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ニューヨークから「どか食い」が消える?

大量消費文化と過激規制の戦いを描く
7月23日の日経ビジネスオンライン「キーパーソンに聞く」より転載

「ビッグサイズの炭酸飲料を売ってはいけない」。そんな規制を巡って、ニューヨークが揺れている。肥満と大量消費社会の是正に動く市当局と、「市民の自由」を叫ぶ反対派――。巨大都市が進めている様々な分野の「壮大な環境実験」を近著『サスティナブルシティ ニューヨーク 持続可能な社会へ』で描いたFBCサステイナブルソリューションズの田中めぐみ代表に聞いた。(聞き手は金田信一郎)

田中さんがニューヨークの環境問題に目を付けたのは、何かきっかけがあったんですか。

田中:もともと都市政策を見ていたわけではなかったので、別にニューヨークにこだわったわけではなかったんです。それよりも、私が言いたいのは、持続可能な社会になるためには、(乗り越えるべき)様々な社会問題があり、そのことに気付いて、行動を起こしてほしいということです。その「フィルター」として、ニューヨークは面白いと思ったんです。

ニューヨークは「環境」や「エコ」と対極にあるイメージがありますからね。高層ビルが建ち並ぶ金融都市で、「金満」な人々が大量消費を続けている、という。

田中:でも、実際に住んでいると、市が政策をがんがん打ち出してくるので、世界的に見ても、(環境関連の)政策は先進的だと思うんですよ。だから、意外性がある。「ニューヨークがエコ?」と。インパクトがあるから、表現するフィルターとしていいな、と。

まあ、誰もが「アンチ・エコ」な都市だと思っているので、一番訴えやすいでしょうね。いつから住んでいるんですか。

田中:2001年にアクセンチュア(大手経営コンサルティング会社)を辞めて、FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)に来てからです。そもそも、コンサルティング会社でファッション業界をやりたいと思っていたんですが、ユニクロもあまり大きくなかった時代で、業界全体におカネがない。「ここにいても、ファッションの仕事はできないな」と思って、知識を付けるために、1回勉強しようと思って来ました。そこを1年で卒業して帰ろうと思ったら、1年間の就業ビザをくれるんですね。それで、たまたま日本の大手企業から、米ファッションビジネスの市場リサーチをやってくれないか、という依頼があって、会社を作ったんです。そこから、いろいろな企業から仕事をいただくようになりました。

それが、なぜ環境問題に目を付けたんですか。

田中:いや、ファッションって、すごくムダが多い業界なんです(笑)。ファッションショーに行くと、みんな流行の最先端をいく服を着ているけど、「半年前の服は、ダサイから着ない」とか、非常識なことを言う。「何かおかしい」と。そんな時に、家の向かいにホールフーズ・マーケット(米大手自然食品チェーン)が進出して、その店に入ると、同じ食品でも「オーガニック(有機農産物)」と「コンベンショナル(旧来品)」が並んでいる。「コンベンショナルって何だろう」と本や資料を読み出して、環境問題にはまっていった。ファッション業界も環境負荷を下げる方向にいかないとまずい、と。それで「エコファッション」に向かうわけですが、服を一通り買ったら、もういらないわけですよ。必要以上買うのは、エコじゃないから。

消費が止まってしまう。

田中:みんな買わなくなる。消費を減らすのが正しい姿なら、ファッションをやっていてもしょうがない。人間が生活する上で、常に必要なのはファッションじゃなくて、水や食品だろう、と。ファッションなんて、食糧不足になったら、一番最初に切られます。それで、4年前に『グリーンファッション入門』を書いて、そこで私の役割は一区切りついたかな、と。もっと、環境というテーマを広げて考えた方がいいと思ったんです。

なるほど。より本質的な所に踏み込んだわけですね。で、まず「水」の話ですが、日本人は「海外に行ったら水道水は飲んではいけない」と思っている。下痢や病気になる危険があると。ところが、ニューヨークは異常なくらい安全な水道水を供給している。

田中:塩素を入れて消毒することはもちろん、水道管からの鉛の混入を防ぐためにリン酸や苛性ソーダが投入されています。古い建物が多いから、鉛製の水道管を使用しているケースが多いんです。まあ、それはいいとして、虫歯予防のためにフッ化物(フッ素化合物)も添加されている。

アメリカ人らしい徹底ぶりですね。でも、そこまでやる必要があるんでしょうか。

田中:私も最初は「ひどい」と思っていたんですけど、虫歯になったことがないんですよ。

アメリカで?

田中:はい。でも、ここ数週間、日本に戻っていたら虫歯になってしまった。これは、水道水のフッ素による影響かと思って(笑)。実際の効果は分からないんですけど。

アメリカで水道水を飲んでいるんですか。

田中:飲んでいますよ。浄水器を通し、沸かして飲んでいます。

その一方で、ペットボトルでもコレラやサルモネラ菌、赤痢菌などの感染が起きている、と指摘されています。

田中:水道水とペットボトル、どちらが「やばい」ということは断定できません。しかし、ペットボトルは、ボトル自体に問題があると思っています。だから、水道水にしています。

ボトル自体が「エコ」じゃない。

田中:はい。ペットボトルの水は製造・輸送・販売するため、水道水に比べて2000倍のエネルギー消費量を使っています。

なるほど。それにしても、ニューヨークの水道水は危険だとばかり思っていました。

田中:日本だって、同じような状態だと思うんです。それなのに、日本の人からは「アメリカは大変だね」と言われる。でも日本の水道水だって、3・11で影響があったと思うんです。それを、どこまで調査して飲んでいるのか。気にしてないだけじゃないか、と。分かっていないから、行動しない。でも、アメリカ人は「確信犯」で、分かっているのに行動しない人が多い。本当はそっちの方が問題なんですけどね。

日本人は問題だとはっきり分かれば、過剰なくらいに反応して動くでしょうね。しかし、アメリカでは大衆は動かなくても、行政が徹底的に問題を潰していく。

田中:最近ではニューヨーク沿岸部で、「牡蠣の再生」プロジェクトが動いています。牡蠣は汚染物質を吸収し、浄化して排出する機能を持っている。今は食中毒の危険があって、養殖すら規制されています。もし牡蠣が復活すれば、それは水の再生の象徴になるわけです。

<原発は自然消滅する>

例えば東京では、そこまで高い目標は掲げないでしょうね。

田中:ニューヨークだけでなく、アメリカ全体でも、「自然との共生」を真剣に考えていると思います。無茶な目標を立てて、懸命に取り組んでいく。例えば、原子力発電所でも、最初に批判されたのは、「原発が取水すると、川の生態系が崩れる」という問題だったんです。「そんなことよりも、原発というエネルギー自体の問題だろう」と、多くの日本人は感じると思うんです。でも、アメリカ人は生態系とか、森や公園を保全しようという意識が高い。だから、湿地を生かして気候変動の対応策にしよう、という発想になる。牡蠣のプロジェクトも同じ発想だと思うんですね。自然を活用して対策を打つ。何が優れているのか考えるとき、中心に自然を持ってくる。

原発も今後、新設の予定がない、と。他のエネルギーで十分に賄える、という計算ですね。

田中:値段ですよね、1番の理由は。安価な天然ガスに注目が集まり、これが底をつく前には、再生可能エネルギーの開発が進んでいる可能性が高い。だから、原発が復興することは難しいと見る人が多い。

あと、街を「エコ」という視点で見ると、古い建物に住みたがる特質があります。

田中:古い建物を使い続けることには、プラスとマイナスがあります。新たに「資源」を使わないという面ではプラスですが、エネルギー効率まで考えると、マイナス面も出てきます。それでも、みんな古いものが好きなので、エネルギー効率が改善する設備に変えていく。そうすれば、問題ないと思うんですけどね。

<クルマを街から締め出す>

あと、ニューヨークは「歩ける街」だと。

田中:それは、日本も同じですけどね、東京は。

だけど、ニューヨークは歩行者の権利が非常に強いと思いますね。日本って、歩けるけど、歩行者の権利が非常に弱い。

田中:うん、確かに。

まあ、日本でも赤信号を無視しても、まず逮捕されない。しかし、どちらかというと、クルマをいかにスムーズに通すか、という視点で政策が打たれている。車線を広げ、バイパスを作り、快適にクルマで移動できるようにする発想だと思うんです。

田中:そうですね。

ところが、ニューヨークはクルマの移動を、わざと不快にしていく。

田中:確かに、歩道を拡大しているんですね。車道を公共スペースに変える「プラザ化」を進めています。あらゆる策を講じて、車道を減らし、クルマで通りにくい環境に変えていく。

「環境問題」を考えたとき、やはり目に付くのは、アメリカ人の「どか食い」ですよね。ステーキやフライドポテト、炭酸飲料を大量に摂取する。そこで、やはり行政が「規制」をかける。一定量を摂ると悪玉コレステロールを増加させる「トランス脂肪酸」は、2006年から市内のレストランで使用が禁止されています。最近の話題は、糖分入り飲料の「サイズ規制」ですね。

田中:450グラム以上の特大サイズの販売を禁止する条例ですが、裁判で負けて、再審にかかっています。飲料業界を中心としたマーケティングがすごいので、「管理されるのは嫌だ」という意識になっている人も多くなってきた。

いますね。保守派を中心とした「規制されること自体が、アメリカ合衆国の精神に反する」という考え方ですね。でも、サイズを規制しても、何杯も飲む輩が出てくるだけでは。

田中:そう。だから効果はそんなにないかもしれません。

<「畑なんて潰して、ビル建てなよ」>

しかし、こうして見てくると、大量消費、破壊的開発の最先端だったニューヨークが、逆に最も未来的で、サステイナブルな取り組みを始めている。多分、これは日本だけでなく、中国やブラジルなど、後を追いかける国々の大都市が、これから直面することですね。そういう意味で、ニューヨークは研究に値する、と。

田中:様々な考え方の人がいますからね。

リーマンショックがあっても、やはり「カネがすべて」の人が多い?

田中:それは、たくさんいますよ。「サステイナブル?何言ってるんだ」みたいな人が。私が畑でガーデニングをやっていると、中年のアメリカ人男性がやってきて、「こんな畑は潰して、ビルでも建てた方がいいんじゃないか」って。それが圧倒的な多数派でしょう。

なるほど。

田中:もちろん、ホールフーズには行くけど、「サステイナブルな社会」を考えて実行している人って、まだ少数ですね。アメリカ人のお金持ちって、エコになりにくいんです。建築家の友人が富裕層の邸宅のリノベーションを手掛けていますが、エコ建築を推進しても、広がらないと言っていました。理解はするけど、いざ実際に図面にしようとすると、やっぱりやめとく、と。それどころか、野菜を砕いて下水道に流す器具があるんですが、「それを設置したい」と言われる。そこで、環境に悪いからやめようと説得するそうです。どうしても楽な方にいってしまう。

サステイナブルも、みんなが少しずつ取り組めばいいのかな、と思ってしまいますが。

田中:最初はそれでいいと思うんですけど。

だって、田中さんの本によると、サスティナブルを極めると、生産する人がいなくなるわけでしょう?

田中:そう。経済発展を拒み、持続可能性を選ぶ「エコビレッジ型」になっちゃう。

妥協かもしれませんが、あんまり急に舵を切るのもどうかと…。

田中:でも結局、今までちょっとずつやってきて、結局何も変わらなかったのかな、と。だから、本当に大きく変えていかないと、(環境負荷の増大を)抑えることはできないと思うんですよ。

まあ、日本は人口減少社会ですけど、アメリカの場合は、まだ移民によって人口が増え続けているから、流れを止めるのは容易ではない。結局、条例や規制という形で、「巨大なコーラを飲んじゃいけない」みたいな、極端な政策を打たないとならないわけですね。

田中:やはり大変ですよ。本気でやろうと思ったら。

そうですね。ちなみに田中さんは、水道水を飲むこと以外にも、生活の「大転換」に取り組んでいらっしゃる?

田中:もちろん、やっています。食事はほとんどオーガニックです。将来を考えて、野菜作りも始めているし。いずれ、みんな自分でやらないとダメな時代が来ますから。

服もエコファッションで通している。

田中:服はもう買っていません。

そういう生活をしながら、次のテーマはやはり「エコ」ですか。

田中:いや、次は違う方向に焦点を当てようかと思っています。今回の本の最後に書いていますが、社会はエコビレッジ型と経済発展型に二極化していくと思います。そこで、エコビレッジ型の人たちは、もう出現しているし、まあ「そのままやってください」という感じです。逆に、もう一方の経済発展型の人たちが、これからどうなっていくのか。そこをきちんと見極めるようなモノが書ければと思っています。
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田中めぐみ(たなか・めぐみ)氏
慶應義塾大学商学部卒業後、大手経営コンサルティング会社アクセンチュア勤務を経て渡米。ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)を卒業後に米国で起業。ファッション市場のリサーチを手掛け、多くの日本企業から調査依頼を受ける。環境問題や持続可能な社会システムへの取り組みを続けている。著書に『グリーンファッション入門』。
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ペットボトルの水は、水道水に比べて2000倍のエネルギー消費量だから、「エコ」でないという認識がありませんでした。

資源ごみの日に、ゴミステーションに出されるペットボトルは大変な量です。

田中さんが、東京の水道水が高度浄水処理水であることをご存知かどうかわかりませんが、ニューヨークの水道水を浄水し、沸騰させて飲んでおられるのですから、私たちはペットボトル水離れをするべきではないでしょうか。

高度浄水処理水は、そのまま飲んでも十分安全ですが、水道管から蛇口に直に繋がっていない場合(屋上等のタンクを経由する場合)は浄水する必要がありますが、沸騰させれば安全性は一層高まります。その水にカルマックスを添加させれば、ミネラルたっぷりの水になります。

▼カルマックスの詳細は・・・
<http://www.chiffonya.com/shop/calmax.htm>
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以下は「サスティナブルシティニューヨーク 持続可能な社会へ」より転載

かつて下水は汲み取り、肥料として再利用されていた。上下水道設備が整った現代社会では、使用した水を流してしまうため、その後の行方を考えることはなくなってしまった。戸外では尚更だ。ポイ捨てされたゴミや、有害物質を含む洗車用の洗剤。何の気なしに捨てられたこれらの物質は、すべて雨水と共に下水に流れ込む。下水は、汚物が混入すればするほど浄化に時間と費用がかかる。医薬品などは、高度な技術を駆使しても浄化しきれない。処理しきれなかった汚水は海や河川へとそのまま流れ込み、いずれ私たちが食べるであろう魚介類の体内に残留するのだ。

目を覆いたくなるほどの汚い下水も、処理されて海や河川に還り、再び恵みの雨として水源に降り注ぎ、私たちが飲む水となる。使用した水が再び自分が飲む水になること、水道から流しただけの水でも汚水と同様に浄化しなければならないこと、こうした事実に目を向ければ、人は水を大切に使うようになるのではないだろうか。
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以下は、8月11日の読売新聞「ニューヨーカーの朝食」より転載。

人気のコーヒーショップはもちろん、美術館に併設されたしゃれたカフェ、そして夜の営業中心だったレストランでも始めていた。

「朝食」の話である。

先日、2年ぶりに訪れたニューヨークで朝食を出す店が目立つことに気が付いた。早起きして目星を付けたカフェに駆け込むと、すでに多くの人。スーツ姿の男性もいれば、ランニング後でノースリーブに短パン姿の女性や、自分のような観光客もいてにぎやかだ。

そこで人気だったベリーソースのたっぷりかかったホットケーキとコーヒーのセットを頼んでみた。メニューを読むと、使っている食材は地元産。生産者情報も記され、地産地消の取り組みをアピールしている。

料金は14ドル(約1400円)と安くはない。しかし、薄く焼かれたホットケーキが何層にも重ねられ、食べ応えは十分。その日は間食をせず、早起きもしたので一日が有効に過ごせ、何だか得をした気分になった。

しかし、なぜ朝に外食?

「昼に食べ過ぎると午後の仕事に差し支えるし、夜の外食は酒も入るから出費がかさむ。だから、朝しっかりと食べるようにしている」。隣り合わせた30代の男性に問いかけると、そう話してくれた。夜は自炊することが多く、朝に少しぜいたくできるという。「いいスタートも切れるしね」

実際、朝食をきちんととる習慣と人生を成功に導くことには関連性があるらしい。東北大学が2009年に会社員500人を対象に行った朝食に関する調査によると、年収1000万円以上の人の82%が平日ほぼ毎日朝食をとる習慣を身につけていた。高年収=成功ではないが、朝食をきちんととることが規則正しい生活につながり、仕事にもいい影響を与えるのだろう。

帰国後の猛暑続きで食欲をなくし、朝食抜きで出勤して仕事をする宵っ張りの生活に戻ってしまった。そんな自分に幻滅しつつ、少し涼しくなったら、朝食をしっかりととるニューヨーカー流のライフスタイルに改めたいと思っているのだが……。(高橋直彦)
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起き抜けにグリーン+プロバイオティックスと花粉エキスG63を飲んで、外食なりの朝食を摂る食生活を習慣化していただきたいのですが。。。

▼グリーン+プロバイオティックスの詳細は・・・
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