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日野原先生からの遺言

日野原重明先生が、105歳でお亡くなりになりました。
まさに、天寿を全うされたとお祝い申し上げねばなりません。

「知って得する講座」に、何度も引用させていただきましたが、有言実行された結果だけに、まさに金言、遺言であったと思います。

著書「生きかた上手」を著されたのが、90歳の時。雑誌「いきいき」に連載されたものを、手を加えて本にされたものです。その中から再掲になりますが、転載をいたしました。ご一読ください。

▼食事、運動、仕事、睡眠を見直し、今日から改める

いのちの「器」である「からだ」を守ること、つまり健やかに生きることも私たちの義務です。

豊かな時代になって、日本人が病む病気も変わりました。結核のように貧困や劣悪な生活習慣が原因であった病気はすっかり姿を消して、高血圧、動脈硬化、脳卒中、心臓病、がんが大半になってきました。

老齢に向かうあたりで発症するので数年前までは「成人病」と呼ばれていましたが、私は20年も前から「習慣病」と呼ぶべきだと言ってきました。病気の根は、めいめいの若いころの過ごしかたにあるからです。

動脈硬化などは20歳ごろから始まることがわかっています。誰が病気をつくっているのかと言えば、自分なのです。自分でつくる病気です。食事、嗜好品、運動、仕事、睡眠、そうした日常生活を見直し改めれば、一生、発症せずに済むかもしれないのです。

かからなくてもすむ病気にまで医療費を使うのは、大いなるロスです。自分の健康は自分で守る。医者まかせ、他人まかせにしない。これは基本です。

▼からだは休みなく、切れ目なく、使い続ける

年をとれば、からだも頭も老化します。けれど、老化は避けられなくても、だめにしないことはできます。要するに使いかたです。使わなければ頭もからだもだめになります。毎日、休みなく、切れ目なく、使い続けることです。

私たちのからだは、動かしながら使いながら、同時に調節したり治していくことができるようにつくられています。

健康には、何よりもよい習慣が欠かせません。いつか、いつかと頭で考えているだけではだめなのです。今日の一歩を踏み出すこと。なぜなら、健康は行動の結果です。健康は実践のなかにあるのです。

病気を治すことに主眼を置く医学に、あなたの健康のことまで期待するのは筋ちがい。めいめいが生活のなかに実践するしかありません。そう、いますぐに。

▼戦後の貧窮、粗食も健康にはわるくはなかった.

かつてあったよい習慣はほかにもあります。

非常につらい体験ではありましたが、こと健康においては、戦後のあの貧窮、粗食もわるくはなかった。砂糖はもちろんのこと、塩も不足していた、たばこや酒もなかった、あのギリギリの生活が健康には幸いしました。

75歳を過ぎてもなお多くの人が健康でいられるのは、若いときに粗食を余儀なくされたおかげであり、なおかつ、豊かな時代になってからも飽食に走らなかったからです。結果として、いわゆる生活習慣病と総称される、高血圧、脳卒中、心臓病、糖尿病、肝臓病、肺がんなどを回避できたのです。

健康な長寿は、若い日からの積み重ね、好きなものを好きなだけ食べているいまの若い人たちに、私たちと同じような、健康な長寿は望めません。現代医療の力を借りても、寝たきりの長寿が関の山です。

粗食こそが健康の基本。新老人は、その生きた証であり、新老人の長年のライフスタイルは、若い世代のモデルとなりえます。

▼便利さ、豊かさにあえてストップをかける

ぜいたくしか知らない若い世代とちがって、私たちはもののない生活も知っています。物質的な豊かさ、便利さ、高度さが必ずしも「善」ではないことを知っているのは、私たちの強みです。

たとえば、飛行機で12時間かかるニューヨークまでの距離を、音速移動でわずか2〜3時間に縮める必要はあるのか。私には弊害のほうが多いような気がします。高度すぎる文明は、人間の心を破壊しかねません。

極端な豊かさや便利さにストップをかけるのも、私たち老人の役目です。詩人ワーズワース(1770〜1850)の言う「生活は簡素に、志高く」を実行すべきは、いまなのです。

若い人に老人のパワーを見せてやりましょう。その気になれば、年老いてからでも新しいことは始められます。人間は生きているあいだに脳の3分の1しか使っていないという説もあるのですから、なおさらです。

私は90歳になりますが、いまだに現役で、創造力も行動力も若い人には負けないつもりです。いま75歳の人なら、私と同じ90歳まで、たっぷり15年もあるではありませんか。

「老人」ということばはストレートすぎるからと、最近ではもっぱら「高齢者」と呼ぶようですが、私はむしろ老人と呼ばれたい。それも新老人と。

「老」という字は本来、尊敬される対象に使われてきたことばなのです。若い人に「あんな風に年をとりたい」と思わせるくらいの老人になりましょう。尊敬を取り戻すためにも、老人自らが行動を起こすときです。



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