トップページ知って得する講座「壁を払えば光が見える」

「壁を払えば光が見える」

6月5日読売新聞、編集委員芥川喜好「時の余白に」の「壁を払えば光が見える」は、西洋医学と東洋医学が連携し、互いの長所を生かしあうことを40年も実践してきた、谷美智士(タニミチオ)さんの話しです。長文ですが、ご一読ください。

体内に詰まった石の破砕治療を受けて病院から出てきたところです。何度目かの入院でしたが、頑固な石らしくいっこうに砕ける気配がありません。

強い衝撃波で体外から3千回たたきます。苦痛の大きい、消耗の激しい治療です。効果がなければ、患部にドリルつき内視鏡を入れて直接砕くことになるらしい。うむ。なかなか手荒にやってくれます。

10年前、肺がんの疑いで入院手術した時は、口から入れた内視鏡を気管の奥まで突っこまれて往生しました。40年前、顔面骨折した時は、ジャッキで持ち上げた頬骨を太い針金で固め、ひと月後に抜く際にはペンチでぐいぐい引っぱられて気絶しそうになりました。

「ま、土木工事みたいなもんですよ」と笑っていた医師の顔を忘れません。

人間の体は意外に頑丈にできている、という考えもあります。自分が体験した範囲で言ってもそれは半面の真理ですが、少しバランスを失しただけで崩れるもろさもある。わずかな痛みが耐えがたいこともある。むしろ繊細で壊れやすい細工物です。

医は人の痛みに寄り添うものであってほしいと願う人は多いはずです。当方も病院を出るたびに、もっと穏やかな、苦痛の少ない道はないものかと、夢想します。

患者の対応に追われる現場からは「ぜいたく言うな」と一喝されそうですが。

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一人の医師の思想と実践に、しばらく思いをめぐらしていました。日本東方医学界名誉会長という肩書きをもち、東京有楽町でクリニックを開く谷美智士さん(72)です。

現代の生活において、通常、「医者にかかる」とは西洋医学の世話になることです。最新の機器、多様な検査データによる診断、それに基づく高度な医療。

一方、少なからぬ現代人が漢方薬や鍼灸など東洋医学のおかげで日々平穏を保っている事実も、厳として存在しています。

両者の間には、どうも高い壁があるらしい。大病院の医師の前で代替医療を話題にして一蹴されたことがあります。「科学」の世界の住人が自分の信じる科学以外の世界に不寛容なのは、珍しいことではない。

しかし、医師とは何よりも生身の人間の生死に向き合わなければならない存在だと谷さんは考えます。重要なのは科学的かどうかの議論ではない、目の前の患者を、実際に、救う治療ができるかどうかだ――

手立てを尽くす。そのためには西洋医学と東洋医学が手を携え、互いの長所を生かしあう総合的な医療が必要ではないか。早くからそう考え、40年の実践を通して東西結合の実を挙げてきた医師なのです。

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出発点には自身の痛恨の体験があります。長崎大学医学部で内科を修め、迎えた卒業の当日、息子の晴れ姿を見に来た母が突然苦しみだし、郷里宮崎の病院で胃がんと診断されます。

すでに進行した状態でした。手術の後、激しさを増す苦痛の前で、自分が学んだ最新医学はなすすべない。苦痛を和らげ、母に「気持ちがいい」と言わせるのはツボを温める温熱療法であり鍼治療でした。

末期の母に安らかな時間をもたらしたのは、まぎれもなく東洋医学だった。その衝撃が青年医師の道を決定づけます。

中国医学3千年の文献を読みあさり、生薬3千種の世界へ分け入り、自らを実験台に鍼灸の効能を試します。周囲からは奇異の目で見られました。

日本で始めて鍼麻酔手術に成功し、東京女子医大で鍼麻酔による帝王切開も手がけます。その後、女子医大に開かれた漢方専門外来の診察を託されます。後進の教育にも力を尽くしました。先駆者の歩みです。

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西洋医学は精密な診断、緊急の治療、高度な手術などを得意とします。治すものは「病気」です。東洋医学は体全体のバランスを見きわめ、患者個々の状態に沿って、生薬や鍼灸の力で「その人」を治します。

谷さんの医療は双方を連携させ、最終的には生薬と食物の力で人間本来の自然治癒力を高めていきます。「未病」段階での治療も重視します。

がんを始め、現代は治療の困難な自己免疫疾患が増えています。文明下での生活環境の激変が背景にありそうです。

考えてみれば排ガスを空気のように吸い、化学物質の染みた建物に住み、旬の勢いの失せた食物を食らい、身体の自然からはるかに遠い所へと人間は自らを追い立ててきました。虐げられた現代の心身へのいたわりが、谷さんの
医の根本です。

5年前に胃がんの手術をし、抗がん剤を拒否して生薬治療を続ける作家のNさん(70)は言います。「薄紙をはぐように体が回復して自分が治っていく過程がよく分かります」。穏やかに力みなぎる術後の日々です。

「いいものだから広げたいと思ってやってきたが、まだまだ壁が」と谷さんは言います。それでも漢方外来を置く大学病院や総合医療を掲げる医師は少しずつ増えているようです。

昨年2月には、初めて東西の医師ががん治療をめぐって主張をぶつけ合う討論会が開かれました。今月は、谷さんが東洋医学による自己免疫疾患の治療実績を発表します。

一筋に光明が見えてきたような気がするから不思議です。

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プログリーンズを健康補助食品NO.1と高い評価をするアメリカの医師たち、それに対して、おそらく日本の医師たちは感知せずでしょう。<http://www.chiffonya.com/shop/progreens.htm>

この違いは、西洋医学と東洋医学との高い壁の有無ではないでしょうか。

「医食同源」とは、「病気を治療する(医)ことも、日常の食事をする(食)ことも、共に生命を養い、健康を保つために欠かせないもので、源は同じ(同源)である」という意味です。「医食同源」という言葉自体は中国の薬食同源思想から着想を得て、1972年のNHKの料理番組において新居裕久医師が発表したのが初めのようです。

確かに、戦後の日本は欧米から非常に優れた産業や新しい文化を、驚くほど短期間に吸収し、国は豊かになり、人々の生活水準も飛躍的に向上しました。ところが、食文化の欧米化によって生活習慣病が蔓延するようになってしまいました。

増え続ける病気の対処法は、間違いなく「予防医学」がとても大切であるということではないでしょうか。

そして、その予防医学の中心を担うのが「食」であると考えます。


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