専門の資格を持っていると、あたかも正しいことを発信しているように見えるものだが、必ずしもそうとは限らないというのである。

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないので、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多いのだとか。アメリカやイギリスの医学部ですら、食事と栄養について十分な時間をかけて教えていないことが問題視されているというので、日本ではさらに遅れていると考えて差し支えないのだろう。

また、それ以上に問題視すべきは、健康情報とマーケティングとの関係だ。「○○が健康によい」というような情報は商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているということである。これは、多くの人が少なからず感じていたことではないだろうか。

それどころか、食品に関する関連業界は関連省庁にロビイングをしているため、省庁が発表する「ガイドライン」すら歪められてしまっている可能性をも否定できないという。

高い健康意識を持っている人が、テレビや本の誤った情報を信じてしまうことで、その努力を無駄にしたり、不健康になったりしてしまうのだとしたら残念なことだ。そんな思いがあるからこそ、著者は本書を書いたのだ。

この本では、健康になるという観点において、現時点で最も「正解に近い」と考えられている食事を説明している。科学は毎日進歩しているので、数年後にはいくつかの新しい発見があるかもしれない。しかし、この本に書かれている内容は数多くの信頼できる研究結果にもとづいている。よって、ここで推奨されている内容が、近い将来、新しい研究結果によって大幅に変わるとは考えにくい。(13ページ「本書の読み方」より)

ここにこそ、本書の説得力がある。食事や健康についての議論は、個人の経験に基づくものになりやすい。しかし、その人にとって効果的だったからといって、必ずしも他の人にも効果がある(健康になれる)とは限らない。

一方、対照的なのがエビデンス(科学的根拠)に基づく健康情報だ。それらは圧倒的多数の人を対象にした客観的な研究から導き出されたものなので、一個人の経験談にくらべ、より健康的で長生きできる確率は格段に高くなるわけである。それが、「科学的根拠に基づいた」健康的な食事法を日常生活に取り入れるメリットだと著者は言う。

健康に生きていくために「本当に大切な」こと

だとすれば、ぜひとも正確な情報を知りたいところだが、この点について著者はシンプルな答えを明らかにしている。

数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、@魚、A野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)、B茶色い炭水化物、Cオリーブオイル、Dナッツ類の5つである。逆に、健康に悪いと考えられているのは、@赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、A白い炭水化物、Bバターなどの飽和脂肪酸の3つである。(28ページより)

ちなみに「茶色い炭水化物」とは、玄米、蕎麦(蕎麦粉の含有量が多くて小麦の割合が少ないもの)、全粒粉を使った茶色いパンなど、精製されていない炭水化物のこと。一方の「白い炭水化物」とは、白米、うどん、パスタ、小麦粉を使った白いパンなどの精製された炭水化物のことを意味するそうだ。

ただし、肉と白い炭水化物を控えるといっても、それらの量をただ減らしたのではお腹が空いてしまう。しかも数多くの行動科学の研究から、我慢させることは正しい戦略ではないということも明らかになってきているのだそうだ。事実、食事の量を減らしてもストレスになり、いずれは爆発して食べすぎてしまうことも十分に考えられるだろう。つまりはリバウンドと同じ現象だ。

そのような理由から、食事を減らして我慢させる食事指導よりも、食べる食品を「置き換える」指導のほうがより効果的であると近年では考えられるようになってきているのだという。

では何と何を置き換えれば良いのだろうか。答えはシンプルである。健康に悪い食品を健康に良い食品と置き換えれば良いのだ。つまり赤い肉や白い炭水化物を減らし、その一方で、前述の5つの食べ物をお腹一杯になるまで食べれば良い。(30ページより)

このように、最新のエビデンスに基づく著者の主張はとてもシンプルかつ簡潔だ。以後も、オリーブオイルやナッツが脳卒中やがんのリスクを下げる理由、果物の効能(とフルーツジュースのリスク)、魚が体にいい理由、「白い炭水化物」や牛肉、豚肉、ソーセージ、ハムが体に悪いということの根拠など、これら5つについてのエビデンスが細かく、わかりやすく解説されている。

いわば余計な情報はいっさい排除し、「本当に大切なこと」だけをクローズアップさせているということ。そのため読者は、必要な情報だけを無駄なく吸収することができるのである。

コラムの内容にも注目すべき

また本書に関し、もうひとつ注目すべきはコラムの充実度だ。コラムは本文よりも注目されにくいかもしれないが、「食事と体重の関係」「オーガニック食材は健康に良いのか?」「グルテンフリーは健康に良いのか?」「日本食は塩分が多い」など、多くの人が気にかけていそうな話題を取り上げ、ファクトを明らかにしているのである。

なかでも特に注目に値するのは、ラストを締めくくる「インターネットを使って正しい健康情報を入手する方法」だ。

本当に健康になるための第一歩は、@テレビなどのメディアの健康情報、A本屋で売られている「健康本」(健康に関する本の多くが不正確な内容であり、本当の意味で健康になるための本ではないという意味を込めて、かぎかっこを用いて「健康本」と呼ぶ)、B日本語で書かれたインターネットの情報の3つはあまり信用しないことであると筆者は考えている。(165ページより)

それらは視聴率や本の売り上げさえ上がればよいという市場原理(経済的合理性)にのっとってつくられているため、情報の正しさよりも、目新しさや意外性が最優先されているということだ。

だとすれば、「インターネットを使って正しい健康情報を入手する方法」という見出しには矛盾を感じるかもしれない。しかし、そうではないのだ。重要なポイントは、インターネット上にある情報すべてが正しいわけではないという事実。

「健康にはみんな興味があるので、それをマーケティングのツールとして使えば高い視聴率や売り上げを達成できるだろう、というマインドセットで作られている」ということだ。事実、数年前には、信憑性に欠ける記事で構成された健康関連のキュレーションサイトが問題になったこともあった。

つまりポイントは、「正しい健康情報を入手する」ことの重要性だ。ネット上にあるものならすべてOKということではなく、信頼するに足る情報を選ぶべきだということである。そこで著者は最良の方法として、「英語を用いて検索する」ことを勧めている。

同じグーグルを使っていても、日本語(google.co.jp)で検索すると正確性の低い情報が多いのだが(最近では改善されてきているが、まだまだ英語の方が質の高い情報が得られる)、同じ内容を英語(google.com)で検索すると格段に質の高い健康情報が得られるようになる。

それでも個人のブログや宣伝なども引っかかってくるため、正しいものを取捨選択する必要はあるだろう。とはいっても、正しい情報が少ない日本語のサイトとくらべるとはるかに信頼性の高い情報が得られるというのだ。なお英語が得意でない場合は、英語で検索したあとでグーグルに翻訳してもらえばいい。

もちろん英語で検索したからといって、正しい情報だけを入手できるわけではない。しかし、こうしたプロセスを踏んでいけば、確実性は高まっていくということだ。

正しい情報を手に入れるためのステップ

参考までに書き添えておくと、食事に関してはハーバード公衆衛生大学院、アメリカを代表する名門病院であるメイヨークリニック、民間企業であるウェブエムディー(WebMD)あたりがよくまとまっていてわかりやすいそうだ。

正しい情報を入手するための方法を紹介しておこう。次のようなプロセスを経れば、すぐにでもことができるようになるという。

ステップ1:まずは興味ある健康情報のキーワードを選ぶ(例:魚)。

ステップ2:キーワードを英訳する(例:fish)。

ステップ3:それに関する「健康情報」が必要なので、健康(health)とエビデンス(evidence)という言葉を加える。この例では、「fish health evidence」という3語になる。エビデンスという言葉を入れないと、科学的な情報にめぐり合えなくなるので注意。

ステップ4:その3つのキーワードでグーグル検索を行う。日本のグーグル(google.co.jp)ではなく、アメリカ本国のグーグル(google.com)で検索する。そうすると右下に「Google.comを使用」と表示されるので、それをクリックする。(右下にある「Google.comを使用」というタブをクリックすることでアメリカ本国のグーグルを用いて検索することができる)

ステップ5:リストアップされるサイトの中から、「hsph」「mayoclinic」「webmd」がアドレスに含まれるものを選ぶ。

ステップ6:グーグルに翻訳してもらうため、「このページを訳す」をクリックする。(ホームページによってはうまく機能しない。その場合、ホームページの内容をコピー&ペーストして、グーグル翻訳で訳すのが良いだろう)

ステップ7:しっかり読んで内容を理解する。(169〜171ページより)

この方法を使っても、ハーバード公衆衛生大学院やメイヨークリニックが情報提供しておらず、信頼性の高い情報にたどり着けないこともあるだろう。しかし、もしもたどり着けたなら、日本語で得られる情報よりも質の高い健康情報が得られるということだ。

注目すべきは、「なぜ著者がここまで克明に解説しているのか」ということだ。いわば、そこまでしなければ正しい健康情報には到達できないということである。しかし本書は全編にわたり、「そのための策」を突き詰めることに力を注いでいる。だからこそ、価値は高いのである。

▼医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない?
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku375.htm>



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