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長野の田んぼと小さな庭のアグリカルチャー

シグネチャー8&9月号「西邨マユミ“プチマクロのすすめ”」より転載

5月の連休が明けて少したった頃、事務所の仲間と長野へ田植えをしに行ってきました。50メートル四方ほどの田んぼは、すぐに田植えができるように整えられており、青々とした苗もスタンバイ。私たちはさしづめ“お母さんが焼いたスポンジケーキに、デコレーションだけさせてもらう子供”といったところです。

方法は、もちろん手植え。指導してくれた地元農家のおじさんは、「機械でやれば30分で終わるよ」と笑いながらも、親切に教えてくれました。「手植えなんて20年ぶりくらいだ」と言っていたおじさんですが、そこはプロ。次から次へと的確に同じ本数の苗をつまみ取り、リズミカルに植えていきます。

それに対して私たちは、いちいち1、2、3本と数えながら苗をつまみ、探り探り植えるという、スローな作業。やっと1列植え終わったところで、おじさんは5列ぐらい終わっているというくらいの差がありましたが、何とか2時間ほどで植え終わることが出来ました。

このまま順調に育てば、秋には約10俵もの米が収穫できるとのこと。大人1人が1年に食べるお米は約1俵だといわれますから、ざっと10人分です。これってある意味、貯金よりも確実な“生活保障”かもしれません。

農業は本来、ハードな仕事であり、生半可な気持ちでは、なかなか続きません。それでも機会があればぜひ、一度でもいいから体験してみることをおすすめします。

「楽しかったけど、私に農業は無理だ」と思うことだって、ひとつの収穫。自分にはできないからこそ、農家への尊敬や感謝の気持ちが湧いてくるのです。あるいは、「もっと本格的に農業について考えたい」と思う方もたくさんいるでしょう。

最近では、空いている田んぼや畑を借りて、農業を楽しむ方も増えていますが、自宅の庭やベランダ菜園でも、家族の食べる野菜ぐらい、その気になれば育てられるものです。我が家の猫の額ほどの庭でも、今の時季はキュウリ、ナス、トマト、レタス、色々なハーブが育っていて、一人では食べ切れないほど。特別なことはせず、ただ、「おいしくなぁれ」と水をやることだけなのですから、つくづく日本は農業に適した国だと思います。

それなのになぜ、食料自給率が低いのか?そんな疑問も浮かんできます。土、水、太陽にも恵まれたこの国で、なぜ食料の大部分を輸入に頼り、安全な国産の食材を手軽に食べることができないのか、と。

人間が健康でいるためには、健康的な食事が不可欠です。それは国単位で考えても同じことだと思います。難しい政治や経済のことはさておき、私たちは「シンプルに生き、シンプルに食べる」ことに立ちかえってみることが大切なのではないでしょうか。農業体験は、そういった思考を促す入り口にもなるはずです。


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