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卒業生に贈った詩「弁当を作る」

「弁当の日」という活動が広がっている。月1度など日を決め、親の手を借りず子ども自身が弁当を作ってくる。2001年に香川県の小学校で、当時校長だった竹下和男さんが提唱して始めた。その試みが03年度の「地域に根ざした食育コンクール」で最優秀賞を受賞、今では全国で小中高から大学まで約600校が取り組む。

「食事を作ることの大変さがわかり、家族をありがたく思った人は、優しい人です。手順よくできた人は、給料をもらう仕事についたときにも、仕事の段取りのよい人です……」。

卒業生に竹下さんが贈った詩「弁当を作る」は、こんな風に続く。・・・

以上は、4月23日読売新聞、生活情報部長福士千恵子さんの「緩話急題」からの抜粋転載ですが、以下は「弁当を作る」の全文です。
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弁当を作る(平成14年度 滝宮小学校の卒業生に贈ったことば・卒業文集への寄稿)

あなたたちは、「弁当の日」を2年間経験した最初の卒業生です。
だから11回、「弁当の日」の弁当づくりを経験しました。
「親は決して手伝わないでください」で始めた「弁当の日」でしたが、どうでしたか。

食事を作ることの大変さが分かり、家族を有り難く思った人は優しい人です。

手順良くできた人は、給料を貰える仕事に就いたときにも、仕事の段取りのよい人です。

食材が揃わなかったり、調理を失敗したりしたときに献立の変更ができた人は、工夫できる人です。

友だちや家族の調理のようすを見て、技を一つでも盗めた人は、自ら学ぶ人です。

微かな味の違いに調味料や隠し味を見抜いた人は、自分の感性を磨ける人です。

旬の野菜や魚の、色彩・香り・触感・味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。

一粒の米・一個の白菜・一本の大根の中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。

スーパーの棚に並んだ食材の値段や賞味期限や原材料や産地を確認できた人は、かしこい人です。

食材が弁当箱に納まるまでの道のりに、たくさんの働く人を思い描けた人は、想像力のある人です。

自分の弁当を「美味しい」と感じ「嬉しい」と思った人は、幸せな人生が送れる人です。

シャケの切り身に、生きていた姿を想像して「ごめん」が言えた人は、情け深い人です。

登下校の道すがら、稲や野菜が育っていくのを嬉しく感じた人は、慈しむ心のある人です。

「あるもので作る」「できたものを食べる」ことができた人は、たくましい人です。

「弁当の日」で仲間がふえた人、友だちを見直した人は、人と共に生きていける人です。

調理をしながら、トレイやパックのゴミの多さに驚いた人は、社会を良くしていける人です。

中国野菜の値段の安さを不思議に思った人は、世界を良くしていける人です。

自分が作った料理を喜んで食べる家族を見るのが好きな人は、人に好かれる人です。

家族が手伝ってくれそうになるのを断れた人は、独り立ちしていく力のある人です。

「いただきます」「ごちそうさま」が言えた人は、感謝の気持ちを忘れない人です。

家族が揃って食事をすることを楽しいと感じた人は、家族の愛に包まれた人です。

滝宮小学校の先生たちは、こんな人たちに成長してほしくって2年間取り組んできました。
おめでとう。これであなたたちは、「弁当の日」をりっぱに卒業できました。
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「弁当の日」って、ご存知ですか。
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku171.htm>


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