トップページ知って得する講座人生最後の食事

人生最後の食事

私事ですが、12月16日に退院し8ヵ月余ぶりに健常者になりました。
5日の入院以来、ご注文を頂きました皆様に大変ご迷惑をお掛け致しました。
手抜きの注文処理を温かく受入れをして頂きましたことに感謝申し上げます。

病院の食事は概して不味いというのが通り相場ですが、それほどでもなく、毎食、完食していましたが、唯一、好きなお浸しだけは一口頂いて、あとは残していました。といいますのは、くたくたに茹で過ぎで美味しさを失っているからです。

栄養課の方に伺いましたら、出来上がったお浸しを器に盛り付け、衛生上のためにプラスチック製の蓋をし、蒸す工程を通すからだそうです。

入院生活では三度の食事が楽しみです。食事が美味しければ、待ち遠しいしわくわくします。それは心をプラスにし、自然治癒力もアップするのではないかと思うのですが。。。

病院に持ち込んだ一冊、ドイツのテレビ・ジャーナリストであるデルテ・シッパーが、ハンブルグにあるホスピスで働く料理長、かつては高級店のシェフをしていたループレヒト・シュミットとその入居者たちに密着取材して、書き上げた感動のノンフィクション「人生最後の食事」から、抜粋転載しました。ぜひ「人生最後の食事」の全文をお読みになることをお勧めします。
--------------------------------------------------------------------

まじめな顔でいるべきか、明るく振る舞うべきか。笑ってはいけないのか、そこら辺を歩くときも難しい顔でいるべきなのか。厨房を離れるタイミングもわからない。皆も食事に関心があるだろう、いや待てよ、無関心を決め込まれたらどうしよう。ここで仕事を始める前に、彼は二冊の本を買った。ガン患者とエイズ患者の摂るべき栄養について書かれた本だ。ヘルシーなもの、栄養満点の食事を作ろうと思っていた。「三日経ってそんなものには誰も興味を示さないと気づきました。全粒粉を使った野菜バーグなんか誰も手をつけなかった。昔食べたことがあって、美味しいとわかっているものが求められていたんです。それが豚ヒレだったら、美味しく調理してあげられるし、皆もおいしく食べられる。それに比べて全粒粉の野菜バーグじゃ、栄養豊富なことしか取りえがないですからね」

経験値を上げたループレヒトは、あらかじめ作っておいた一週間分のメニューを破り捨て、新たに一から書き直した。

そのとき練ったアイデアは、今日まで大成功をおさめている。毎日、こんなメニューはどうかと提案するが、ほかのものが食べたい人はそれを作ってもらえる。栄養面への配慮も欠かさない。ループレヒトは笑顔で語る。「初日の献立は惨めな結果に終わりました。昔レストランで考えたレシピばかりですよ。でも違ったんです。レストランでは、狩猟シーズンならいろんな種類のジビエを出していたし、アスパラガスやホタテが旬であればそれを使っていました。でも旬だとかそういう時間に縛られずに、いろいろな料理を出そうと頭を切り替えました。その瞬間、皆が食べたがっているものはそれぞれ違うんだと気づいたんです。それこそいちばん尊重するべきものでした」

当時ループレヒトが作っていた料理は患者たちの望むものではなかったのだ。ウニのテリーヌだって作れるし、キジの羽をむしったり、ロブスターの殻を割って中身を取り出すこともできる。だが家庭料理に焦点を絞ってみると、効果てきめんだった。「ルーラーデの作り方なんかもちろん知っていますよ。でもこれがフリカッセとなると、意外と難しい。僕はここに来るずっと前から調理師をやっていたのに、あらためて本で調べ直したほどです。シナモンと砂糖で味つけするだけのシンプルな小麦粥やミルククライスなんかも作り慣れてなかったですね」

ループレヒトの作る絶品料理の中でも、クレーム・ブリュレやムース・オ・ショコラやトロピカルフルーツを添えたパルフェは人気のデザートだ。だが小麦粥の人気には遠く及ばない。

スタートもよかった。

新しい職場に来て五日め、最初で最後の敗北を喫した。食材の買出しから戻ってきたループレヒトは果物と野菜をどっさり抱えていた。そこへ、ホスピス前のベンチに座っていたエイズ患者の青年が大きな声で呼びかけた。「あのさあ、僕ハンバーガーが食べたいんだけれど、作ってくれない?」。彼が食べたがっていたのは、ケチャップをかけたフライドポテトも込みのハンバーガーセットだ。

うーむ。ループレヒトは考えた。自分はこの先どうなるのだろう。月曜から金曜までフライヤーの前で立ちっぱなしの自分を思い浮かべた。

「無理だろうね」と青年は言った。「あんたには僕好みのハンバーガーは作れない」

最初はまじめに取り合う気はなかった。時間の無駄だ。だが買ってきた食材をキッチンに運びこむとすぐ外に出て、自転車に飛び乗った。行き先は若者に人気のファーストフードチェーン店だ。そこでハンバーガーと、ケチャップとマヨネーズをかけたフライドポテトを買った。

ループレヒトにしてみれば人生唯一の敗北だ。しかし忘れることができないのは、もうひとつの理由があった。ハンバーガーを買って戻ってきたとき、こんな風に礼を言われた。「これまで生きてきた中で、僕のためにここまでしてくれた人はいませんよ」

この言葉はループレヒトの胸に深く響いた。ほんのちょっと自転車を走らせたくらいで、大げさな。こんなの、大した労力でもなかったのに。

数日後、どうしてもピザが食べたいと件の青年が言いだしたので、ループレヒトはすぐに取りかかった。「もちろんこのときは僕が作りました。大きな天板いっぱいのピザです。一ピースずつ包んで冷凍しておきました。僕がいないときでも、いつでも温めて食べられるように。彼はすごく喜んでくれて、そのとき僕の中で『これだ!』と閃きました」

これまで頭の中だけで理解していたことが一瞬にして身に染みた。自分の仕事を通して、体だけでなく心も元気にして上げられるのだと。

毎朝ロイヒトフォイヤーに来るたび、自分の使命を実感する。ロビーにはループレヒトも含めた職員の写真がかかっているのだが、その上に大文字で書かれたホスピスのモットーが掲げられてある。「人の寿命を延ばすことはできないが、一日を豊かに生きる手伝いはできる」

この言葉はループレヒトの血肉となった。ホスピスにいる人の命を引き延ばすことはできないが、人生を楽しくする手伝いはできるのだ。
--------------------------------------------------------------------

11月29日の日経ビジネスオンラインに「うどんのおいしい病院」という記事がありました。

最近の医療業界ではやっていることがある。患者満足度調査だ。患者を「お客様」と考え、医療行為だけでなく、患者目線でサービスを提供することを多くの病院が目指しているのだ。

ただ病院が他のサービス産業と決定的に異なるところがある。「嫌だったら来なくていいと、飲食店やホテルのように、患者さんには言えない」。北斗会の澤理事長はその違いをこう説明する。

病院とは人が病気になったら仕方なく来るところだ。そんな患者に対して、望んでいない入院生活を過ごしやすくできるように、満足度を少しでも高くしてもらう。それがさわ病院が目標にしているサービスのあり方だ。

――中略――

「いずれ入院患者は治れば退院していくのだから、食事が少々まずくてもいい」と一般的に病院は考えられてきた。さわ病院は効率だけでなく、人間的な部分も大事にし、食事の内容や調理の方法にも力を入れ、おいしい料理を提供できるようにしている。

「自分にとってもおいしい料理を出す」のが澤理事長のこだわりだ。さわ病院では理事長や医師であっても自ら代金を支払い、その料理を患者が食べている同じ味、同じ感覚で味わい、食事の内容をコメントするようにしている。
--------------------------------------------------------------------

こんな考えでやっている病院があってホッとしました。
以上の詳細は・・・
<http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111124/224182/?P=1>
--------------------------------------------------------------------

まず、12月3日の読売新聞一面広告をご覧ください。
<http://www.shio-herasou.com/katudou/doc/20111022.pdf>

ご覧になってどう思われたでしょうか。
「和食は塩分が多いから止めましょう」と訴えているように思われませんか。

この広告主は「塩を減らそうプロジェクト」です。
<http://www.shio-herasou.com/index.html>


                         トップページに戻る                  ▲ページの先頭に戻る

サイトマップ商品一覧
ふんわりシフォン日記お客様のご感想集Mrs.KURIの簡単レシピ集ふれあい写真館

FLOURひろ:〒145-0071東京都大田区田園調布1-31-11:tel 03(5755)5050