トップページ知って得する講座腸内フローラ、ベンチャーが挑む意外な突破

腸内フローラ、
ベンチャーが挑む意外な突破

4月15日の日経ビジネスONLINE「記者の眼」は、「腸内フローラ、ベンチャーが挑む意外な突破口」でした。

その記事に以下のコメントがありました。

検便での血液検出での判断は本当に困ります
私の場合、口の中を誤って噛んで出血
→数日後検便検体採取
→検診で血液検知の為、内視鏡検査行き
となりました^^;(内視鏡検査の結果は「全く問題なし」)
一日でも早く細菌ベースでの判断ができるレベルになってくれればと願ってやみません。
……大腸の内視鏡検査、きっついんですもの;;

大腸の内視鏡検査に代わる方法って、なんだろうと思ってご紹介します。
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がんから花粉症まで、最新研究で解明される腸と病気の関係

1年以上前のことだ。遺伝子解析を手がける企業の社長が「今注目している企業があるんです」と教えてくれた会社があった。名前はメタジェン。「鶴岡がまた出してきたな、という感じで。冨田先生はやっぱりすごいです」という。

鶴岡、とは山形県鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)。
バイオテクノロジー分野で国内トップレベルの研究所だ。冨田先生、とはこの「鶴岡」を率いる冨田勝所長のこと。そのIAB発のベンチャーとして2015年3月に設立されたのがメタジェンだ。

IABからは過去にも、いくつかのベンチャー企業が巣立っている。人工クモ糸繊維を開発したスパイバー、血液の代謝物質からうつ病のバイオマーカーを見つけ出すヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ、唾液からがんを発見するサリバテック。すべてIAB発のバイオベンチャー企業だ。
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは既にマザーズ上場を果たしており、慶大から出た上場ベンチャー第1号でもある。IAB発のベンチャーとして4社目となるのがメタジェンだ。

腸内細菌の「個性」を探索

メタジェンが着目したのは、人の便。便に含まれる腸内細菌を採取し、その遺伝子を解析する。疾患や免疫、脳との相関関係などを明らかにすることを目的にしている。

冒頭の社長が行うビジネスはヒト遺伝子の解析だ。ヒトの遺伝子は一生変わらないため、ビジネスとして見た場合「一度しか検査してもらえないので、うま味は少ない」とも言われる。人間同士の差異は1%以下で、残り99%は皆が同じ遺伝子を持っている。

一方、腸内細菌は100兆個以上もいて、その種類は100種類を優に超える。人の乾燥便1グラムだけで、腸内細菌は1兆個程度潜んでいるとされるが、その働きが明らかになっている腸内細菌はいまだ1%程度にとどまる。そのうえ、腸内細菌は「人によって99.9%異なるため、個性がある」(国立がん研究センター研究所の難治がん研究分野・谷内田真一ユニット長)
家族同士でも違えば、年齢や居住する国などが違えばその差は歴然だ。

さらに、腸内フローラを詳細に分析すると、常に変化を繰り返していることが分かってきた。その人の生活環境に適した状態を作り、その適正環境が何らかの原因によって崩れたときに、体調不良に陥ることなどが判明した。

例えば、日本人がインドに行ってお腹を壊すのに、インド人は何食わぬ顔で同じものを食べているというのはよく聞く話だ。これは何も日本人が「お腹が弱い」のではなく、インドの食生活に適した腸内細菌を生息させていないためだ。そのままインドで食生活を続ければ、次第にその食生活に適した腸内細菌環境ができあがり、お腹を壊さなくなる可能性が大きい。

この腸内細菌の生態系全体を指す言葉が「腸内細菌叢(腸内フローラ)」だ。
腸内フローラにおける細菌の多様性が、腸内環境の健全性と直結するとも言われ、腸内フローラを構成する細菌の数や種類が、罹患率や免疫力、脳の働きといったことに影響を及ぼしていることが分かってきた。だからこそ、腸内フローラに注目が集まっているのだ。

メタジェンは、細菌の遺伝子情報を網羅的に取得し、さらに細菌が排出した腸内の代謝産物の情報を組み合わせて、細菌の機能把握を試みている。「既に大腸がんや動脈硬化、花粉症や糖尿病といった病気の原因となる腸内細菌が判明しつつある」(メタジェンの福田真嗣社長)。

腸内細菌と疾患の関連性を解き明かすことができれば、食生活や生活環境を改め、罹患率を下げることも夢ではない。「体温や血液検査のように、検便が自分の体調を知る重要な指標になる日がくるはず」(メタジェンの山田拓司副社長)。1カ月に1度、半年に1度、定期的に検査をすることで、未病に役立つ可能性が大きいとなれば、ビジネスチャンスも広がるだろう。メタジェンは2年後にも、一般消費者向けに簡単に自分の腸内フローラを検査できるサービスを開始したいとしている。

「全遺伝子解析」が拓いた腸内細菌の未来

腸内細菌の遺伝子研究は「次世代シーケンサー」という全遺伝子解析装置によって一気に加熱した。2000年代後半に米イルミナなどによって市場に投入されたもので、マシンパワーの向上によってその後も低価格化と高速化が進んだ。

DNA100万基を読み取るコストは、2010年当時1ドル弱だったのに対し、現在は、0.1ドルを切る価格となっている。コストのハードルが下がったことで、細菌の遺伝子解析の研究や周辺ビジネスが同時並行で開花してきた。

腸内フローラに商機を見いだそうとしているのはメタジェンだけでない。
例えば、ベンチャー企業のサイキンソーは自宅で簡単に腸内環境を検査できるキットを開発し、2015年11月にサービスを開始した。

サイキンソーのウェブサイトで採便キットを購入し、送られてきたキットで便を採取し、送り返せば6週間後には結果をウェブ上で確認できる。現時点では、太りやすさや腸内細菌の多様性、菌の構成といった限られた情報だが、「世界中で研究が進んでいる分野のため、今後は疾患との関係性なども提供していけるはず」(サイキンソーの沢田悠代表取締役)という。価格は1万8000円だが、サービス開始以来、1000件以上の申し込みがあったという。

遺伝子解析を受注するタカラバイオも、2015年4月から一般企業からの受注を始めた。それまでは製薬会社などの研究施設からだけ受注していたが、問い合わせの数が増加したため、一般企業向けのサービスを開始した。始めてから間もないが、受注の数は「飛躍的に増えている」(タカラバイオ)という。

森永乳業も腸内フローラに注目する企業の一つだ。2015年7月に「腸内フローラ研究部」を立ち上げた。40年以上乳酸菌を研究し続けている同社でも、「今までビフィズス菌に整腸作用があるというところまでは分かっていたものの、実際にビフィズス菌が腸の中でどのようなことをやっているのかといったような細かいことは分かっていなかった」(森永乳業の基礎研究所腸内フローラ研究部・小田巻俊孝部長)。

「あなた専用ヨーグルト」が可能に

研究を進めることで、どのような人がどのような細菌を補充するヨーグルトを食べれば良いのかといったことが判明してくるという。「極端な話、同じヨーグルトを食べたとしても人によってその効果は異なる。もしかしたらヨーグルトを必要としていない人もいれば、あるタイミングでは必要だけど通常は要らないとか、乳酸菌の中でもAという乳酸菌を採った方が良い、とか、より細かいことが提案できる時代になってきた」(小田巻氏)という。

森永乳業は40年以上の研究蓄積を活かし、より深度の高い腸内細菌研究を行う。

「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」といった区別で語られることが多かった腸内細菌だが、そうした区分も有名無実化しているという。そもそも「善玉」と言われていたものが場合によっては「善行」をしないことがあったり、善玉菌:悪玉菌:日和見菌の割合は2:1:7がベストとされてきた比率も人によって「ベスト」な割合がまちまちだったりすることも最新の研究で分かってきた。

腸内細菌の種類や機能の「解像度」が上がることで、大まかな区分やそれにとらわれることがあまり意味を成さなくなってきているのだ。「ある人にとってはビフィズス菌が10パーセントいると調子がよくても、ある人にとっては10%だと多すぎるという場合もあり得る」(メタジェンの福田氏)。

国立がん研究センター研究所でも大腸がんと腸内細菌の関係を分析中だ。既に1600の便を収集し、目下解析を続けているという。健康診断などで実施される通常の検便では、血が出ているかどうかを見ているケースがほとんど。血が出ていると大腸がんの恐れあり、という診断になるが、そう診断された人の中で最終的に大腸がんと診断される発見率は2〜4%だという。「たまたま切れて血が出たり、痔だったりというケースが多い」(同研究所の谷内田氏)。

ところが腸内フローラの解析が進めば、今より発見率を10倍以上に上げられる可能性があるという。便の中に特定の腸内細菌がいることが分かれば、大腸がんの発生を予見することもできると期待されている。

研究が進めば、未病に役立つサプリメントや食品が数多く出てくるだろう。さらに、「あなたに適した腸内細菌を集めたヨーグルト」といった商品も実現できるはずだ。

特に、「糖尿病や肥満といった“現代病”や日本で増えているがんは、食生活の変化が原因のほとんどとも言われる」(国立がん研究センター研究所の谷内田氏)。食事や生活習慣の欧米化の影響が強いとされ、腸内フローラの解明によって増え続ける疾病を減らせる期待も高まる。最新の研究では、良質な腸内フローラを持つ人の便を潰瘍性大腸炎の患者に移植することで、治癒したという臨床結果も報告されている。

採便すること自体のハードルは未だ高いが、自分の健康にとって最も有益な情報源であり、万能薬になると分かれば、心理的なハードルが下がる可能性は高い。「汚い」「不要」と見過ごしていたものが、見直される時代はすぐそこまで来ている。

著者:染原 睦美(そめはら・むつみ)
日経ビジネス記者 日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て2013年4月から日経ビジネス記者。ネットサービス、人物ルポ、などが得意分野。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。
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