トップページ知って得する講座森が泣いている・・・歌手:加藤登紀子さん

森が泣いている・・・歌手:加藤登紀子さん

石油依存型のリスクは、化学肥料、農薬による土や川の汚染、CO2の排出といろいろ危機感を含んでいます。今、次の大きな可能性として「自然素材」を使うというテーマにみんなが群がり、自然に生えてくるものを資源にすれば少し石油から離れられると大きな課題になっている。その需要は高まり、ボルネオではアブラヤシの栽培が盛んに行われています。

私が行ったサバ州では、森の半分ぐらいがプランテーションに変わっています。アブラヤシというのはもともと乾燥地の西アフリカのヤシで、アジアの熱帯雨林帯では猛烈に繁殖します。4〜5センチの小さな果実が数百個ついた30キロから40キロの果房が、2週間に1個とすごい勢いで実ります。けれど、15から25年で全部枯れてしまう。アブラヤシのための工場ができると、一定量のヤシをつねに補足しないとだめなので、同じ量の林を絶えず作らないといけない。だから今、オイルパーム・プランテーションがどんどん増えているのです。20億年、生物多様が守られてきた場所が、どんどんなくなってきているのです。

ボルネオの森に住むボルネオ象は、20頭ぐらいがひとつの群れになって暮らしています。けれど大規模なアブラヤシのプランテーションのために、彼らの住むエリアがブツ切りになってしまい、大自然の中で生き生きと暮らしていた彼らが、人間と出会う機会が増えてきてその生活が脅かされてきている。

地域自給型のライフスタイルへ

私たちは石油から離れ、いわゆる化学物質からできている水を汚染するものじゃなく、自然に優しい素材を使うように今まで活動してきました。けれど、アブラヤシの需要は急速に高まり、今とんでもない量のアブラヤシが育てられている。「地球にやさしい自然素材」も、それを作るために多くの原生林が壊されてしまうという現実。自然にやさしいものであればどんどん使っていいんだ、油でも洗剤でも地球にやさしいんだったらどんどん使っていいんだという風にはならないんですね。できるだけ自分が捨てるものを少なくして、再利用できるものはするようにしなければいけないと思いました。

今までは食材や飼料にされてきたサトウキビやトウモロコシも、バイオディーゼル用に使われようになり、食糧不足が心配されています。もう一度、本当の意味での地域自給型のライフスタイルを少しずつでいいから、目指すべきだと思います。で、何をすればいいのかっていうと、まず自分で買ってきて料理をする、外食を減らせば自給型の生活に近くなる。そして、買ってきたものがどこで取れたものかなって意識を持つことで変わってくる。最近は、作ってる人と知り合いになって直接取り引きして、自分で作ることができない人はそれを生産する人から買い、加工する人がいたり、技術を持っている人がその技術を提供したりする相互補助的なライフスタイルコミュニティーも増えてきています。いろんな意味で今はターニングポイント。価値観を転換させる時に来ています。

エネルギーの方向転換

でもね、みんなどうしても経済が発展してなくちゃいけないんだと思い込んでいる。経済が発展すると地球的にはいいことがないんだとわかっているのにね。経済を発展させないようにするっていうことは、すごくがまんしないといけないこともいっぱい出てくるし、失業者もいっぱい出てくるかもしれない。けれど、経済を上手に減速させるっていうのが今一番必要とされていることだと思います。だから、これ以上「もの」なんていらない。古いものを大切にしようと考える日本人は賢いんですよ。これは、見込みがあるなって思う。

石油でもバイオでも、エネルギーの問題はすごく大きい。けれど、「人間のできること」ってエネルギーに数えられてないじゃない?自分の手でやれば電気を使わなくていいようなことって、いっぱいある。インドでは、ラクダとかゾウとか、そういうものが荷物を運ぶアニマルエネルギーは全体の25パーセントと言われています。そういう考え方でいくと、ハイテクじゃなくてローテクであるものは人間エネルギーを使えるかもしれないし、アニマルエネルギーも使えるかもしれない。そんなことも地球の上では不思議なことじゃないし、実際に存在しているわけだから。自分の手でやればコストゼロ。だから、お金がかからないように生活する知恵を身につけ発見して、エネルギーに頼らないことはとても大切なことなんだと思いますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・2006年10月26日読売新聞夕刊より転載

サラヤの環境保全プロジェクト<http://www.saraya.com/conservation/>
加藤登紀子<http://www.tokiko.com/>

日本に輸入されるパーム油の90%は「食用」として利用されています。
●食用の例・・・マーガリン類や粉末調味料、ショートニング、精製ラード、インスタントラーメン、菓子の揚げ油、外食店での揚げ油、冷凍・レトルト食品、菓子用油脂、マヨネーズ、ケーキ、チョコレート、アイスクリーム、意外なところではコーヒーのホワイトナー等もパーム油から作られています。

そして残りの10%が「非食用」。
●非食用の例・・・化粧品、樹脂、塗料、工業用潤滑油、石鹸、洗剤などに使われています。

2005年、世界のパーム油生産量が3300万トンに達し、生産量トップの大豆油を初めて上回りました。それはパーム油があらゆる油脂の中で一番安いからです。でも食用の例は、体にとって悪いものばかりですね^_^;
望ましい食生活をすれば、必然的にパーム油の需要は減少するのですが。


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