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「森を作る農業」で熱帯雨林アマゾンの再生

前回のメルマガは、リオ+20に因んで世界飢餓人口9億人を超えるにもかかわらず「捨てられる食料13億トン」という話題でした。大量の二酸化炭素を貯蔵する熱帯雨林アマゾンは、温暖化から地球を守る生命線と言われますが、森林喪失面積が調査開始以来、最小になったとはいえ、年間、東京都の3倍弱の森が失われています。そこで本日は、グリーン経済のモデル、日系移民の方々の「森を作る農業」のお話です。
リオ+20及びグリーン経済についてはこちらを参照ください!<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku227.htm>
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以下は、6月15日読売新聞の素顔のブラジル「アマゾンの今」より転載したものです。

高さ20メートルを超すマホガニーの木の隣に10メートルほどのバナナが並び、その葉陰にカカオなどの果樹が茂る。アマゾン河口のベレンから南へ車で約4時間の奥地パラ州トメアス。日系移民の小長野道則さん(54)の農園は、畑のようでもあり、森のようでもある。

トメアスは、かつてコショウの単一栽培で栄えたが、1960年代末の病害で壊滅的な打撃を受けた。離農者が相次ぐ中、日系農家らで作るトメアス農協が取り組んだのが、樹木や果樹を混植する「アグロフォレストリー(森をつくる農園)」だった。

この農園では、マホガニーが日陰を作り、バナナの落ち葉は肥料となり、雑草を生えにくくする。異なる種類が交互に植えられているため病害が出ても一気に広がる心配がない。年間を通じて収入を見込めるのも利点で、一帯の農家に普及した。焼き畑を繰り返して森を壊すことががなく、「持続可能な開発」のモデルとして視察が相次いでいる。

かつて400万平方キロメートルあったアマゾンの熱帯雨林は、70年代以降、約5分の1にあたる75平方キロメートルが失われた。今世紀に入り、飼料用の穀物栽培や牧場にするための森林伐採が加速、違法伐採も横行した。2003年8月〜04年7月の森林喪失面積は、東京都の12倍を超える2万7772平方キロメートルに達した。

そこで、ブラジル政府は08年ごろから人工衛星による監視システムを拡充。環境犯罪法を改正し違法伐採への罰則を強化した。環境省は02年、アマゾンの環境保全に貢献した団体・個人を顕彰する制度を設け、10年にはトメアス農協も表彰した。これらの施策は効果を上げ、植林などを行う企業も増えてきた。森林喪失面積は10年8月〜11年7月、6418平方キロメートルと、88年の調査開始以来、最小になった。

ブラジル政府は現在、「環境への配慮と経済・社会問題とのバランス」(ラゴ外務省環境特務局長)に力点を置く。パラ州中部で建設中の水力発電ダムを巡っては、約500平方キロメートルの森林が水没するとして、欧米の環境NGOから批判されるが、「今後の経済成長に必要。国民生活を向上させる責任が我々にある」(鉱業エネルギー省)と意に介さない。同国は依然、数千万人の貧困層を抱えており、必要と判断した開発は断行する考えだ。

リオデジャネイロ連邦大のバレリア・ダ・ビーニャ教授(経済学)は、「環境か開発かの二者択一ではなく、重要なのは、環境破壊なき経済発展をいかに実現するかだ」と指摘する。ブラジルが直面する問題は、世界共通の課題でもある。
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ブラジルの日系移民の方々の森林破壊をしない「アグロフォレストリー」の話は、誇らしいものです。

6月17日の読売新聞「なっとく科学の1冊」で、森林破壊の本当の要因と題して「生物多様性<喪失>の真実」(ジョン・ヴァンダーミーア、イヴェット・ベルフェクト著 みすず書房)が紹介されていました。

以下は、表紙カバーの裏面に書かれている紹介文からの抜粋引用です。

誰もが望んでいるはずの生物多様性の保全が、なぜ国際政治の争点となるのか。不思議に感じたら、本書を手に取ってほしい。

地球上でとびぬけて高い生物多様性を有する熱帯雨林。その急速な破壊と、先進国の食卓にたどりついた一本のバナナの関連を、本書は丹念にたどっていく。熱帯雨林の複雑性、その土地をめぐる人々のさまざまな思惑と現実。雨林周辺に噴出する困難の数々を、かけがえのない多様性もろとも飲み込んでいるのが、バナナ・プランテーションだ。さらに第三世界における二極経済の構造、および南北問題というより大きな構造が、バナナの大海原を支えている。こうした雨林破壊の「因果関係のネットワーク」を、著者はダイナミックに描き出す。

40、50年前まで、遠足や病気の時しか口にできなかったバナナが、今や年間消費量1世帯当たり3.8kgにのぼっています。「生物多様性<喪失>の真実」の帯に「安すぎるバナナほど、高くつく」とありますが、そのバナナと熱帯雨林破壊の話です。読み応えのある一冊です。ご一読をおススメします。


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