トップページ知って得する講座トランス脂肪酸よりも塩分対策を優先?

トランス脂肪酸よりも塩分対策を優先?

ウード・ポルマー&ズザンネ・ヴァルムート著「健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ」より「塩分は血圧を高くする?」を転載しました。
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この説は過去何十年間か、専門誌や一般誌、そして栄養関連の本などで繰り返し主張されてきたことである。その結果、栄養についてのアドバイスの中で一番消費者の健康意識に入りこみ、何億人という人たちが――ブツブツ不満を漏らしながら――味気ない料理に耐えてきました。しかし血圧と塩分摂取の関連については、当初から賛否両論があったのです。

塩に対する攻撃は、ラットの実験に関する1972年の論文とともに始まりました。ラットのえさに塩で味付けした場合、ラットの血圧が上昇したという内容でした。しかしそのラットは塩分に特に敏感な種類であり、しかもラットが摂取した塩分量は、人間に当てはめて計算すると1日500g相当だったのです!ですが、多くの栄養学者はこの研究の結果を歓迎し、「塩に注意!」と消費者にアドバイスするようになったのです。

塩について、現在にいたるまで大きな影響を及ぼしている二つ目の研究は、インターソルト研究(1988年)と呼ばれる調査です。この調査では医者たちが世界の52の調査対象者グループを比較してみました。結論は驚くべきものでした。もし血圧と塩分摂取のあいだに関連があるとすれば、「塩分摂取が増えると血圧は低下する」というものだったのです! いずれにしても、塩分消費量が最多だった中国の天津地域グループ(平均で1日14g)の血圧は、1日に6gしか摂取しなかったシカゴ(アメリカ)のアメリカ黒人グループより高くなかったのです。

以上で塩についての議論は決着がついたはずでした。しかし専門家たちは面目丸つぶれでした。困り果てた彼らは統計を持ち出しました。インターソルト研究でまったく触れられていなかった四つの未開民族を調査対象にしたのです。これらの民族はほとんど塩を摂取せず、高血圧の人もいなかったのです。

これらの「統計上の変則」も考慮に入れれば、確かに塩の摂取と血圧の関連がかすかに見えてきます。しかし、生活様式がまったく異なるこうした民族に関しては、まったく別の因子が重要な役割を果たしているかもしれないのですが、そのことに関心が寄せられることはありませんでした。それどころか、この四つの民族を加えた怪しげな「結論」がその後、西側諸国全体の保健政策の基本になったのです。

予防医学の研究者たちはもちろん、「塩をあまり摂取しないように」と呼びかけることによって最良の目標を果たそうとしました。つまり、高血圧は心臓、循環器病の危険因子だから、塩分を減らせば多くの命が救われると思ったのです。彼らはこう考えたのです。「塩を少なくするほうが、禁煙して肉体労働をするより簡単だ」

しかしその後徹底した科学調査が数多く実施された結果、「塩を少なくしても、多くの国民層の血圧は下がらないし、長生きすることもない」ことが明らかになりました。高血圧の人ですらメリットはほとんどありませんでしたし、塩分を大幅に減らしても同様でした。ここで代表的な研究を二つご紹介しましょう(いずれも1997年公表)。

3年間要したアメリカのある研究(TOPHU)には、血圧が「高めだがノーマルの範囲内」だった何万人という人たちが参加しました。彼らは塩分の少ない食事を摂取しました。6ヵ月後には彼らの血圧は平均して収縮期血圧(高いほうの値)が2.9mmHg、拡張期血圧(低いほうの値)が1.6mmHgだけ下がっていました。しかし3年経過した時点では、こうしたわずかな改善もほとんど見られなくなっていたのです。

もう一つの研究(DASH)の参加者たちは、食べる物を制限されました。多量のフルーツと野菜、それに低脂肪の乳製品を含む献立だったのです。3週間後にはもう、「わずかに血圧が高い人」の血圧は5.5〜3.0mmHg下がり、かなり高い血圧の人の場合は11.4〜5.5mmHg下がっていました。ところが――聞いてびっくりなのですが――塩分の消費量に変わりはなかったのです!

「命を奪う塩」という作り話は、以前にも増して疑問視されるようになりました。近ごろは学者たちも、「塩分を少なくするようにとアドバイスすれば、人によっては害になる可能性があるかもしれない」と考えはじめています。老人の場合、塩を控えるのは危険です。精神能力にも有害ですし、喉があまり渇かなくなって極度に液体を飲まなくなってしまうからです。

最近の二つの研究によりますと、「塩の摂取を制限すれば、一般的に死亡率が高くなり、心臓・循環器病を引き起こすことになる」という結論が出ています。しかも「塩分摂取量が少なくなればなるほど、危険率は高くなる」というのです。また、塩分摂取量を減らすとコレステロール値、それも特に悪玉とされるLDLコレステロール値が上昇することが確認されています。

ところが現在は、塩分少なめの食べ物、そしてコレステロール値を下げようとする食べ物を摂取している患者のほうが、「医者に忠実な患者」と見なされているのです。

おそらく問題の中心は、医者と行政ができるだけ単純な一致点を見出したいと思っていることにあるのでしょう。アメリカ国立衛生研究所の予防医学部長ビル・ハーランはこう語っています。「塩分摂取量を気にすべきか、気にしなくていいのか、という疑問について、みんながわたくしたちから単純な答えを聞きたがっています。研究が終わるまで待とうという人など一人もいません。研究には5年間も続くからです。人々は即答を求めているのです…。ですからわたくしたちは絶えず、たとえ科学的に立証されないとしても立場を明確にするよう求められているのです」

だからこそわたくしたちは今まで、「塩分の取りすぎだ」と非難されてきたのです――それが間違いだと分かっていても。
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免疫学の権威、安保 徹先生と、血液学の権威、石原結實先生の共同研究、「ガンが逃げ出す生き方」講談社から「減塩運動で増加した高血圧患者」を2007年9月21日のメルマガで紹介しました。ご一読ください!
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku105.htm>

「ガンが逃げ出す生き方」の中で、石原先生は以下のように仰っています。

塩分についていえば、私は伝え方が悪いと思っています。つまり、塩分というものは、体に溜めこむと悪いのであって、摂らなければいいというものではないということです。たとえば、「呼吸」というのは、息を吐いてから吸いますね。人間は、「おぎゃあ」と息を吐きながら第一声をあげ、最後に死ぬときは「息を引き取る」といいます。他にも「出入口」「出納帳」「give and take」などの言葉から考えてみると、宇宙の大原則は「吐くこと」、つまり「出すこと」が先なんですね。

塩分を考えるときも同じなんです。塩分を摂るのが悪いわけでなく、体の外に出さないのが悪いのです。見方を変えれば、塩分を出してから摂るのであれば、まったく問題がないということになります。ですから、運動をしてサウナに入り汗を流したら、どんどん摂るべきなのです。

以下は、読売新聞「健康プラス」の減塩のコツ(1)より抜粋転載。

滋賀医大教授の三浦克之さんたちは、国が1980年に行った国民栄養調査の対象者を、24年間追跡調査し、10年後に循環器疾患で死亡するリスクを計算した。

食事からの食塩摂取が多くなるほど、循環器疾患で死亡する危険性が高くなる。逆に体内から塩分を排出する役割のある野菜と果物を多く食べれば、死亡するリスクが低くなることも分かった。
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「トランス脂肪酸よりも塩分対策を優先」とするなら、塩分を排出してくれる「生の野菜や果物を十分に摂りましょう」です。そして、それは「酵素」を摂ることにもなります。

「酵素」は炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカル、水に次ぐ第9の栄養素です。私たちが健康で長生きするために欠かせない栄養素が「酵素」です。
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3月20日の読売新聞に「座談会 塩を減らそう 日本人は塩分の摂り過ぎ」という、塩を減らそうプロジェクト主催、NPO法人日本高血圧協会後援の一面広告が掲載されました。
<http://www.shio-herasou.com/index.html>

独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター、日本人のためのがん予防法―現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づくがん予防法―として、以下を推奨しています。
<http://ganjoho.ncc.go.jp/public/pre_scr/prevention/evidence_based.html>

(1)喫煙 たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
(2)飲酒 飲むなら、節度のある飲酒をする。
(3)食事 食事は偏らずバランスよくとる。
  *塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
  *野菜や果物不足にならない。
  *加工肉、赤肉(牛・豚・羊など)はとり過ぎないようにする。
  *飲食物を熱い状態でとらない。
(4)身体活動 日常生活を活動的に過ごす
(5)体形 成人期での体重を適正な範囲に維持する(太りすぎない、やせすぎない)
(6)感染 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。

これほどまでに、「塩」を悪者にしていいのでしょうか。


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