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なぜ栄養は偏ったか――J.フィネガン

必須脂肪酸の欠乏を生んでいるのは次の様な大きな変化が原因になっている。

1 小麦粉製造技術の変化 小麦粉を必要以上に白くする現代の製麦法では、必須脂肪酸の多く含まれている胚芽が捨てられたり、製粉過程で生じる高温で必須脂肪酸が酸化してしまったりするからだ。

2 店頭での日持ちが悪い食品が商店から姿を消したこと オメガ3の必須脂肪酸を多量に含む亜麻仁油その他の油脂は、従来のボトル詰め技術では店頭での日持ちが悪いという理由で流通から締め出されてきた。これらの油は酸化や老化が早い油だからだ。

3 蛋白源としての家禽の鶏(卵を含む)、牛、豚などが放し飼いでなくなったことから、小屋で飼う家畜や、それから採れる乳酪製品、ケージ飼いの鶏やその卵などに含まれる主要な蛋白源が変化したこと 放し飼いの家禽や、鶏の卵などは、小屋やケージ飼いのものに比べオメガ3やオメガ6の脂肪酸を最高で五倍も多く含んでいる。しかもコレステロールはずっと少ないのだ。

同じような変化は養殖のニジマス、エビ、サケなども同様で、こういう海の生き物は本来、オメガ3の脂肪酸やその異性体を多く含んでいるはずなのに、養殖のものではそれがずっと少なくなってしまっている。なぜなら、本来、海中の小魚、小エビ、藻、昆虫などいずれも必須脂肪酸を多く含む餌を食べているはずなのに、養殖では穀類主体の飼料や栄養的な価値の低い餌を与えるため、体質に変化が起きているのだ。

4 オメガ3の必須脂肪酸やガンマー・リノレン酸を多く必要とするという遺伝的な体質を持っている特定の人種がいる。たとえば、アイルランドのケルト人、ウエルシュ人、スカンジナビアの民族、デンマーク人、カナダのブリティッシュ・コロンビアの海岸のインディアンなどである。これは、彼らが先祖代々、オメガ3の必須脂肪酸を多く含む魚を多食してきたためであり、そのため彼らは、必須脂肪酸不足に起因する病気に対し、きわめてかかり易いという難点を持っている。

5 薬の使用量の増加 必須脂肪酸の代謝に関連する酵素の働きを妨げたり、必須脂肪酸がプロスタグランディンに体内で変わるのを妨げるような薬(特にアスピリンがそうだが)の使用が増えていることも、必須脂肪酸不足を側面から助長する要素である。

6 砂糖、カフェイン、精製でんぷん質、アルコールの摂取量の増加 これらはいずれも必須脂肪酸やプロスタグランディンを体内で食い荒らすものであり、またアルコールとカフェインは体内で必須脂肪酸がプロスタグランディンに変わるのを妨げる。 

7 食物、水、空気の中の残留農薬や環境汚染物質など有害物質の増加 これも体内で必須脂肪酸を食い荒らす。

8 母乳の授乳をしないこと 市販の乳幼児ミルクや乳幼児食、同じく市販の牛乳の中にはオメガ3系の脂肪酸やDHAといった重要な脂肪酸は入っていない。また同時にオメガ3系列の脂肪酸が不足した食事をしている母親の母乳の中にも、当然不足している。

9 オメガ6の脂肪酸の過剰摂取 これはオメガ3の脂肪酸の吸収を妨げる。

10 トランス脂肪や水素添加脂肪の過剰摂取 原因は商品の長期保存を第一に考える製油業界の姿勢にある。彼らは、自分たちの商品を永久とまでいわずとも、数ヶ月はスーパーマーケットの店頭に並べておきたいのだ。そのために考えられたのが精製油とか水素添加脂肪という手法でもある。しかしこういう製品には有害なトランス脂肪、酸化した脂肪、フリーラジカルが多く含まれている半面でオメガ3、オメガ6といった重要な脂肪が欠乏している。いまや欧米の平均的な国民はトランス脂肪や水素添加脂肪をかつての10倍も多く体に取り込んでしまっている。

料理に一番いい油はバター、ギー、オリーブ、ヘイゼルナッツ、ごまなどの油であり、ヒマワリ油や紅花油のようなデリケートな油はほんの軽く炒めるのにだけ使うべきである。そして多くの価値があるオメガ3の亜麻仁油(フラックスオイル)が現代人を救う。


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