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食の幸せ 伝えたい♪

山盛りのゆで卵がボウルに入っていた。北條芽以さん(34)が小学5年生のころの、ある日の食の記憶である。両親は目を三角にして引っ越しの荷造りをしていた。経営する会社が行き詰まり、借金取りを避けて住まいを転々としていた。

「でも私はその山盛り≠ェものすごく幸せで、ムシャムシャ8個を平らげた。マヨネーズとケチャップで味を変え、楽しかった」

レトルトもインスタントも子供のころは食べたことがない。どんなに忙しくても母は手早く料理をこしらえ、おやつの肉まんも近所から手作りを買ってきた。

大学で栄養学を学び、漠然と考えることがあった。なぜ私たちは外食をするのか―単に命を永らえるためなら、何も着飾ってレストランへ出向くことはない。「おいしいものを皆でおいしく食べて幸せを感じたい。だから『たまに外でウマイものでも』ってことでしょう。なのに今は低カロリーとか健康志向とか、あまりに食が窮屈だと思う」

在学中からアルバイトでレストランガイドを書くようになったのも、要は自ら実感した食べる楽しさを伝えたかったから。高じて食べて書くことを職業にした。「肉汁ごはんプレート」や「はみだし天丼」など、あえてヘビーカロリーのレシピ集を作って世に問い、大食と完食を間断なく繰り返す猛爆食の日々を雑誌やプログでつづる。

ここ何年かで体重は15キロ増えた。でも、だから不健康とは思わない。「少なくとも爆食を楽しむ満足感は心身にゆとりを生む。その時々でおいしいと思えるものを食べたいだけ素直に食べる。そこから健康が始まるってことを体で確かめたい」。新しい医食同源術への挑戦だ。

11月26日読売新聞日曜版 夢塾より転載 
フードライター北條芽以<http://blog.moura.jp/supercalorie/>


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