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有機野菜好きは「サヨク」なんですか?

『有機野菜好きは「サヨク」なんですか?』というタイトルを見たとき、「サヨク」って何だろう?と思って、読み出しました。そして面白いので、「フード左翼とフード右翼」という新書を読みました。

今回で3回目のご紹介をする、キッコーマンの「おいしい記憶」の寄稿エッセイを読んで、「半カレー」を食べに行きたいなーと思うのですが、じゃー、これは「サヨク」それとも「ウヨク」? ご一読下さい。


審査員寄稿エッセイ「半カレー」山本一力(作家)
2月2日読売新聞のキッコーマン「おいしい記憶」募集広告より転載

還暦を過ぎて久しい今。
食べたい気は充ち満ちているのに、量を食べられなくなってきた。
販促企画の売り込みに汗を流していた三十代は、昼飯になにを食うか、
どこで食べるかが大きな楽しみでだった。
ごはんにケチャップが、これでもかとまとわりついたチキンライス。
刻みキャベツを下敷きにしたポテトコロッケ。
付け合わせはトマト味のマカロニだ。
醤油の利いたスープが、どんぶりから溢れ出しそうだったワンタン。
定食屋さんのなかには、和洋中なんでもござれの味自慢が何軒もあった。
そんな店を昼飯には渡り歩いた。
「オムライスにハムカツ」だの「チャーハンにレバ炒め、それにギョウザ」
だのと二品、三品を注文する日々だった。
いまだ気持ちはあれもこれも食べたいのに、身体が量を拒んでしまう。
半分ずつ、二品を食わせてもらえないものか……
こんな切なる願いをかなえてくれる店が、東京にある。
『実用洋食』なる耳慣れぬ語が看板に描かれた、江東区白河の「七福」だ。
通い始めて20年を超えるが、味はまったく変わらない。
美味さが保たれているのだ。
お気に入り一番は『半カレー』。
通常のカレーの半分の量だが、見た目には充分に一人前ありそうだ。
特筆したいのはカレーの色と味。
当節はチョコレート色が主流だが、七福は黄色に近い。
昔ながらのカレーパウダーと小麦粉の合作だからこそ出せる色と香りだろう。
ジャガイモなどの野菜と肉を炒め、スープストックを加えて煮る。
そこに、くだんのカレー粉を溶かし、味を調えて仕上がりだ。
形の残ったジャガイモの塊と、カレーとを一緒に食べれば、
口一杯に至福感が広がる。
香りは強いが、味は穏やかだ。
その場で、絶妙な加減に煮込まれた野菜と肉が、
カレー粉と旨味と香りを出し合った成果に違いない。
こども時分のご馳走はと問われれば、迷うことなくカレーと答える。
七福のカレーは、遠い昔、親が作ってくれた懐かしい味だ。
若い世代には、黄色いカレーは初めて口にする新鮮な味覚かもしれない。
半カレーなら、ごはんの量のほどがいい。
白いごはんの隅には、真っ赤な福神漬。
黄色いカレーには、強くて鮮やかな色の福神漬がお似合いだ。
七福のカレーは、卓上醤油の一滴を垂らすことで
美味さが際立ってくる気がする。
白いのれんの下がった普通の定食屋さんだが、
七福は時代の先端を行っている。
ほとんどのメニューに「半○○」「半々△△」で応じてくれるからだ。
おいしい記憶は、食べ物がほどよき量であってこそ胸にも舌にも刻まれる。
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日経ビジネスONLINE2013年12月27日
【キーパーソンに聞く】有機野菜好きは「サヨク」なんですか?
“政治”よりも“消費”で社会を変え始めた日本人・・・聞き手は秋山知子

日本の民主主義は「コメ騒動」から始まった―。「食」にこだわる日本人は今、「食の志向」が政治意識に結びつく時代に直面していると速水健郎氏は指摘する。エコな食を追い求める人々と、メガ牛丼を好む人々の間にある政治的分断とは。

下記アドレスの「キーパーソンに聞く」を、まずご一読ください。
<http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20131225/257551/?ST=print>

上記によれば、フード左翼とは理想主義者、フード右翼は現実主義者です。
速水健朗著『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』の帯に、

政治思想を食で見抜く
フード右翼・・・
メガフード、ジロリアン、遺伝子組み換え作物、牛丼つゆだく、ファストフード、水道水、B級グルメ、ジャンクフード、コンビニ。
フード左翼・・・
自然食、ベジタリアン、有機野菜、ビーガン、スローフード運動、ミネラルウォーター、地産地消、マクロビオテック、ファーマーズマーケット。

とあります。
では、半カレーはB級グルメですからフード右翼?
それとも、メガフードでないからフード左翼?でしょうか。
右翼とか左翼に当てはまらない、七福は大人のグルメではないかと思います。

水道水がフード右翼で、ミネラルウォーターがフード左翼?

いまや高度浄水された「東京水」は、立派なミネラルウォーターですし、
昨年の8月23日の『ニューヨークから「どか食い」が消える?』で『サスティナブルシティ ニューヨーク 持続可能な社会へ』の著者田中めぐみさんは次のように話しておられます。

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田中:水道水とペットボトル、どちらが「やばい」ということは断定できません。しかし、ペットボトルは、ボトル自体に問題があると思っています。だから、水道水にしています。

ボトル自体が「エコ」じゃない。

田中:はい。ペットボトルの水は製造・輸送・販売するため、水道水に比べて2000倍のエネルギー消費量を使っています。
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フード左翼の方なら、田中さん同様に水道水にされると思いますし、カルマックスを添加してミネラルウォーターをお作りになると思うのですが。
<http://www.chiffonya.com/shop/calmax.htm>

前回の『粗食は「新型栄養失調」の原因?』で、以下の記述があります。
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「海外などからいろいろな食文化が入り込み、日本人が多様性に富んだ食事をするようになった。今後も肉好き高齢者は増えるでしょう。どのように健康状態が保たれるのか注視する必要があります」

新しい食文化を享受してきた世代が、「高齢者」と呼ばれる年代になったことで、洋食に多い肉料理を好む年配者が増えていることは、当然の成り行きなのだ。
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でも、「フード左翼とフード右翼」の速水健朗さんによれば、
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新規就農者も若い世代では目に見えて増えています。就職というよりは社会的起業に近い意識で就農する人が多かったりします。社会を変えることに対して情熱を持っている。それはある意味、60年代の学生たちとか、「政治の季節」と言われた時代のマインドに、別の方向から近づいているような気がしますね。
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ということなれば、若者はフード右翼志向のために長寿は望めないだろうという将来に対する悲観は、杞憂に過ぎないのかもしれません。
以下は、「フード左翼とフード右翼」からの引用です。

左翼から右翼への転向が多いが、その逆はないというのはよく言われる話だ。

日本でもっとも有名な右翼のひとりである赤尾敏も、かつては社会主義者から民族主義へと転換している。現代では西部邁も小林よしのりも転向組。読売新聞グループの渡邉恒雄だって元々は共産党員だった。

その理由はよくわからないが、内ゲバ体質に嫌気が差したケースや理想主義に限界を見るということがあるのだろう。左翼は、理想主義者だ。だがその理想がうまくいかないとなると、その理想には瑕疵があったとして身内の糾弾を始める。それが左翼に仲間割れが多い理由である。真面目過ぎるのだ。

それはいいとして「フード左翼」と「フード右翼」に関しては、逆かもしれない。「フード左翼」から「フード右翼」への転向はまず考えられないように思う。

僕が「フード右翼」から「フード左翼」に転向した理由は、それが美味しいし楽しいからという単純な理由からだ。特に健康願望があるわけではないし、毒を体から出したいといった願望とも無縁だ。だが一度、新鮮な有機食材の食や自然食レストランに慣れてしまうと、ジャンクなファストフードを摂取することに嫌悪感が生じるようになる。「美味しい」は正義である。


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