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「ゴミを出さない店」は成立するのか

Zero Waste(ゼロ・ウェイスト)って、ご存知ですか。
8月25日のForbes JAPAN ビジネスの 『「ゴミを出さない店」は成立するのか ドイツ発ビオスーパーの挑戦』を転載しました。いろいろと考えさせられます、ご一読ください。

ドイツ・ミュンヘンにあるスーパーマーケット「OHNE(オーネ)」
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titokudata_26Forbes.htm>

連日のようにSNSでシェアされる、プラスチックゴミで埋め尽くされた海の写真。今年に入り、英王室やスターバックスが使い捨てプラスチックの禁止や廃止をし、大手アパレルがプラスチックのアップサイクルに乗り出したことで、いま、「Zero Waste(ゼロ・ウェイスト)」が世界中で注目を集めています。

「Zero Waste」とは、2008年以降、フランスのBea Johnson(ベア・ジョンソン)によって広められたゴミを出さずに暮らす取り組み。起きた問題にどのように対処するかではなく、そもそもの問題を起こさないようにするという、根本的解決を目指す環境活動です。

ドイツのミュンヘンにあるスーパーマーケット「OHNE(オーネ)」は、そんな「Zero Waste」に共鳴し、いち早くその思想を取り入れたショップです。店に並んだフードやアイテム、パッケージフリーを貫く姿勢から見えてきたのは、これからの私たちの暮らし方でした。

未来の子どもたちに何が残せるのか?

歴史的建造物がつらなるドイツ南部ミュンヘンの街角に見えてくるのは、瓶に「OHNE」の文字が描かれた看板。その店名は、英語の「Without」にあたる「〜なしの」という意味で、「Zero Waste」のコンセプトを簡潔に表しています。

今でこそパッケージフリーのお店は増えてきていますが、オーネは2016年当時、ミュンヘンで唯一のパッケージフリースーパーマーケットとして誕生しました。


店内の壁にはオリジナルのディスペンサーがずらり。
不揃いのオーガニック野菜もそのままの姿で販売されている。
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titokudata_27Forbes.htm>

そのきっかけは、創設者であるハンナ、カルロ、クリスチーネの3人が「子供たちに何が残せるのか」を考えたことからでした。子どもたちの未来を考えた時に、まずは、資源をすり減らして消費するだけのプラスチックをやめようと、「Zero Waste」をテーマとしたこのお店を作ったのだと言います。

店内には、ガラス製のフードディスペンサーがずらりと並び、一般流通できない形が不揃いなオーガニック野菜や果物が売れています。さらに、無駄のないライフスタイルを送るための雑貨や食器、化粧品なども単品または量り売りで展開。コーヒーや紅茶とともに焼きたてのパンを楽しめる小さなビストロコーナーもありました。

最後に行き着く先まで考えた提案がしたい

オーネの量り売りは、持参した容器を店内の電子秤で計って重量を記入。そこに商品を入れ、容器の重さを引いた分の代金をレジで支払うシステムです。

近頃、プラスチックの代わりに植物性の「バイオプラスチック」を利用することがブームになっていますが、オーネでは店頭に並ぶのも買い物客が持参するのもガラス瓶が主流。ガラスは何度も再生できるという点から積極的に使用しているといいます。


持参の容器の重さを計って記入する仕組み(左上)。
ナチュラル洗剤も量り売り(左下)。店内のpopは全て手書きだ(右下)。
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titokudata_28Forbes.htm>

「バイオプラスチックは、正しい処理方法で処理できないのであればまったく意味がないので、今のところ使う予定はありません。お客さまの手に渡った後でどのように処理され、最後どこに行き着くのかというところまで考えて、商品やサービスを提供したいんです」とクリスチーネ氏。

商品の運搬にも気を配っており、オーネの商品たちはリユース可能なカゴや木の箱、紙のザックで地元の生産者から運ばれてきます。地元の生産者を選ぶのも、輸送によるCO2排出量削減のため。そして、地産地消から地域活性化に繋げていきたい、という想いもあるそうです。

ゴミとともに捨ててきた たくさんの機会

ミュンヘンはドイツで最も家賃が高く、お店を運営するのも大変ですが、もともと環境意識やビオ感度が高い人が多いため、売れ行きは悪くないとクリスチーネ氏は言います。


オーネに対する誇りと自信にあふれたクリスチーネ氏
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titokudata_29Forbes.htm>

「ライバルとなるビオショップは数え切れないほどありますが、オーネに通ってくださる方も多くいらっしゃいます。それは新たな暮らしのアイデアや価値観を共有したり、コミュニケーションを楽しむことができる場である、ということが大きいのではないでしょうか」

オーネで扱うものにはすべてパッケージがなく、つまり名称や説明がないため、その商品やサービスについてあらゆる想像する必要があります。これは何なのか? どのように使うのか? 誰が作ったのか? これで何ができるのか? どうやって保管するのか? など、ひとつひとつ考えることが、社会的な責任を果たす生活のきっかけにもなります。

パッケージこそないものの、それぞれの商品には手書きのPOPが添えられ、店頭にいる2人のスタッフがお客さんと常に言葉を交わしコミュニケーションをとっています。現代のスーパーマーケットと比べると非効率に見えますが、これはテクノロジー発達以前、私たちが当たり前のように行っていたことです。

オーネを訪れて、買い物から生まれる発想、出会い、その他多くの機会を、私たちはパッケージのゴミとともに捨ててきたのかもしれないと気がつきました。

使い捨てプラスチック廃止の波を受け、今後さらに「Zero Waste」に着目したスーパーマーケットは増えていくでしょう。利便性ばかりに気を取られず、自ら想像し工夫することで、ものごとの本質を見る。ある種人間の原点とも言えるような暮らし方に、今一度目を向ける時がきているのではないでしょうか。

連載 : クリエイティブなライフスタイルの「種」文=国府田淳・佐藤祥子
過去記事はこちら
<https://forbesjapan.com/author/detail/1103>



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