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おべんとうの時間

昨年12月26日の読売新聞広告局が企画・制作した広告「伝えよう、和食文化を。『和食が育む、日本人の味覚と食文化』シンポジウム」を切り抜いたことが切っ掛けでした。

12月30日のHONZのメルマガで「おべんとうと日本人」が紹介されていたので取り寄せ、今回のメルマガの構想が出来たのですが、そこで紹介されていた「おべんとうの時間」を読み出したら、当初の構想から離れ「おべんとうの時間」の一編を紹介することにしました。ご一読ください。

おべんとうの時間 三皿園/みかん栽培:越智日出子さん/愛媛県今治市
写真:阿部 了 文:阿部直美 発行所:木楽舎より転載

うちには、ケーキ名人とお漬物名人がいて「ケーキを焼いたから持ってきたよ」とか「お漬物あるよ」なんて日は、お茶の時間が待ち遠しくってたまらないんです。お弁当もそうよね。開けた時に「美味しそうやな」って思ったら、元気が出るでしょう。お茶と昼ごはんの時間は、この仕事をしていると一番の楽しみよ。

うちの農園には、パートさんと研修生がいます。有機農法なので、下草を刈ったり倒したり、やることはいっぱい。いずれ研修生たちがこの土地で独立してくれたら、嬉しいですね。夫婦揃って研修生っていうふたりは、ここへ来て1か月になります。最初のころ、ひとつの弁当箱のおかずを仲良くつっついていたんです。作業している時も、そこだけあったかーい空気が流れてるの。最近このふたりの作業場が離れてちゃって、昼ごはんの時間も別になったから弁当箱もふたつになってね。それが、本人たちは寂しいんですって。

住み込みの研修生も、ふたりいます。その子たちのお弁当は、私が作るんです。主人の分と私の分も合わせて4個の弁当を、朝ちょっと早起きして準備します。

これまでに、20人近くの研修生を受け入れてきました。いろいろな子が来るのよ。実家のお寺を継ぎたくないって、ここへ来た子もいました。1年半ぐらい頑張ったんだけど、「やっぱり後を継ぎます」っておうちに帰って、今はお坊さんやっているの。東京からわざわざ来て、30分で「帰ります」ゆうて帰った子もおるの。夏の暑い日の作業は、確かにしんどいんです。でもね、同じ繰り返しの作業でも楽しみっていうのはあって、私はそれを見つけるのが得意なんです。農業が、好きなのね。

うちの親が、大分県の豊後高田市で水稲とたばこ栽培をしてたから、農家の暮しには慣れていたんでしょうね。たばこの栽培は、朝が早いんです。ダッダッダッっていうトラクターの音でいつも目が覚めるんだけれど、まだ真っ暗なの。朝は、母が作る大きな塩むすびが用意してあって、妹たちと一緒にそれを食べてからお弁当を自分で作っていました。中学生の頃だったかな、ふたつ下の妹が私のために弁当を作ってくれたことがあったんです。蓋を開けて、思わず閉めちゃった。「ひゃー」って。だって、ご飯とかき餅がふたっつ、それと煮豆が入ってたんです。かき餅よ。油で揚げたかき餅って、おやつでしょ。

私にとっての母の味は、団子汁とおこわです。母のおこわには、小豆とピーナッツが入っていたの。このおこわ、息子の大好物でもあるんです。今ちょうど、就職を控えて帰省しているんです。息子が下宿先の仙台に帰る時、きまっておこわと漬物、から揚げを詰めた弁当を持たせます。どこか途中で車を停めて、食べているみたい。今回もやっぱり、「お弁当お願いね」って言われるかしら。
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以下は、HONZの「おべんとうと日本人」から引用です。

全日空の機内誌に連載されているエッセイ『おべんとうの時間』は、すでに3冊の書籍になり、累計10万部売れる人気ぶりだ。このエッセイでは、「おべんとう」「おべんとうの持ち主」、そして「おべんとうを食べる姿」の3枚の写真と、取材をまとめた文章が載っている。出発点はおべんとうだが、おのずと、家族のこと、仕事のこと、暮らしているまちのことへと話が
及ぶ。そこには、おべんとうの持ち主の人生観や生き様がにじみ出てくる。
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読売新聞の「伝えよう、和食文化を。『和食が育む、日本人の味覚と食文化』シンポジウム」は「和食文化を未来へ、世界へ」と大書され、「給食で食育、魅力を伝える」が目立つ縦書きだったので、目に留まったのですが、司会進行の後藤繁榮氏が、まず、「健康長寿で知られてきた沖縄で、男性の平均寿命が全国30位まで順位を下げ、65歳以上で亡くなる早世率も全国1位になるなど異変が起きています。

そして、イシハラクリニック副院長の石原新菜氏が、「食生活の多様化によるバランスの悪い食事が増えたことが肥満や糖尿病の増加、寿命の低下につながっているものと思われます。これは沖縄だけに限らず、全国的な問題でしょう。」と、パネルディスカッションが始まるのですが、和食文化国民会議会長の熊倉功夫氏は、締め括りに、「実際に子供たちの好物が洋食にシフトしている中で、和食の魅力を伝えることは難しいものがあります。やはり、給食の大切な時間の中で、和食の味わいというものをしっかり伝えていく必要があり、その努力がますます大切になっていくものと思います。」で終わっています。
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私は入院中に経験しましたが、なぜこの料理に牛乳? どうも、学校給食には牛乳は付き物のようです。牛乳を生産する農家に申し訳ございませんが、給食で牛乳を出すのは料理次第にしたらいかがでしょう。現在の沖縄にならないことが、医療費の節約になるのですから。

「給食」を司る文部省の方々に、ぜひ「おべんとうの時間」のご一読を!

▼併せて、ご一読ください・・・卒業生に贈った詩「お弁当を作る」
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku180.htm>



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