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トランス脂肪酸って栄養成分?

食品をめぐる事件がここ数年、相次いで起き、安心感が揺らいでいる。信頼を取り戻そうと、食品表示の改善に向けた取り組みも進められている。新しい食品表示を紹介するとともに、これからの課題を考える”と3月9日から読売新聞の食ショック2010「変わる表示」の連載が始まりました。

その2回目“「トランス脂肪酸先行」に疑問”を転載いたしましたが、トランス脂肪酸って栄養成分?、トランス脂肪酸よりも塩分対策を優先?と逆に疑問に思いました。
そこで、2回に分けてコメントしてみたいと思います。ご一読ください。

「トランス脂肪酸の情報開示に関するガイドライン(指針)を、夏をめどに取りまとめます」

9日午前、福島瑞穂消費者相が記者会見で発表した。これに対し、日本マーガリン工業会では、「なぜトランス脂肪酸の含有量だけを表示しなければいけないのか。中小メーカーへの負担も大きい。消費者が誤解し、混乱しないように、冷静に議論を進めてほしい」と反発する。

トランス脂肪酸は、善玉コレステロール(HDL)を減らし、悪玉コレステロール(LDL)を増やす働きがある。大量に摂取すると、動脈硬化や心筋梗塞の危険性が高まるため、世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)の報告書は、1日当りの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう求めている。

トランス脂肪酸の摂取量が総エネルギー摂取量の2.6%と推計される米国では、2006年から加工食品の含有量の表示を義務化した。カナダや韓国でも義務付けられている。

しかし、日本政府は、これまで特別の規制は行っていない。内閣府の食品安全委員会が試算した日本人の摂取量は、1日平均0.7〜1.3グラム。総エネルギー摂取量の0.3〜0.6%で、「平均的な日本人の食生活なら問題ない」としてきたからだ。ただ、消費者団体などからは「日本人でもスナック菓子や揚げ物を多く食べ、気がつかないうちに多量に摂取している人もいる。含有量の表示がなければ、どの程度摂取しているのか分からず心配」と表示を求める声も強かった。

消費者庁は今月中にも、専門家らによる作業チームを結成し、指針を策定するためのデータを収集する。脂質の飽和脂肪酸やコレステロールの表示についても検討する。強制力はなく、表示しなくても罰せられることはないが、福島消費者相は「状況を見て、義務化も今後、検討していく」と話している。

トランス脂肪酸対策を優先させることに専門家からは疑問の声も上がる。

国立医薬品食品衛生研究所の主任研究官の畝山智香子さんは、「食生活や疾患のリスクは国によって異なる。日本人は世界の中でも塩分の摂取量が多く、それが脳血管疾患のリスクと関係しているとのデータもある。トランス脂肪酸よりも、塩分の対策を優先した方がいい」と話す。

栄養成分表示制度の遅れを指摘する意見も多い。健康増進法では、「塩分ひかえめ」など栄養についての表示をする場合には、「熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム」の5項目を表示することを義務づけている。逆に、栄養についての表示をしないのであれば、5項目の表示も必要ない。

日本生活協同組合連合会の安全政策推進室長の鬼武一夫さんは、「米国では、すべての加工食品でトランス脂肪酸だけでなく、飽和脂肪酸、コレステロールも表示しなければならない。日本でも、加工食品への栄養成分の表示を法律で義務づけて、トランス脂肪酸以外の栄養成分に関する情報も、消費者が知ることができるようにすべきだ」と指摘している。
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以下は、丸元淑生著「何を食べるべきか」から引用です。

トランス型の脂肪酸は、自然界にはほとんど存在しない脂肪酸である。植物油を高温になるまで加熱したり、脱臭するための処理をしたりすると生じる不自然な脂肪酸で、特に液状の植物油に水素添加して固体状のマーガリンやショートニングを作ろうとすると多量に生み出される。

水素添加の方法をかんたんに説明すると、植物油を金属の触媒の入ったタンクに入れ、120℃〜210℃の高温下で圧力を加えて水素ガスを送り込むのである。そうすると、炭素の二重結合がはずれて水素と結合し、不飽和脂肪酸が飽和脂肪酸に変わり、室温で固体状のバターのような油脂に変わるのだ。しかし、100%変わるわけではないので、不飽和脂肪酸のままのものが残り、その一部がトランス型に変わるのである。

人間が生み出したトランス型に対して、自然の脂肪酸はシス型と呼んでいるが、両者の相違は分子式では表すことができない。炭素原子の数にも、水素原子の数にも変わりがなく、分子の形が変わっているだけなのだ。
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titokudata_5.htm>

しかし、それは異常な変化で、トランス型になると不飽和脂肪酸は、いかにも不自然な病的ともいえる形になる。シス型の不飽和脂肪酸は、いもむしのような形をしていて、炭素の二重結合のところで曲がるので、二重結合のか所が多いと巻くように胴体が曲がったいもむしになるのだが、それがトランス型に変わると、ねじれて水素の位置が変わり、硬直して棒のように胴体が直線になってしまうのだ。

その形状では細胞膜を構成することができないし、代謝が困難なために酵素が多く使われて、シス型不飽和脂肪酸の正常な代謝の能率をダウンさせることになり、プロスタグランジンの原料にはむろんなりえない。つまり、不飽和脂肪酸の機能をまったく果たしえないわけで、人工的な化学物質と呼ぶのが正しいけれども、この物質はLDLコレステロールの血中値を高め、HDLコレステロールの血中値を下げ、リポプロテイン(a)の血中値を高める。

リポプロテイン(a)は心筋梗塞と脳卒中の引き金となる単独のリスク・ファクターで、これだけ悪い働きを合わせ持っているタイプの脂肪は他には存在しない。
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以下は、ドイツで大ベストセラーになり、ポケットブック化されてからも爆発的な売れ行きを続けていて、『フォーカス』誌(ドイツ語版)の書評によりますと、「食べ物が体内に入ったらどういう作用をするか、そのことについて私たちが今まで信じてきたことを、二人の著者はほとんどすべてひっくり返してしまった」という、ウード・ポルマー&ズザンネ・ヴァルムート著「健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ」の「マーガリンは心臓病を予防する?」から引用です。

マーガリンの製造過程では――正確に言うと、部分的に水素添加するさいに――自然界ではまったく(あるいは、極めて少量しか)存在しない脂肪酸が生じます。いわゆるトランス脂肪酸です(トランスというのは、原子の配置の一種です)。そのうち何種類かはマーガリンのなかにしか存在しません。ですから、マーガリンを摂取している人の体内にしか存在しないことになります。死者を解剖した場合、体内の各種の脂肪酸の量を比較すれば、その人が生前どのような脂肪を好んで食べたかが分かるのです!

先ほどご紹介したトーマスは、心筋梗塞や交通事故等などの理由で亡くなった人たちの脂肪組織を調べてみました。その結論はあまりにも明白で、しかも気が滅入るようなものでした。つまり、心筋梗塞でなくなった人たちは――属していた社会的な階層に関係なく――、マーガリンを塗っていた人が圧倒的に多かったのです。トランス脂肪酸が多かっただけでなく、そのほかの「変化した不飽和脂肪酸」も何種類か見つかりました。もちろんこれは単なる相互連関にすぎず、まだ証拠とは呼べません。
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トランス脂肪酸の摂取量が総エネルギー摂取量の2.6%のアメリカに比べ、日本は0.3〜0.6%と低いので問題がないとしていますが、トランス脂肪酸を添加物の一つ(人工化学物質)と見なしますと、そのほかの添加物はマイクログラム(0.000001グラム)のレベル、多くてもミリグラム(0.001グラム)のレベルですから、トランス脂肪酸の1日平均0.7
〜1.3グラムは異常な数値です。

にもかかわらず“「トランス脂肪酸先行」に疑問”なのでしょうか。
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日野原先生によりますと、
<http://www.chiffonya.com/shop/kouza/titoku176.htm>

・・・・・・・・・・健康保険制度が、すでに破綻しているからなのです。現在、年間の医療費は30兆円を超えていますが、これからはさらに高齢化が進み、20年後には80兆円を超えるとまでいわれています。

健康保険制度によって負担なく受けられていた医療が、高額な医療費を支払わないと受けられないという事態も予想されます。医療を必要とする人が治療を受けられなくなる時代が、もうそこまで来ています。

自分で治せるものは、自分で何とかするという意識を一人ひとりが持つこと

と仰っていますが、トランス脂肪酸を添加物の一種(人工化学物質)として表示することが、動脈硬化や心筋梗塞を予防することになるのではないでしょうか。

当店は開店当初からトランス脂肪酸を含まないケーキ&パンを作っています。
<http://www.chiffonya.com/shop/policy.htm>


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