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危険な農薬が利用拡大!

ネオニコチナイイドってご存知ですか。
もともとタバコの有害成分であるニコチンとよく似ているため、「新しいニコチン」という意味で名付けられた農薬です。

認知症や神経・精神異常、子供の発達障害のおそれ、胎児にも害
2016/03/14 msnニュース総合「認知症原因か「危険な農薬」の恐怖の転載

神奈川・川崎の介護付き有料老人ホームで起きた、元職員による入居者殺人事件には、今、そして近未来の日本の姿が凝縮されているように思えてなりません。

私たちは、覚悟を決めなければならない時期に来たようです。考えるに、ここには大きく2つの要素が存在しています。ひとつは介護する側、もうひとつは介護される側にあります。

まず、介護する側は完全に人手不足の状態です。一ヶ月の間に夜勤が12回あるというケースや、1人の職員が50人の入居者に対応しているというケースもあるそうです。しかも、極めて薄給です。福祉施設を含む介護職員の平均月収は約22万円といわれ、全産業の33万円を大きく下回っています。加えて長時間労働となれば、よほどの決意がなければ長く続けることは難しいでしょう。

もちろん、いくら過酷な労働環境にあっても、入居されているご高齢者に危害を加える言い訳にはなり得ません。しかし、私たちは社会を構成する一員として、介護職に当たっている方々のことも考えなければなりません。

一方の介護される側は、ご存じのように年々数が増え続けています。このまま推移した場合、総労働力に占める医療・介護関係従事者数の比率は上昇を続け、2050年の段階で最大25%を超えることになります。つまり、働いている人のうちの4分の1が医療・介護従事者ということです。そんな社会が成立するなどと思う人は、おそらく誰ひとりとしていないでしょう。

また、厚生労働省の発表によれば、00年に156万人だった認知症患者が、10年には226万人に増えており、さらに20年には296万人になると予測されています。「浮かれて東京オリンピックをやっている場合ではない」と問いかけたい気持ちです。

●老化を早める原因は農薬?

年をとれば誰でも体もいうことをきかなくなり、頭も多少ボケたりします。しかし、生活の仕方によっては、ある程度それを防ぐことが可能です。筆者は、老化を防ぐのにもっとも効果的な方法は、食生活の改善にあると考えています。

アルツハイマー病(認知症)やパーキンソン病など脳の疾患が増え続け、それが介護の現場でも問題を複雑にし、解決を困難にしている事実は否定できません。そしてそのアルツハイマー、パーキンソンのひとつの原因として、ネオニコチノイド系農薬が強い疑いを持たれているのもまた事実です。

ネオニコチノイド系農薬は、もともとタバコの有害成分であるニコチンとよく似ているため、「新しいニコチン」という意味で名付けられた農薬です。神経毒性があり、昆虫や人の神経系で重要な働きを担うアセチルコリンの正常な働きを攪乱するといわれています。ネオニコチノイド系農薬が原因で、07年の春までに北半球でミツバチの4分の1が消え去ったとまでいわれています。
(『ハチはなぜ大量死したのか』<ローワン・ジェイコブセン/文藝春秋>

ネオニコチノイドは、人が摂取すると血液脳関門を通過し、中枢神経系や自律神経系、骨格筋に関連する多彩な症状を引き起こすことがわかっています。指の震え、脈の異常、発熱、腹痛、頭痛、胸痛、嘔吐、不眠などのほか、短期の記憶障害も起きます。また胎盤も通過するので、妊婦が摂取すれば胎児が多大な影響を受ける危険な物質です。さらに、ネオニコチノイドが有機リン系などの農薬と複合した場合、その毒性は数百倍から1000倍以上になると考えられています。

脳神経科学者の黒田洋一郎氏は、これらの農薬が注意欠陥多動性障害(ADHD)学習障害(LD)、アスペルガー症候群、自閉症、広汎性発達障害 (PDD)、軽度精神遅滞(MR)などの発達障害が子供たちに増え続けている大きな要因になっているという懸念を示しています。それが子供たちだけに限定された影響だとはいえないでしょう。大人も当然影響を受けています。

私たちは、自分が食べるものにこのような物質が混入していることを知らなければなりません。そして、それらを食べるかどうか、子供、ご高齢者にそれを食べさせるかどうかの選択をしなければならないのです。

世界的にみると、ネオニコチノイド系農薬の使用頻度は減少傾向にありますが、日本では逆に規制が緩和され、使用量は増加する傾向にあります。農林水産省はネオニコチノイド系農薬が少量で効き目が持続するので、減農薬推進に役立つとして「欠かせない農薬」と位置づけています。現に、最近10年間でネオニコチノイド系農薬の国内出荷量は3倍に増えているのです。私たちがこれを見過ごすと、将来とんでもない問題が自分たち、さらに子供や孫たちを襲うことになります。

今回の老人ホームでの事件は、職員と入居者との間に起こった個人的な事件というだけではなく、さまざまな社会的な問題を孕んだ重大な事件なのだと受け止めるべきです。私たちの社会に存在している事柄が、複雑にからんで起こった事件なのです。それを単純な方法によって、同様の事件の再発を防げるとは思ってはいませんが、私たち自身でできることはやっていかなければならないでしょう。その覚悟を決めなければならない時期にきているのではないでしょうか。

まずは私たちが日々食べる食材・食品と、それらで構成される食生活を考え直すことから始めませんか。

(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)



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