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人の遺伝子は
食事によって作動したり、しなかったりする

6月18日、医療・介護一括法が国会で成立しました。
3年に一度の改革の度に、利用者にとっては厳しい内容になっていきます。
<http://allabout.co.jp/gm/gc/444412/?NLV=CN000059-20140704>
そこで、PPK(ピンピンコロリ)になれるかがますます肝要です。

「エピジェネティックス」って、ご存知ですか?

ことわざの「親の因果が子に報い」といったらいいでしょうか。
遺伝子とは関係なく、父母や祖父母の生活環境の影響が、子や孫に受け継がれることをいいます。近々結婚される方、そして妊娠中の方は、ぜひ!ご一読ください。
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以下は、「正しい食事は手術に勝る」などの食事療法で知られる米国の著名な内科医、マクドーガル博士の健康・医療センターの通信の転載です。

人の遺伝子は食事によって作動したり、しなかったりする

科学者たちはかって遺伝子情報は受精の時に決まってしまい、外部の影響は受けないと信じていました。これは誤っていたのが分かったのです。「良い遺伝子」は健康的な外部環境によって作動します。ちょうど「悪い遺伝子」が健康的な環境により作動を抑えられるように、です。実際面では、「健康的な環境」とは十分なスターチ(でんぷん)、野菜、フルーツに基づいた食事をすることです。(動物性食品やオイリーな食事は避けます。)これに関わる生化学は複雑ですが、興味深いものです。

遺伝学とは一般的には遺伝に関する学問ですが、特にDNA遺伝子の働きを指す場合が多くあります。遺伝子の変化は非常に長期に亘って(何万年というように)進化の過程を得て起り得ます。一方、私たちの遺伝子に集積された情報の発現は急激に変化が起こり得ますし、外部環境の圧力により影響を受けます。後成的遺伝学(エピジェネティックス)とは、時節に適った適応に関する研究です。 (ギリシャ語の epigenetics の接頭辞のエピ(epi-)とは、我々が両親から継いで来た基本的な遺伝子により導かれたもののほか、「〜の上に」とか「〜に加えて」起こり得る生物学的変化のことです。)

遺伝子コードを読み取る

エピジェネティックスの最も基本的な現れは私たちの成長を主に司ることです。生命は父親(精子)と母親(卵子)が一緒になり、受精した卵細胞により始まります。こうして人としての基本的な遺伝子コードが確立されます。たった一つの細胞内に赤ん坊のあらゆる部位が育つに必要な全ての情報が含まれています。髪の毛、鼻、唇、心臓や二本足などがちゃんと育つように関する情報までも、です。胎児が発育する期間に人の子としての特徴を発揮するために、遺伝子コード(DNA)の特別な環節が特別な細胞内で特定の時期に活性化したり、抑制されたりします。子どもの顔で鼻が成長するには、幾つかの胎児細胞内で「鼻遺伝子」が作動し、鼻に関係ない遺伝子は抑制を受ける必要があります。このようなことがどうしてうまく調和してできるかについては未だ厳密には解明されておりません。

遺伝子がどのように発現されるかについても、私たちの環境変化の影響を受けます。こうした遺伝素材が柔軟に環境に対応する点については複数の「双子の研究調査」により明らかです。

一卵性の双子は一つの受精卵から生命を発します。一つの受精卵が二つに別れるのですが、各々の別れた卵の遺伝子は全く同じものです。もしも、私たちの遺伝コードの発現が初めから決まっていたら、一卵性双生児は一生涯瓜二つになっているはずです。しかし、実際の観察してみると、そうではありません。更に、双子が年を重ねるとお互いのDNAはより違ってくるようです。双子がそれぞれ別に違った環境で育った場合には違いが出るのはより明確です。(例えば、生後別れて暮らした場合など、です。)

食事で生じたエピジェネティック変化も後世に引き継がれる

受精前に精子や卵子細胞に現れたエピジェネティック変化は次の世代に引き継がれます。例えば、第二次世界大戦中にドイツに占領されたオランダでは大規模な食糧不足が起こり(1944〜1945)、深刻な飢餓の影響は次の世代の子どもたちに引き継がれ、現れた。1日わずか580キロカロリー摂取で6ヶ月間凌いだ妊婦のエピジェネティック変化は子孫に現れました。要するに、非常に食糧が乏しい時期に対応して生き延びるために胎児に「節約遺伝子」が発現したのです。残念ながら、このエネルギー効率向上モードは有益には成らなかったのです。第二次世界大戦後、西欧では食糧は豊富で、肉、乳製品、ケーキ、そしてクッキーなどが溢れんばかりになったからです。

オランダの食糧不足時代に飢えを凌いだ母親から生まれた娘は病気になるリスクが高くなったのです。これは典型的に栄養過多になったからです。乳ガン発症危険性は2倍以上、高血圧にもなりがちで、心臓病にも多く罹っています。これは(食糧不足が終わった)3年後、妊娠中に十分な栄養を摂った母親から生まれた娘と比べた場合のことです。食糧不足の時代に対応できることに合致して、飢餓を体験した母親の娘は、栄養豊富な母親の娘に比べ生殖能力が高いことも分かっています。多産が種の存続を促すからです。

エピジェネティック変化を及ぼす食糧不足の影響のもう一つの例として、スウェーデンの北部オーバーカリックス自治体の数世代に亘る調査研究があります。歴史記録によれば、1800、1812、1821、1836、そして1856年にひどい凶作のため穀物生産が壊滅してしまったとのことです。しかし、1801、1822、1828、1844、そして1863年には食糧生産は十分あったとのことです。驚くに値しませんが、凶作の年に前青年期にあったスウェーデン人男性には心臓血管病で死ぬ人は少なかったのです。ちょっと驚かされる点は、そのような良い点が次の世代にまで引き継がれることです。(飢餓を体験した男性の)子孫は2型糖尿病を発症する危険性は4分の1で、平均6年間も長生きしています。栄養十分な父親を持つ子孫に比べた場合に、です。

こうしたオランダおよびスウェーデンの飢饉を体験した親の子孫の健康状態の差異は一見すると矛盾しているようにも見えます。食糧不足の時代に妊娠した母親は、食糧が豊富な時代に育った娘にとって良くないエピジェネティック変化を伝え、一方、スウェーデンの父親は飽食の時代にも孫たちが助かるような変化を引き継がせています。こうした異なる結果に対するもっともと思える説明は未だありませんが、両者の観察から言えることは、環境の急激な変化(食糧が十分あるかどうかやその種類など)は遺伝子発現に急速な変化をもたらし、後世に引き継がれるという事実です。

栄養過多時代のエピジェネティクス

今、世界中で栄養不足(飢餓)で病気が発症するというのは稀で、栄養過多で病気に罹っています。栄養不足の時代の観察からすると、私たちの体は人類が栄えるように効果的にエピジェネティック変化を起こしていると考えられます。過剰な脂肪、タンパク、コレステロール、そして環境化学物質などに対応する遺伝子が作動しています。どれも過去体験したことがないレベルです。エピジェネティック変化が起って、このような毒の影響は和らげてくれるでしょうが、全て解決してくれるわけではありません。昔と同じように、こうした適応は後世に引き継がれるでしょうが、子孫の健康にどのような結果をもたらすかは分かりません。

幸いにも、栄養過多が起る遺伝子発現変化は元に戻すことができます。人そのもの及び実験動物を使った複数の調査研究によれば、遺伝子発現に有益な、または有害な食品に含まれるたくさんの化学物質が確認されています。当然ですが、植物性食品は健康的な化学物質を与えてくれます。例えば、植物からの葉酸は好ましいエピジェネティック変化を引き起こしてくれます。有益性を最大にし、危険性を最小限にするため、このような自然の化学物質は正しい形で摂取しなければなりません。豆とかバナナからです。錠剤から摂取するものではありません。

葉酸が不足すると出産に支障を来たします。(神経管欠損症など。)ですから、出産を控えた女性は葉(植物の)をたくさん取り入れた食事をし、自然の葉酸を摂取した方が良いのです。むしろ、今迄そうしないで妊娠前に葉酸の錠剤を飲めと言われて来ました。多くの国で、食品に栄養補給がなされています。(葉酸は粉やシリアルに加えられています。)このような形で補給された葉酸は分離され、濃縮された栄養素で、出産の不具合を少なくしてくれるでしょうが、一般の人々にとっては死やガン、そして心臓病と言った危険性に対して防御を強化してくれるとは限りません。

肉、鶏肉、チーズ、ミルクや卵のような動物性食品は、西欧食をしている人の肥満、心臓病の主な元凶になっているのは良く知られたことです。動物性食品に高い濃度で含まれる「コリン」(Choline) という化学物質は遺伝子発現に大きく影響し、現代病に関わる重要な因子と考えられます。

(コリンは、循環器系と脳の機能、および細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素)

最後ですが、カロリー制限の食事は体重減量、糖尿病、心臓病、そしてガン発症リスクの低減となるエピジェネティック変化をもたらしています。自発的でない窮乏以外は、自然なスタイルで食欲を満たし、健康増進のためカロリー制限をするには肉、乳製品およびオイルをスターチ(豆、コーン、ポテト)、野菜やフルーツに置き換えればよいのです。

エピジェネティックスの科学は未だ新しく、環境と私たちの遺伝子の相互作用は複雑です。でも、今も将来も西欧社会に暮らす人々にとって肥満や心臓病やガンの発症傾向を食い止めるエピジェネティック変化について私たちは十分知り得ているはずです。適切な養育(健康的な食品で)をすれば遺伝子に一番良い結果をもたらします。たいへん多くの人々が植物性食品で(もっと詳しく言うとスターチを基本とした食事で)検証可能な人類の歴史の期間中健康的な生活をして来たという事実があればこそ、正しい食事を今直ぐすべきということになります。
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以下は、2010年1月6日のTIMEのジョン・クラウドさんの「あなたのDNAは運命によって定められたものではない」から転載です。

雪一面のスウェーデンの過疎地は最新の遺伝学の話をするには似つかわしい場所ではないが、スウェーデンの最北に位置するこの人口過疎のノルボッテンが遺伝学の注目を浴びている。

19世紀のノルボッテンは隔絶されていて、凶作になると一気に飢饉に見舞われた。飢饉は定期的に襲い、例えば1800年、1812年、1821年、1836年、1856年は飢饉の年で人々は苦しみ、1801年、1822年、1828年、1844年、1863年は逆に収穫に恵まれ人々は飽食を楽しんだ。

1980年代にストックホルム・カロリンスカ研究所の予防健康医学の専門家であるラーズ・オロブ・バイグレンは、この19世紀に起きた飢饉と飽食がその子孫にどのような影響及ぼしたかを研究し始めた。バイグレンはノルボッテン・オベルカリックス部落で1905年に生まれた99人を任意に抽出して、その親、祖父母の生まれた頃までさかのぼり農業記録を頼りに若い頃食べていた食事の内容を調べた。

データを調べながら驚いたのは、子宮内の状態が中にいる胎児の健康に影響するばかりか、その胎児が大人になっても影響が残っていた。1986年、医学雑誌ランセットは画期的発表をした。発表によると、もし妊婦の栄養状態が悪いとその子が大人になった時、心臓血管系の病気になりやすいと言う。バイグレンは、子供への影響は母親の妊娠中の条件だけか、あるいは妊娠前の条件もあるのか、それが子供に遺伝する可能性があるのかを考えた。

我々は長いこと生物学の次の原則を学んだ。我々は人生でどんだ経験をしても、(例えば記憶消失、大食い、肥満、短命等)、その経験はDNAには残らないという原則である。言い換えると、自分の子供の遺伝子はコンピューターで言えば初期化した状態になることを意味する。

常識的にも、種に対する栄養の影響はそんな短期間には起きないはずである。2009年はチャールズ・ダーウィンが“種の起源”を書いてから150年になるが、彼によれば種の進化には莫大な世代交代が必要であり、自然淘汰を受けながら数百万年かかることになっている。しかしバイグレン等の研究によれば、飢餓のような極限状況は卵子、精子の遺伝子に急激な変化をもたらし、一世代あるいは二世代だけ新しい特徴を示す。

オベルカリックスの男子調査では、豊作の年では皆大食し、その男子が大人になって生む子供とその孫では寿命が明らかに短かった。2001年にオランダの雑誌“Acta Biotheoretica”に発表したバイグレンの論文では、オベルカリックスの男子で飽食をした人達の孫は、飢饉を経験した人達の孫より平均して6年も早死にしていた。このデーターに社会経済的偏差を考慮に入れて計算しなおすと、何とその差は32年にも及んだ。その後ノロボッテンの別のグループを調べた結果では、平均寿命が男子だけでなく女子にも短くなる傾向が見られた。これらをまとめると、ある若い人がある冬に大食すると、その孫が数十年も短命に終わることを意味する。一体そんな生物学的変化はどうして起きるのであろうか。

その答えは生まれとか環境を越えたところにあった。この調査からバイグレンはエピジェネティックスと呼ばれる新しい遺伝学を生むことになった。エピジェネティックスとは遺伝子活動の変化を調べる学問で、エピジェネティックスでは遺伝子コードそのものは変化しないが遺伝形質を変化させ、少なくても次の1世代に伝わる。

遺伝子表現はエピゲノムと呼ばれる細胞質によりコントロールされている。そのエピゲノムはゲノムの上に位置していて(エピとはその上という意味)、このエピジェネティックマークが我々の遺伝子のスイッチをオンあるいはオフにして遺伝子表現をコントロールする。ある世代から次の世代に遺伝的影響を残す環境ファクター、例えば食事内容、ストレス、胎児期の栄養はこのエピジェネティックマークによる。

全文はこちら!<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku279.htm>
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よく、糖尿病が遺伝するとか、高血圧の家系だとかいわれます。
しかし、それは一つの家族が同じ食事をとり、同じような生活習慣を続けることで、同じ病気に罹りやすい傾向が続くのではないかと考えられ、それは「エピジェネティックス」で説明できます。

「親の因果が子に報い」という昔からの言い伝えが正しかったわけです。

今、私たちの子や孫は成長期を過ぎたかもしれませんが、その子や孫もやがては父母や祖父母になるのですから、今からでも日本の伝統的な家庭料理を主にした食事にしてはいかがでしょうか。

それは、PPKへの道でもありますから。


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