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女性からの「農業改革」

以下の日経ビジネス「ニッポン改造計画〜この人に迫る」神門善久・明治学院大学教授のインタビュー記事で知ったのですが、皆さんは「シブヤ米」ってご存知ですか。
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それから、価格と品質がほとんど連動していない点も問題だ。例えば1キロ3000円で売られる、日本で一番プレミアムが高いように思われるお米と聞いたら、どんなものだと思うだろうか。

1キロの値段としてはかなり高いが、特別栽培のブランド米だろうか?

神門:「初音ミク米」だ。昨年のコミックマーケットで売られていたのを確認した。ギャル米だとか、シブヤ米だとか、献上米だとか、話題性で高値がついているのだ。そうなってくると、高値を維持しようとしてますます話題づくりやイメージ戦略ばかりに血眼になってしまう。
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本日の話題は、女性からの「農業改革」です。ご一読ください。

▼女性からの「農業改革」…高橋菜穂子さん(山形ガールズ農場社長)
読売新聞(2012年11月2日夕刊)より転載

名刺には「山形ガールズ農場 社長 菜穂子」。名字がないのは、「女性の農業生産者であることを強調するため」だという。

本名は高橋菜穂子さん(31)。女性8人で、4・5ヘクタールの田畑を耕す。コメ、サトイモ、ナス、トマト、スイカ――。レストランなどに卸すほか、直販もしている。提携農場で収穫したリンゴのジュースなどオリジナルの加工品も販売する。

農作業には重労働もあるが、「畑にいると気持ちいい」。風を感じ、草の匂いを嗅ぎ、イナゴがぴょんと動くのを見る。五感が研ぎ澄まされ、体は程よく疲れてぐっすり眠れるという。

大学卒業後、山形県村山市の実家に戻り、農業を営む父のもとで修業した。周囲は就農を不思議がったが、「農業には枠がない。自分次第でやりたいことをいくらでもできる」とワクワクしての帰郷だった。

だが、収入は安定せず、すぐに壁にぶつかった。ビジネスとして成り立つ方法を模索する中で、「農業改革」を旗印にする農業関連企業の 国立 ( くにたち)ファーム(東京)に出合う。そこで働いた後、女性だけの農業生産法人を設立する。「若い女性は少ないので、逆に強みになる。女性ならではの感性を生かし、就農を考える女性の受け皿にもなれる」と考えた。

農作業の手伝い付きの農園の貸し出しなど、生産以外の事業も始めた。「家族経営ではできなかったことが、組織で取り組むことで一つ一つ形になってきた」。こうしたアイデアは、皆で食事しながらおしゃべりをしていると次々浮かぶ。「常に企画会議を開いている感じ」と笑う。目下、農園レストランを作る構想を練っている。

目指すのは「サービス業としての農業」だ。消費者、特に子どもたちとの交流にも取り組み、畑で収穫体験やバーベキュー、泥遊びを行う。「人の心を満たす、幸福度がアップするような農業を実現させたい」。農業が、若い女性の憧れの職業になる日を目指して、挑戦が続く。(小坂佳子)

◆就労日
 5:30 起床
 6:30 ラジオ体操、畑の見回り、メールのチェック
 8:00 自宅近くの加工場兼食堂で皆と朝食
 8:30 会社に移動し、作物の生育状況の報告、スケジュール調整
 9:00 商品企画、新規事業の準備。田畑で農作業
12:00 食堂で皆と昼食。作物の味見の場でもある
13:00 午前中と同じ。途中でティータイム
18:30 ミーティング。終了後も、そのままおしゃべりが続いていることも。月2、3回の東京出張では、夜行バスを使うことが多い
19:00 ウェブ管理。畑の様子を撮った写真などを交流サイト「フェイスブック」で更新
20:00 夕食は母の手料理。入浴、ヨガ
22:30 就寝

◆休日
 5:30 起床。休みでも、日が昇ると自然に体が目覚める
 8:00 犬の散歩の後、朝食
 9:00 洗濯などの家事
11:00 ドライブや買い物。友人と食事
22:30 就寝

◇愛車でドライブ、季節の自然満喫
農作業は天候や季節に影響されるが、月6日は休みを取るようにしている。休日の楽しみは、愛車でのドライブだ。自宅のある内陸部から日本海側の庄内地方までよく足を延ばし、カフェを訪ねる。「同じ店に何度も行くというより、行ったことのない店を探して行く方が楽しい」。近場のドライブには、愛犬の「ドーレ」を連れて行くこともある。お気に入りのドライブコースは、山形県北部の新庄から庄内地方に抜ける最上川沿いの道だ。「この辺りは山の緑が美しく、山桜や紅葉もいい。川の水かさや色あいなど、その時々で違う情景が見られて好きです」。仕事でもオフでも自然を満喫する生活。風光明媚な古里で、自然体で暮らす。

【たかはし・なほこ】1981年、山形県村山市出身。横浜国立大学卒。2007年、国立ファーム入社。09年、同社グループの山形ガールズ農場を設立。著書に「山形ガールズ農場!女子から始める農業改革」がある。山形ガールズ農場<http://www.kf831.com/girls/>
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▼渋谷ギャルが育てた「シブヤ米」、初出荷−大潟村で発送作業
秋田経済新聞(2009年10月10日)より転載

渋谷ギャルら若い女性が農業に取り組む「ノギャル」プロジェクトは10月10日、秋田県大潟村で収穫した「シブヤ米」の初出荷作業を行った。

元ギャル社長として知られる藤田志穂さんと渋谷のギャルモデルが中心メンバーとなって、若い女性が農業に取り組む「ノギャル」プロジェクト。「渋谷の象徴『ハチ公』のふるさとだから」(藤田さん)と秋田県大潟村の農家の協力を得て、約24ヘクタールの田んぼを使った「あきたこまち」の栽培に今春から取り組んだ。

5月には、藤田さんの呼び掛けに応じて全国から集まった若い女性約30人と共に地元農家の指導を受けながら田植えを行い、夏季には除草など田んぼのメンテナンスもこなして、今月、「シブヤ米」約140トンの収穫・出荷にこぎつけた。初めてとなる出荷作業当日、藤田さんら「ノギャル」メンバーは、予約注文伝票を片手に手分けして梱包作業などを行った。

プロジェクトに協力する「瑞穂」(大潟村、TEL 0185-45-3214)の小林肇社長は「日常的に見ていると気が付きにくい田んぼや農業の魅力など、私たちがギャルの皆さんに気付かされたことも少なくなかった」と一連の作業を振り返る。「いい米ができたと思う。米作りの現場からギャルの皆さんが受けた新鮮な思いを消費者の皆さんに届けられれば」と、初出荷の「シブヤ米」に期待を寄せる。

「ノギャル」メンバーは12日、「シブヤ米」で作ったおにぎりなどを振る舞うイベントを渋谷で行う。

商品は、「白米」「無洗米」「胚芽米」「プレミアム玄米」の4種類で、いずれも2700円(5キロ)。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」(渋谷店ほか都内10店舗)で取り扱うほか、インターネット通販も行う。公式ブログ<http://ameblo.jp/fujitashiho/entry-10200224918.html>
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2011年の秋、世間の耳目を集めることもなく、二人の農業名人が相次いでひっそりと逝去した。ひとりは、三浦政一、山形県東村山郡山辺町在住、1920年1月31日生まれで、2011年9月19日に享年91歳で逝去した。その翌月の10月21日、もう一人の名人が逝去した。川上清文、広島県神石郡神石高原町在住、1924年1月1日生まれ、享年87歳だ。「東の三浦、西の川上」と称された巨星が示し合わせたようにほぼ同時にこの世を去った。

三浦・川上のコメ作りは「神業」だった。反収13俵、食味値95点という高収量・高品質を安定的にたたき出す。一般には10俵取れれば多収、80点を超えれば高品質といわれるから、彼らのコメ作りは、ほぼ、上限値だ。高収量と高品質を両立させるのは容易なことではない。各地においしいコメを作る農家は散在するが、そのほとんどは収量をある程度犠牲にして食味を高めている。後述のように、私の家に驚異的な高品質の農産物を送ってくる名人農家たちがいるが、彼らでさえ、三浦・川上のコメ作りには到底及ばないと脱帽する。

高収量と高品質だけでも驚異的だが、三浦・川上の凄さはそれにとどまらない。昆虫の飛び方、草花に伸び方、風の吹き方、自然の状況を観察し、数か月先まで気象を予報した。台風も襲来数とか、夏の温度がどれくらいになりそうだとか、コメの作付け前に予報した。さらに、ほかの人が育てた畑の葉っぱを見て、触って、その田圃でどういうことがあったか、それに対して農業者がどういう対応をしたかを言い当てた。どうやら葉っぱの色合いや葉脈の走り具合から探っているようだが、三浦・川上以外では、真似ができない。

二人とも、ここ数年は病床にあり、野良に出ることはなかった。三浦・川上から断片的に教わった農業者はいるが、その技能を受け継ぐ者はいなかった。したがって、彼らの技能がこの世から消えていくのは時間の問題でもあった。もっと早く、手は打てなかったのか……。訃報は憂国の者には、格別悲しいニュースとなった。
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以上は、神門善久著「日本農業への正しい絶望法」の書き出しです。

本書を読みますと、今や、日本農業の将来について絶望しなければならないほどの状況にあるようですが、でも、農業をいつまでも「男社会」にしていて良いのでしょうか。


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