トップページ知って得する講座スウェーデン発「牛乳を飲むと骨が弱くなる」

スウェーデン発「牛乳を飲むと骨が弱くなる」

「牛乳を飲むと骨が弱くなる」
「飲まないと大きくなれないよ」――我が子への注意は間違いだった!?
スウェーデン10万人/20年調査で論争必死
週刊ポスト 11.28号「衝撃ヘルス・レポート」より転載

牛乳が健康的な飲み物の代表格であることは“常識”だ。日本全国の学校給食に牛乳は欠かせない。「飲まないと大きくなれないよ」と親や教師にいわれて育ち、子供にもそう注意してきた人は多いはずだ。

ところが、そうした「牛乳信仰」が揺らいでいる。

日本人よりずっと牛乳に親しんできた北欧の大学が牛乳の人体に与える影響について10万人以上の大規模調査を実施。その研究結果がこのほど発表され、世界中が驚いている。

※ ※ ※ ※ ※

酪農を所管する農林水産省副大臣を務めた経験を持つ江藤拓・代議士が話す。

「私は子供の頃から牛乳を飲み続けたおかげで身長が181センチまで伸びた。3人の子供がいる私の家では1日に3リットルは飲みます。私は空手や野球、子供たちは空手やサッカーをやってきましたが、誰一人として骨折したことがない。牛乳が体と骨を丈夫にしてくれたんです。戦後、日本人の体格がよくなったのも、学校給食などで牛乳を飲み続けてきたからだと思っています。

だからこそ、この“スウェーデンの研究”には納得できない。研究がウソとはいわないが、少なくとも牛乳は健康を害するものではないはずでしょう」

江藤氏が憤る「スウェーデンの研究」とは、さる10月末、イギリスの医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に掲載された「牛乳による健康リスク」を調べた研究論文のことだ。スウェーデンのウブサラ大学のカール・ミケルソン教授らによって発表された。

研究では、スウェーデン人の男女を牛乳摂取量によってグループ分けして追跡。39〜74歳の女性6万1433人を約20年間、45〜79歳の男性4万5339人を約11年間にわたって観察、記録した大規模な調査である。

対象者のうち、期間中に死亡したのは男女計で約2万5600人、骨折を経験したのは約2万2000人。その内訳を分析すると、思わぬ結果が見えてきたのだ。

女性の死亡率は牛乳摂取量が少ないグループ(1日1杯以下)で10年間・1000人当たり107人だった。一方、牛乳摂取量が多いグループ(1日3杯以上)は177人。率にして65%も多かったことになる。

また、女性が股関節部を骨折する割合は前者が31人だったが、後者は42人。こちらも35%多い。

男性では骨折の割合と牛乳の摂取量の相関はほとんどなかったが、死亡率は摂取量の少ないグループで182人なのに対し、多いグループは207人と、やはり多く飲む人のほうが脂肪率が高い結果になった。

実はこれまでも「牛乳をたくさん飲むと骨折が増える」といった健康リスクの研究発表はあった。しかし、死亡率を調べたものは今回が初めてだという。

とくに女性の場合は、牛乳の摂取量の多寡により死亡率が93%(実数は前述の通り65%。93%は他の要因も加味した多変量解析後の数字)も違う結果になり、世界中で驚きをもって受け止められている。

なぜ牛乳により死亡率が上がったのか。論文の著者であるミケルソン教授が説明する。

「牛乳に多く含まれる糖類の一種「D−ガラクトース」が死亡率を上げている可能性があると考えています。動物実験では、このD−ガラクトースを投与するとマウスの老化が早く進み、寿命が短くなることがわかりました」

日本人は“おなかゴロゴロ”が90%

牛乳が身体にいい根拠としてよく知られるのが、「牛乳には骨を作るカルシウムが多く含まれている」という説明だ。たしかにカルシウムは人間に必須の栄養素。日本栄養士会によれば、牛乳100グラム中カルシウム量は110ミリグラムと豊富で、その吸収率も小魚が約33%、野菜が約19%であるのと比べて約40%と高い。

しかし、そのカルシウム豊富な牛乳が「骨を強くしない」という指摘もある。

東京DDクリニック院長の内海聡氏はこう語る。

「“カルシウムが多いから骨が強くなる”というのは、栄養学の表面だけを見た錯覚です。牛乳にはリンというミネラルが非常に多く、カルシウムイオンを骨から血中に取り込んでしまう。これを専門的には「脱灰」といいます。実際、牛乳の摂取量が多いノルウェー人の骨折率は日本人の5倍以上といわれています」

WHO(世界保健機関)は02年、カルシウムの摂取量が多い国には骨折が多いと指摘する「カルシウムパラドックス」という報告書を出した。その原因は、カルシウムの摂取量よりも、リンのようなカルシウムを排出させる物質の悪影響の方が大きいからだと推測されている。

近年でいえば、アメリカのハーバード大学が昨年、9万6000人以上の男女を22年間にわたって追跡調査した結果を発表。それによれば、男性は10代の頃に牛乳の摂取が多かったグループのほうが大腿骨頸部骨折のリスクが高かった。具体的には、10代の時に1日グラス1杯分の牛乳を飲むごとに、このリスクは9%増加するという。

他の病気との因果関係も指摘されている。

日本の厚生労働省は08年、45〜74歳の日本人男性約4万3000人を対象に約7年半にわたり追跡した調査結果を発表した。牛乳や乳製品の摂取量が最も多いグループ(1日約330グラム)は、最も少ないグループ(1日12グラム)に比べ、前立腺がんの発症率がおおよそ1.6倍高まったという。

多くのアスリートや著名人に健康アドバイスをしてきた杏林予防医学研究所所長の山田豊文氏が解説する。「これは、乳製品に含まれているエストロゲンや成長ホルモンなどによって、前立腺をはじめとする生殖器の細胞が悪影響を受けたことなどが原因と考えられます。

私がアドバイスしている横綱の白鳳関やプロ野球のオリックスの金子千尋投手などには『牛乳はそもそも仔牛が成長するためのものであって、人間の飲み物ではない』と教えてきました。彼らも牛乳を飲むことなく、体のコンディションを高レベルで維持しています」

これは今回の研究とは直接関係ないが、そもそも牛乳自体が日本人の体質には合わないといわれる。

前出の内海氏がいう。

「牛乳に含まれる『乳糖』は、小腸に存在するラクターゼという酵素によって分解されます。ただ、このラクターゼは日本人を含むアジア人、アフリカ人などの場合、離乳期以降は分泌されにくくなる。これは『乳糖不耐症』と呼ばれ、いわゆる“牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする”といった症状が出ます。一方、欧米人は成人してもラクターゼが分泌されている人が多い」

アメリカの研究によると、アジア系は90%、黒人は70%、ヒスパニック系は50%、欧州系は15%が乳糖不耐症という結果が出ている。

栄養素濃度は国によって違う

一方でスウェーデン・ウブサラ大学の研究結果には、様々な反論がある。の一つは「因果関係の逆転」だ。牛乳を多量に摂取したから骨折したのではなく、もともと骨折の恐れが高い人ほどそれを避けるために意図的に牛乳を多く飲んだから、今回のような結果が出たのではないかという説である。

また、ニューヨーク市立大学公衆衛生学部長のメリー・スクーリング氏はこう指摘する。

「現段階でこの研究結果が完全に正しいと結論付けることはできません。対象者全員について乳糖不耐症だったのか、そうでなかったのかを調査する必要がある。成分を分解しているか否かで健康へのリスクは異なる可能性があるからです」

実際に、ウブサラ大学の論文にもこんな注意書きがある。

(今回の研究結果は、乳糖不耐症の発生率が高い民族、子供には適用できないかもしれない。また、牛乳と乳製品の栄養素濃度は国によって異なり、家畜の飼料などに依存するため、本研究結果の汎用性に影響する)

日本の生産者団体や乳業メーカーで作る一般社団法人「Jミルク」も、HP上でこう反論した。

<本研究は、スウェーデンを中心とする近隣諸国の人々を対象としたものであり、ライフスタイルや生活環境が異なるほかの地域に当てはまらない可能性がある。(中略)本論文の調査対象である女性のカルシウム摂取量は700ミリグラム/日以上であるが、日本の場合は20歳以上の日本人女性431ミリグラム/日となっている。また、スウェーデンの牛乳には、ビタミンAが添加されている。(ビタミンAの摂取量が骨折リスクと関連することが知られている。)>

このほか、「牛乳を飲む男女は死亡率が低い」など、今回の研究結果と正反対の結論を出した過去の研究結果を提示し、(今回の)論文の根拠に、結論に導くべきでなく、また食事のあり方を変更すべきでない)とした。

論文の著者であるミケルソン教授もこういう。

「この研究結果は、人々に牛乳を飲まないよう勧めるものではない。ひとつの結果であり、大きなパズルのワンピースでしかない」

疫学データは医学研究の基礎となるものだが、因果関係や疾病のメカニズムが解明されない限り仮説、推論しか導けない。そういう新説があることを知ったうえで、自分に合った食生活を慎重に探っていくことが重要なのだろう。
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牛乳は、東洋医学では良いようにいわれません。
新谷弘実先生が「胃腸は語る」で、「牛乳が現代の難病をつくった」と述べられ、牛乳業界との間で物議を醸しました。

手術後、3日間は点滴、4日目から水を摂ることを許され、1日ごとに重湯、5分粥、全粥という食事になるのですが、5分粥から牛乳が供されます。和食であるにもかかわらず、なぜ、牛乳なのでしょうか。おそらく、牛乳で簡便に栄養が充足されるからとしか考えられません。

温泉旅館の朝食には、温泉卵が供されますが、ポーチッド・エッグにでもしてくれればいいのにと思いますし、味噌汁の方が合っています。

京都では「米飯と一緒に出される牛乳について、米飯と合わないとして給食時はお茶にかえ、休み時間に飲めないか議論する予定という」といいます。

牛乳はパン食にやっぱり合っています。
どうしても牛乳をというのでしたら、パンの日を設けたらどうでしょうか。


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