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まだ食べられる「食品ロス」

3月18日読売新聞「生活調べ隊」より転載。

◇減らす取り組み国も強化

まだ食べられる食べ物が廃棄される「食品ロス」を減らそうとする動きが、消費者に広がっている。店での食べ残しを減らす運動や、冷蔵庫に残った食材を持ち寄ったパーティーなどがある。国も消費者向けの取り組みを強化する。(小野仁)

長野県松本市では、飲食店での食べ残しを減らす「30・10運動」が盛んだ。宴会では適量を注文し、乾杯後の30分と最後の10分は、お酌などで席を立たずにしっかり料理を楽しむことで、食品ロスを減らすねらいだ。同市の呼びかけで2011年度から実施。今年度は、「残さず食べよう!」などと書かれたコースターを1万枚作成し、運動に賛同する約20の飲食店や地元企業に配布した。

同市の「居酒屋 一歩」は昨秋から宴会の席にコースターを並べている。3月初旬に開かれていた男性7人の宴会で、安曇野市の男性会社員(32)は、「お酒をついで回っているうちに、食べ物を残しがち。気をつけたい」と話した。店では、昨秋以降、宴会での食べ残しが2、3割減るなど効果があがっているという。

松本市環境政策課は「食べ残しが半減した店もあり、ゴミ処理の経費削減も期待できる」と話す。

京都市は、食材の使い切り、食べ切りなどを実践する運動を12年秋から行っている。今年度は、計画的な買い物の仕方を学ぶ買い物バスツアーと料理教室を組み合わせた講座を企画。参加者からは、「特売などにつられて、多めに買ってしまうことがあり、参考になる」などの声があった。

食品ロス削減への関心を高めようと、冷蔵庫などに残った食材を持ち寄り、シェフが料理する試みも昨年始まった。「サルベージパーティー」と呼ばれ、東京都内などで月1回程度開催。生活の見直しについて助言している専門家と広告会社の博報堂が協力し、インターネットで参加者を募集。乾めんのうどんをパスタ風にするなどの工夫が好評という。

食品ロス削減については、食品・流通業界が取り組みを進めている。製造日から賞味期限までの3分の1を納品期限とする商慣行を見直し、一部を2分の1に緩和する方針だ。納品期限を過ぎ廃棄される食品を減らすのがねらい。

企業とともに、消費者への広がりが欠かせないと、国も力を入れている。農林水産省などは今年度から、「食品ロス削減国民運動」を展開。キャラクター「ろすのん」も作った。同省は、来年度、家庭の食品ロスの調査を5年ぶりに行い、詳しい実態を把握する。消費者庁も、消費者向けの啓発活動を本格化させる。

京都大名誉教授(廃棄物学)の高月紘さんは、「少しでも新しいものを求める消費者の過度の鮮度志向は根強く、手をつけずに捨てられる食品が増加傾向にある。計画的な買い物や残り物を利用する調理法などをもっと啓発していくことが大切だ」と話す。

◆食品ロス

まだ食べられるのに廃棄される食品のこと。年間1700万トンの食品廃棄物が発生し、このうち、食品ロスは推計で500万〜800万トンに上る。事業系では、メーカーや卸売り、小売りでの規格外品、返品、売れ残り、飲食店での食べ残しなどで300万〜400万トン。家庭系は、食べ残しなど200万〜400万トンに上る。

◇捨てず 残さず 使い切る

家庭での食品ロスを減らすためには、必要な分だけ食材を購入し、無駄なく料理して、食べきることが大切だ。

消費者庁の推計(2009年度)では、家庭での食品ロスの内訳は、野菜の皮を厚くむくなどの「過剰除去」が55%、次いで「食べ残し」が27%、手をつけないまま捨てる「直接廃棄」が18%だった。

まず、買い物の際の注意が重要だ。料理研究家の力石さちさんは、「買い物にでかける前に、冷蔵庫などをみて家に何の食材があるか、確認してほしい」と話す。料理に不慣れな人や、料理を頻繁にしない場合は、まとめ買いではなく1、2日間分にとどめる。小分けパックなどの購入もお薦めだ。「傷みやすいものから使い切る料理など献立を考えながら買い物をしてほしい」と話す。

食材や残ったおかずを冷蔵庫に入れたままにし、捨ててしまうケースも多い。

家事アドバイザーの矢野きくのさんは、「冷蔵庫はつい詰め込んで、そのまま忘れがち。傷みやすいものや、日にちが経過したものから消費できるよう、見やすく整理することが大切」と話す。冷蔵スペースなら傷みやすいものを目につきやすい中央におく。冷凍スペースは小さなカゴを二つほど用意しておき、新たに冷凍したものなどを奥から入れていく。

◇賞味期限と消費期限は別

「賞味期限」を正しく理解していないことも、「直接廃棄」の原因となっている。賞味期限はおいしく食べられる期間で、安全に食べられる消費期限と異なり、期限が過ぎてもすぐに食べられないということではない。しかし、消費者は食べられるか判断できず、賞味期限の日付で捨ててしまう人が目立つ。

「野菜の皮や芯も使えることや、食べ残しを再調理する工夫を知らない人が多い」と指摘するのはベターホーム協会講師の越川藤乃さん。松本市が今年度行った市民1000人の意識調査では、「実施してみたい」ものとして、残った料理を再調理するなどの料理分野が多かった。

越川さんは、「残った料理は、味付けを変えてみては」と勧める。
(1)コンソメのスープは、牛乳を入れたり、トマト缶を使ってトマト味にしたり。おでんなら、みそを入れる
(2)ヒジキなどの煮物やきんぴらゴボウは卵焼きの具や混ぜご飯に。キャベツなどを加えていため物にしてもよい
(3)カレーは、カレーうどんや、チーズをのせてドリアに――といった具合だ。

「野菜の芯や皮は、ハンバーグ、ギョーザ、チャーハンの具にもなる。家計も助かるので試してみては」と越川さんは話す。

農林水産省・・・食品ロスの削減・食品廃棄物の発生抑制
<http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/>
消費者庁・・・食べもののムダをなくそうプロジェクト
<http://www.caa.go.jp/adjustments/index_9.html>
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キャラクター「ろすのん」なんて、ご存知でしたか。そして、税金の無駄遣いと思いませんか。
「食品ロスを減らすポイント」をチェックしてみてください。

□買い物の前に冷蔵庫などを見て、家庭での在庫を確認する
□買い物では必要なものを、使い切れる分だけ購入する
□賞味期限や消費期限を把握し、日持ちしない食材から使う
□残ったおかずなどを冷凍する時は、食べられる量だけ解凍できるよう小分けにする
□家族の人数分の量を考えて料理し、作りすぎない
□飲食店で外食する際は、食べ切れる量か、苦手のものはないか確認する。持ち帰りができるかも確認


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